ダンブッラで偶然拾ったトゥクトゥクで、シーギリヤに到着した。
バスも頻繁に出ているという情報だったし、比較的近いのではないかと勝手に想像していたが、案外距離があった。ダンブッラの黄金寺院→ダンブッラ市内で待機→シーギリヤのホテルまでで800Rs.だったら安いのではと思った。
シーギリヤまでの道中で、ドライバーの兄ちゃんはしきりに貸切観光を薦めてきたが、後ろを振り向いて営業してくるのは閉口した。
「シーギリヤは俺の庭みたいなものだ」と豪語していたが、行きたいホテルがどこか分からないようで、地元民に尋ねることを繰り返し、ようやく予約していたホテルにたどり着いた。
宿泊したのは、岩見荘。
漫画家・東條さち子さんが経営するゲストハウスだ。
スリランカを旅したのは、2019年4月に起こったテロ事件の後ということもあり、海外からの旅行者が少なかった。日本人をメインターゲットにするこの宿も、影響を受けており、宿泊客は僕らのほかには一人だけだった。
ちなみにこの一人とは、友人の彼女で、たまたまこの時期にスリランカを旅していることを知り連絡を取ったら、この宿で落ち合おうということになったのだった。予約も、すべて彼女にしてもらっていた。
世界遺産を有するシーギリヤには数多くの宿があるが、この宿のコストパフォーメンスは非常に良かった。
リスや鳥が遊ぶ広い庭、フレンドリーだけど干渉してこないホストファミリー、洗濯機(有料)、シーギリヤロックを望む屋上テラス(当時は改装中)、無料の朝食、有料だけどボリュームたっぷりのディナー、ビールも冷えていた。そしてなにより、部屋が快適だった。
気付いたら部屋の中に蟻が入り込むという、アジア宿のあるあるも、この宿では無縁。ドア、窓もぴったりと隙間なく機密性高い。浴室はジャグジー付きのカプセルバスがあり、女性も満足間違いなし(使用方法は少々ややこしいが)。エアコンを効かせながら惰眠をむさぼることもできるし、早朝や夕暮れどきにシーギリヤロックを眺めながらビールを飲むこともできた。
これで2人で3,000円以下で泊まれるのだから。
ホストファミリーは、東條さち子さんと共同で宿を経営しており、ほかにもエレファントライドやカフェも経営しているやり手だ(行かなかったけど)。シーギリヤロックの往復や帰路のバス停までは車も出してくれる(ダンブッラに買い出しに行く際に乗せてもらった人もいるようだ)。
これまでいろんな宿に泊まってきたけれど、指折りの快適な宿だった。
1泊して次の目的地へ行く予定を変更したほど。
宿から特に何を言われているわけでもないけれど、快適な宿だったのでおすすめ記事を書いてしまった。
もし自分が長旅だったら、もう数日のんびりしたかもしれない。ドミトリーなどはなさそうだった。
(つづく)
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