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賢い子供に育てるために その1

2016年04月01日 | 教育雑感

子供を育てていると、

なかなか子供が言うことを聞かない、

思い通りに子供が育っていかないと悩みます。

でもその子供が生まれる前、

親になれるだけで有難いと思った心境は

すっかり忘れています。親になれたということは

子育てを通じて、親としての自分も成長できることなのです。

 

子供とともに成長するとはどういうことでしょうか。

それは子供に正しいことを教え諭していく中で、

本来の人間のあり方を実践として

子供に示していくことです。

よく、子供は親の背中を見て育つといいますが、

まさにこのことを言います。

 

子供というのは可塑性があって、

なんにでもなれるという無限の可能性を

もって生まれます。

しかしその可能性の塊のような子供を生かすも殺すも

親次第です。

 

親だけではありません、周りの大人や学校、

習い事の先生、スポーツクラブの顧問、

あらゆる大人が子供たちを教え諭してくれます。

 

学ぶことの中で一番大切なことは

やはり、自分を教え諭してくれる

先達の師に対して、尊敬心をもって

接することができるかどうかです。

 

最近、残念なことに、学校でも先生に対して、

「タメ口」が当たり前のようになっていますが、

本来それは間違っていると思います。

 

正しい言葉、美しい言葉には

正しい心、美しい心が宿ります。

それができない子供たちは

不幸です。

 

三つ子の魂百までといいますが、

三歳児までにしっかりとした親に育てられた

子供がそののち、しっかりとした子供に成長し、

学習においてもおちついて

取り組むことが出来るようになります。

 

私の塾に生徒さんが入ってきた時、

一番大切にしていることは

まさにこのことに尽きます。

 

きっちりと言葉遣いができること。

教室では先生に対して丁寧な態度で

接することができること。

この2つができれば、まず成績は

ゆっくりと上がっていきます。

 

たとえば、私の塾では、算数、数学において、

「正しく、美しく式をかき、考え方のプロセスを

すべてノートに書きなさい。筆算もきちんと残します。

ノートに筆算コーナーもレイアウトして、

美しくて見やすいノート作りをしていきましょう。」

と説明します。

 

ほとんどの生徒はこれがさっとできます。

 

どころが、たまにこれができない生徒さんがいます。

こういう生徒さんは

式が変化する途中の式もかけないし、

筆算もきれいに消してしまいます。

答えに単位さえもついていないし、

まるでやり散らかした無残なノートがあるばかり・・・

 

それはまさにその子供の頭のなかと同じ状態を

表しています。

 

どうしてこうなってしまったのでしょうか。

おそらく三歳児くらいからの

躾ができていなかったのではないかと

思われます。

 

しつけ(躾)とは、

身が美しいと書きますが、日本人は古来

身辺を美しくきれいにして生活することを

信条としてきました。

 

この躾というのは、立ち居振る舞い、

人との接し方で相手を尊重する

そのような振る舞いができるようにと

教え諭されることです。

 

言葉というのは心を動かしますので、つねに

穏やかで気持ちよく人と接することを学ぶことは

これから社会に巣立っていく子供たちには必須の

トレーニング=躾です。

 

それをできるまで塾生には根気よく教えています。

賢いお子さんは、言葉遣いや礼儀作法については

すぐにできるようになります。

 

言葉遣いが出来るというのは

おそらく家での親の躾が行き届いている

のだと思います。

人と人との関係性を知らず知らずのうちに

観察しているのでしょう。

 

ところが、躾のできていない子供たちは

1ヶ月たっても言葉使いができません。

そして、残念ながら

そういう子供たちは問題もちゃんと解けないし、

ノートも汚いままです。

 

確かに子供の躾は時期が遅くなってしまうと、

だんだん難しくなります。

5年生くらいになると子供は屁理屈をこねだして、

生意気になっていきます。いわゆる反抗期です。

 

できれば、それまでに基本的な躾は済ませたいですね。

反抗期は成長の証といいます。

反抗期が過ぎれば、また親の話も

おちついて聞いてくれますので、

その時がチャンスです。

 

このシリーズは少しずつ

書いていきますので、

またお読みください。

 

 

 

 

 

 

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