やんたけバス研究所 別館

本館やんたけバス研究所の別館として、バスに限らず撮影した画像をアップしています。画像の無断転載・転用は御遠慮願います。

ひこずり

2012-10-05 21:40:00 | バスネタ昔の観光バス
スーパーハイデッカーが登場した頃、今みたいに2軸ではなく3軸車の物が存在しました。その姿といえばそれこそ建物が走っているような迫力、後輪2軸の力強い走りっぷりは圧巻でしたわ。

もちろん岡山にも存在しておりました。

じゃコレ!

日生運輸 P-DA67UE 昭和60年式

プリントの退色が激しいですね・・・・平成3年8月30日の撮影ですわ。場所は広島の平和公園。年式は60年なんですけど、登録は61年なのでどこか1箇所かんでるのかもしれません。日産ディーゼルの3軸車はK-DA50Tから始まりこのDA67UEで3代目ですな。おりしも豪華観光バスブームに乗り、このDA67UEが爆発的ヒットを飛ばしたので当時は全国各地で見られました。その後も規制緩和による新免バス会社の増殖により結構晩年まで見受けられましたね。このDA67UEはV10・370psを搭載し、その太ッといトルク感は中々のモンでありました。

もうイッチョ!

日生運輸 P-MU525TA 昭和61年式

コチラは平成4年7月25日撮影のエアロクィーンW。プレートからわかるように移籍車でありますわ。コチラのプリントは退色していないですねぇ・・・・。

スーパーハイデッカーの黎明期に登場し、豪華観光バスとして持て囃され、次に新免のバス会社に第2の活躍の場を移した3軸車ですが、デカイ図体ゆえの燃費の悪さ、鈍足な加速性能、タイヤが多いための乗り心地の悪さ&コスト高と言うマイナス面に軽油の高騰が輪を掛け、急激に数を減らし絶滅危惧種になってしまったのはホント寂しいことです・・・・。


そうそう、題名の「ひこずり」ですが、コレはどうも岡山弁のようですなぁ。この「ひこずり」ですがつまりは後前輪が駆動し後後輪は駆動せずひこずられているんでこのように呼ばれてます。トラックではカーゴ系がまずひこずりでダンプなんかが後輪2軸とも駆動しておりましてツーデフと呼びます。

もうお解かりかと思いますが「ひこずり」とは「ひきずり」って言う意味です・・・。



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5 コメント

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Unknown (RSのおぺ)
2012-10-06 23:27:47
「ひこずり」、駆動輪に巻いたタイヤチェーンの噛みが悪く、雪道にも弱かったらしいですね。
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Unknown (二重谷鉄雄)
2012-10-08 22:26:32
初めまして。いつも拝見させていただいております。

写真の車両かどうかはわかりませんが、広島のカオル交通に最近まで所属していたエアロクイーンWのうち1台が、日生運輸から移籍してきた車両であるとのおはなしをうかがっております。
社長さんに声をかけていただき、お別れ乗車なるものをしてきたのですが、クルマの性能はこちらに書かれている通り……。それでも、豪華なスーパーハイデッカーの黎明期を支えたモデルとしての威厳はしっかりと残っていました。

多様なラインナップが特徴の日生運輸ですが、こんな車両がいたとは知りませんでした。今後とも、楽しく拝見させていただきます。
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Unknown (やんたけ)
2012-10-10 00:00:28
>RSのおぺさま
タイヤが多い分、雪道との接地面が多くなり滑りやすくなってしまうんですねぇ。高速安定性はバッチリなんですけど。

>二重谷鉄雄さま
いえこちらこそ、コメントありがとうございます!
確か日生運輸のクィーンWの嫁ぎ先はカオル交通だったかと。中古の大型車が少ない頃だったので重宝されたと思います。この頃の日生運輸は片上鉄道が廃止され、大量の中古車が流入してきて一番華やかな頃でした。スーパーハイデッカーは4社ともそろっていましたし。折を見てまたアップします・・・・。
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Unknown (県北バス大好き )
2012-10-10 22:13:44
やっぱりスーパーハイデッカーは存在感がありますね。3軸車この頃は見た記憶がありません。スーパーハイデッカーこの頃からいろんな会社が導入するようになったんですかねぇ??
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Unknown (やんたけ)
2012-10-10 22:22:37
>県北バス大好きさま
そうですねぇ、この頃から貸切バス会社は積極的にスーパーハイデッカーを導入しました。特に岡山県のユーザーは他の県に比べるとスーパーハイデッカー率は高かったですねぇ。
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