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「拉致問題に見る戦後日本の闇」

2015年06月16日 | 政治

ーシリーズ 天衣無縫 三宅が吠える!ー



『拉致問題に見る戦後日本の闇①』三宅博AJER2015.6.12(3)


解説『拉致問題に見る戦後日本の闇』

先日の放送は『役人は平気で嘘をつく』というお話をさせて頂いたが、今回は「北朝鮮による拉致事件に見る行政の欺瞞と嘘」をお話したい。
多くの方々は横田めぐみさんの今の状況に非常に心を痛められ、なぜ助けることができないのか、北朝鮮というとんでもない国に拉致されている多くの日本人を助けることができないのか、ごく素朴で素直な疑問を持っていらっしゃると思う。
これには「戦後日本」という構造があり、このゆがみ・歪が拉致問題に非常に大きな影を落としているというが、ゆがみ・歪のゆえに数百名の日本人が北朝鮮に拉致をされた。
横田めぐみさんが拉致をされたのは昭和52年の11月だったが、実は拉致そのものは相当古い時期、昭和20年代から行われていた。

私は特定失踪者調査会の役員を長年務めていて、調査会が現在持っている「拉致されたのでは?」という可能性が排除できない方が700名近い。
調査会の代表である荒木さんが「救う会」の事務局長をされていて、国民の方々から「自分の子供や兄弟がいなくなったのはひょっとしたら北朝鮮の拉致問題の頃からいなくなったのでは」という問い合わせが多数あった。
平成14年の小泉訪朝以降であったが、これを専門的に調査活動できる組織をつくる為に「特定失踪者問題調査会」を立ち上げた。
ひょっとしたら数名いらっしゃるのではないか、1~2年もしたら終わるだろうと思ってきたが調べれば調べるほど警察のリストを加えても700名、それ以前は480名、500名近く膨大な問い合わせがあり、どうも北朝鮮に拉致されたのではないかというのが480名近くあり闇の深さというのに絶望的な思いを感じられたとおっしゃった。
全容そのものがわからないので、はたして300名、または500名から1000人近い人間がやられているのかわからない。
調査会では約700名のリストを持っている。
しかし調査会に届いていない身寄りの少ない被害者の方が多い。

警察に通報しない、調査会に連絡しないという方々もあるが、調査会は二か月に一度現地調査に行き明日からは北海道に現地調査に行くが、いったい何人やられているのかという思い、行けば行くほど新たな「うちの家族、もしかしたら拉致じゃないのでしょうか。いなくなったのですが」という情報が多く寄せられる。

拉致は昭和20年代から行われていたと思われる。
日本の敗戦後、朝鮮半島は東西二極の最前線基地、韓国と北朝鮮が壮絶な火花を散らし、その余波が日本に来た。
北朝鮮の究極の目的は赤化統一、これは今も変わらない。北朝鮮はそれに向けてありとあらゆる工作・テロを行ってきた。
その一環として拉致・テロが行われ、必要な人材を日本から次から次へと拉致してきた。
また韓国は西側の一員だったが日本に対して昭和20年代どうだったかというと、サンフランシスコ講和条約発効の直前に、竹島をとってしまい李承晩ラインを勝手に引きその近辺で漁をする漁師の方々を数千人拿捕して韓国に連行し北も南も無茶苦茶なことを日本に対してやってきた。
昭和20年代から拉致は組織的に行われてきた。
その主体は朝鮮総連だけれども、日本の優秀な公安・警察も知らなかったわけではない。
北朝鮮の拉致を相当古い時期から知っていたのだがそれを出すことができなかったというか許されなかった。
今に至るまでそうだが、「国防・外交」他の分野もだが日本が主体的な取り組みをすることを当時の戦勝国のアメリカや周辺国が日本に対して許さなかった。
日本が主体性を確保できない、本来とるべき対抗手段をとることができない構造的な背景がある。

警察は多くの拉致事件の発生を知っていたに関わらず、見て見ぬふりをしていた。
九州・新潟もそうだが多くの海岸で古くから突然人がさらわれ、神隠しかということで「海岸をひとりで歩かないように」と昭和40年代からそんな看板が設置されていた。
横田めぐみさんの失踪事件よりかなり前だった。
「女の子がひとり海岸を歩いては危ない」と地元の人はみんな知っていた。
まして警察や日本政府が気付かないはずはない。
むこうの工作活動の追跡や船の捕捉や暗号の受信・分析もしていたにも関わらず、見て見ないふりをしてきた。
行政の大きな闇ではなかったか。

昭和59年に失踪した山本美保さん、山梨県の甲府の方で看護師の勉強をされていた。
「図書館に行く」と言ったままいなくなってしまった。
ご家族はずっと探しておられたがわからず、拉致問題が明るみに出てから北朝鮮に拉致された可能性が多いとして双子の妹さんが中心になって署名活動をはじめた。
甲府の人口より多い署名を集め、政府の認定被害者以外の特定失踪者の存在に国民の関心が向いてきて非常に大きくなっていた。
これに対して政府はどうしたのか、おそらく目的は拉致問題について国民の強い怒りの広がりに対し、これを沈静化させようとした。

平成15年になって突然山梨県警が昭和59年の山本美保さんがいなくなって13日後、海に打ち上げられた遺体、胴体と頭だけしかなかったがこの遺体のDNAと山本美穂さんのDNAが一致したと発表、ビックリ仰天のご家族は相当落ち込んでおられたが、どうも身元不明の遺体のサイズ、着衣、歯の部分で全く合わない。
山本美保さんの洗濯は母親がしていたが、双子の妹さんなど「絶対に姉のものではない」と断言している。
「データを見せてほしい」と言うと「捜査中なので見せられない」と言う。
そんなバカな話はないと思うがおそらくはデータを偽造して発表したようだ。
みなさん信じられますか?
警察がDNAと言うと水戸黄門の葵の紋のようなもので、これを持って家族を欺いたとしかいえないような行為をやってしまった。
日弁連もこれをとり上げ、警察に対してDNAのデータの開示を迫ってきたがいまだに示されていない。
警察全体でやったのではなくて、一部の人間が「その他の目的の為に」こんなことをやってしまったのではないかと思うが。
しかしながらこんなとんでもない許しがたいことをやってしまった。
ご家族の落胆ぶり、支援者の方々の驚きと悲しみは想像を絶するものであった。




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