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今時、英語くらいできないでどうする その1

2014年09月27日 | 教育雑感

松本亨著の  英語で考える本―Think in English

があったのです。(もう既に絶版です。)

おそらくさがせば、きっと父の書庫に眠っていると思います。

その本に出会ったことが、僕の強烈な初めての英語体験でした。

ちょうど小学校の6年生でした。夏の暑いさなか、その本を

縁側で夢中で読みました。今でもその時のシーンは記憶しています。

以前から英語には何となく興味をもっていたのです。

常々父のノートに外国語がさらさらと書かれているのを見て

いつか自分もこんなにかっこよくさらさら英語を書いてみたいものだと

憧れていました。でも、父がアルファベットを教えてくれる訳でもなく、

何となく日々が過ぎていきました。

そのときにこの 「英語で考える本―Think in English」

に出会ったのです。

英語を学ぶなら、英語を英語で考えて話さなければ、

ペラペラ話せない。という趣旨です。

まだアルファベットも知らない僕にとってはまったく

想像もつかないメッセージでした。

でも、なにか剣の奥義を教えてもらったような気がして、

きっと英語をマスターするには松本先生の言う通りやってみるのが

正しいかもしれないと、子供心におもったのでした。

そして、読み終わってすぐに

NHKラジオ 「英語会話」のテキストを買いにいきました。当時80円でした。

本の中に 「英語を話せるようになるには英語会話を毎日聴いてください。」

と書いていたからです。でも、初めてラジオのダイヤルを合わせて、教本は前にして

聴き始めたら、一瞬に終わっていました。

なにしろ、内容も大人向けでしたから僕には難しすぎたのです。

でも、著書の松本先生の生の声を聞けて感動していました。

それから、毎日ラジオを聞き続けました。

中学生になってアルファベットを習い始めて

少しずつ単語が認識でき始めました。

でも、ひたすら聴き続けました。

松本先生が引退して

東後先生にパトンタッチしても聴き続けました。

あるとき、電車にアメリカ人の女性と隣り合わせました。

高校2年くらいでした。日頃ラジオで学んだ英語力を

ためすには絶好のチャンスだと思い、勇気を出してしゃべりかけました。

すると、「あなたの英語はとてもきれいです。いままでそんな

高校生とは出会ったことがない、どこの高校生?どこで英語を

学んだの?」と英語で尋ねられたので、

僕は英語で、「ぼくは毎日ラジオを聞いて英語を学んでいます。」と

答えると、とても感心されました。

僕はそのとき、とっさに出た英語ですが、おそらくさらさらと

英語を英語のままで口から出たような気がします。

それから、ラジオでもアメリカ英語でも、ニュース英語でも

どんどん耳に入ってくるのですが、意味が瞬時に分かるようになってきました。

松本先生のいうことは間違っていなかったと思いました。

やはり小学校のときの僕の直感は間違っていなかった訳です。

今でも、英語は実に自然に出てきます。一度つけた英語力が

実に役に立っています。

一度、和歌山県が招待したフロリダから来られた女性芸術家と一緒に紀南を回りましたが、

彼女から、「あなたと話していると、アメリカに戻った気分がするわ」と

いわれてとてもうれしかったです。

僕の英語力がこんな形で役に立てたのは、いろんな意味で父の書庫にあった

本のお陰です。父にも感謝したいと思います。

 

 

 

 

 

 

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