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考え方ひとつで世界は変わる そのⅠ

2022年08月21日 | 世界情勢

昨日、フォルテワジマのピアノ広場で

「ジャズピアノ講座 バッハとJAZZのお話と演奏」を

しました。演奏が終わって機材を片付けていたら、

フォルテワジマのイベントの担当者さんが

挨拶をしてくれました。開口一番、

「盛況でしたね」と笑顔で声をかけてくれました。

彼とは9年来のお付き合いです。

 

以前、その方のお子さんが大学受験を控え、

相談を受けたことがあります。

 

将来教師を目指しているとのことで、

勉強の仕方などについて

できる限りのアドバイスをさせていただきました。

 

ちなみに、現在は無事教育学部に進学し、

教師になるための勉強を頑張っているそうです。

ただ、親としては子どもが教師を目指すのはちょっと

フクザツな心境だと話してくれました。

 

確かにここ最近は教師の待遇について

ニュースなどでいろいろな話を聞きます。

 

教師の忙しさは体育系の顧問になれば、

クラブ指導も大変です。土日は確実に

潰れてしまいます。

また、担任をうけもっていれば、

クラスの中のいじめや不登校の問題や、

生活指導など多岐にわたります。

また担当科目の採点、受験生を担当すれば、

受験指導は骨の折れる仕事です。

 

 

時事通信社作成の過去10年間の

大阪府教師採用試験のグラフを御覧ください。

(すぐ下に添付しています)

軒並みダウンしているのがわかります。

(実は和歌山県の採用倍率もほぼ同じ数値で下がっています。)

 

かつて倍率が40倍を超えていた時代が

あったことを知っている者にとっては

信じられないような低い採用倍率です。

 

このまま倍率が1に向かって行くことはないとは

思いますが、教師の待遇をよいものに

していかないと、なり手がいなくなってしまいます。

 

日本の小学校の教育システムは大変素晴らしい、と

他国の教育関係者が見学に来るたびに称賛されるそうです。

特に、給食当番や食事の挨拶、

放課後の持ち回りの掃除や調べ学習などは

世界の教育界から高く評価されているものの筆頭です。

 

さて、世界は大きく様変わりしていきます。

世界情勢はますます混沌としていくでしょう。

 

コロナの影響、ウクライナとロシアの戦争は

まだまだ続いていくでしょう。

その悪影響は連鎖する可能性さえあります。

しかし、今後の日本を背負っていく学生たちが、

しっかり学びを続けられるよう

私達はこれらの困難を

乗り越えていかなくてはなりません。

 

紀元前におけるイスラエルにまつわる歴史は

ご存知でしょうか。

様々な理由が絡みあい、国を奪われ

ユダヤ人は世界中に彷徨(さまよ)うことを

余儀なくされました。

しかし彼らがもっとも大切にしたのは

子弟の教育です。困難な状況においても

彼らは子弟の教育だけは欠かさなかったそうです。

 

なぜかというと、身についた教育・教養は

誰にも奪われることはないからです。

戦争時において、あらゆる資産は消滅してしまいます。

いつなんどき身一つで国を捨てて

逃げなくてはならない時が来るかもしれないのです。

 

命さえあれば、その人が身につけた能力を

奪われることはないのです。

教育とはそういうものではないでしょうか。

 

一方、日本の歴史を見てみると、

明治維新が成功したのは、

江戸時代に寺子屋があり、

あらゆる子どもたちが、文字を読み、

計算ができていたからだといわれています。

 

また身分に縛られず、能力の高いものが最高学府まで

進むことが出来、要職につきました。

日本人の教育システムは実に素晴らしかったのです。

 

日本人は勤勉で優秀です。

それだけでなく、

他人を思いやる心をもち、

高度な芸術や工芸品や文化を創り出し、

それを楽しむ感性を持ち続けています。

わたしは日本人はまだまだ輝けると信じています。

 

それゆえ、これから日本を作っていく若人を

導いていく教師の仕事はますます大切になっていくでしょう。

多くの若人に立派な教師を目指してほしいと思います。

 

 

その2では いかに「日本人の矜持」を取り戻し、

新たな時代を生き抜いていくかについて

考えていきたいです。

 

 

 


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