やるき脳はきたえられるか？ その２

いわゆる体育会系的なスパルタ教育が

よく話題になります。シンクロナイズの

井村さんはテレビでも話題となり、

その指導方法は各方面から注目されています。

 

学習において、井村コーチの方法を

そのまま取り入れることはできません。

学習とスポーツのアプローチは

全く異なります。

しかし、井村コーチの方法論を

参考にすることはできます。

 

なぜ井村コーチの指導方法がここまで

注目されるのでしょうか。

答えは実にシンプルです。

彼女が確実に結果を出すからです。

 

彼女が日本を離れて中国でコーチを

している間、日本はすっかり低迷期に

入ってしまいました。

 

そこで、日本のシンクロ協会は彼女を再度

招聘し、彼女は１０年ぶりにコーチに復帰しました。

 

彼女が復帰したばかりの

日本のシンクロの選手たちは、

脂肪が付き、筋力も最低限しか

なかったそうです。

 

まず、脂肪を落とす、筋力を上げる

メニューを組み徹底的に

その部分だけをトレーニングしたそうです。

 

練習においても

「練習はうそをつかない」

「自分の可能性を信じよ」

「毎日、1ミリの努力をしよう」

というスローガンを選手たちに

吹き込んでいったそうです。

 

実は、こういう

短いスローガンというのは

実に心に残ります。　

 

このスローガンを

反芻するように

唱えながら

日々練習することで

前へ前へと進んでいけるのです。

 

塾で一番大切にしていること、

それは塾生さんに小さな目標の

ステップをつくって、それを

授業の中で達成してもらうことです。

 

小さなステップも

１００個積み上げれば実に

大きなステップになります。

 

１００個達成した時に

その努力に対して

心から褒めてやります。

 

自分の継続的な

努力を常に見守ってくれて

あなたのやっていることは、

正しんだよ、間違っていないよ

とサインを送ってくれる大人が

そばにいることの安心感は

とても生徒の励みになります。

 

勉強も時にはしんどい時はあると思います。

そういう時でも、しっかりサポートしてくれる

先生がいることで、安心して学習を続けられると

思います。

 

 

	井村雅代 不屈の魂: 波乱のシンクロ人生
	クリエーター情報なし
	河出書房新社