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中高一貫校に合格する そのための条件とは その2 合格までの絶対時間

2018年01月14日 | 中高一貫校対策

前回の中高一貫校の対策のお話では、

中高一貫校の合格を決めるための学力について


考察しました。今回この受験勉強を

いつからスタートさせればいいのか。


そのことについて、実際にYANO塾から

桐蔭中、向陽中を合格した例を


挙げながらお話します。

 

昨年度、桐蔭中を合格した塾生さんがいます。

この生徒さんは、中高一貫校合格の栄冠に輝いた人の中では

最短の受験指導で合格した人です。

入塾したのは、6年生の夏前でした。

 

ただ、この生徒さんは後でお話しますが、

合格できる潜在的な能力をもっていて、

それを上手に引き出すことが出来たから、

合格できたといえるでしょう。

 

普通の読解力や学力しかない生徒さんなら、

半年間、死に物狂いで勉強したとしても、

合格は難しいです。

 

短期間の中で、するべきことが多くて、

学力的に伸び切れないのです。

 

たとえ、塾以外のすべての習い事を止めて

すべての時間を勉強に注ぎ込んだとしても、

結果は見えています。

 

皮肉なことですが、中高一貫校に

合格するタイプの生徒さんは、習い事を

止めない人が多いです。

習い事を続けていても十分に学力を伸ばし

勉強にも集中できる余裕を持った

生徒さんばかりなのです。

 

学習の成果というのは根性論では達成できません。

意外に思われるかもしれませんが、学習の成果は、

心の余裕があって初めて獲得できるものなのです。

 

問題を解くための発想力や、着想力というものは、

多方面の知識から自然に沸き上がってくるものです。

余裕が無い勉強では、

いつまでたっても定着は図れないのです。

 

特に国語力や読解力の低い生徒さんは

易しい問題を解いている間は大丈夫ですが、

文章が長くなり、思考力が必要になってくると、

咀嚼力の点で引っかかってしまいます。

そして、前に進まなくなってしまうのです。

 

中高一貫校の過去問を見ると、イラストも

子供らしいテイストですし、なんだか一見優しそうです。

小学生が受ける程度の問題なんだから、

大量に過去問をすれば、なんとかなるものだと

思われる親御さんもいらっしゃるかもしれません。

 

中高一貫校の過去問を解いてみればわかりますが、

見た目と違って、大人でも適性の問題を100%

解き切るのはなかなか難しいのです。

そうはいっても、大量の過去問をこなせば、

何とか出来るんじゃないかと思われるかもしれません。

 

過去問を大量にするというのは実は、

中高一貫校を合格するための勉強からは邪道なのです。

いわゆる高校受験や、

大学受験と同じように考えてはいけないのです。

 

ど根性スポーツ論のような受験におけるスパルタ教育は

生徒を駄目にするばかりで、

ちっとも生徒の学力を伸ばさないのです。

 

私の塾ではむしろ勉強のやり過ぎをしないように

宿題や課題を管理しています。

 

質の良い、思考力を必要とする良問を

丁寧に解くことが、学力をつける上で

もっとも大切なことなのです。

 

 

受験という大義があったとしても、

ただ闇雲に受験のための受験勉強を

してしまっては、伸びないどころか、

勉強嫌いになってしまいます。

そうなってしまっては、本末転倒なのです。

 

中高一貫校を受験して、

結果虚しく不合格であっても、

4月からは、地元の中学に通い始め

3年後には高校受験に挑まなければなりません。

 

また、合格したとしても、優れた学友達と

次の受験すなわち大学受験をめざして

切磋琢磨しなくてはならないのです。

 

私の塾にも中高一貫校に入った後も、

引き続き大学受験を目指して塾に通っている生徒さんもいます。

 

さて、先ほどの生徒さんですが、

短期間の指導で桐蔭中を合格できたのには

2つの理由があります。

 

まず1つ目ですが、

この生徒さんの一番の特徴は

入塾当初は算数の基礎が完璧だったことです。

だから、基礎力充実に時間を費やすこと無く、

応用力の必要とする問題から勉強をスタートできたので、

算数については、好スタートを切れました。

 

この生徒さんの2番目の特徴は小学生以上の

国語力を持っていたことです。

 

入塾の面談で年間の読書量を聞くと、

100冊だと言いました。

 

「えっ、100冊ですか?」と聞き返しました。

実は、読書の好きな人でも

なかなか年に100冊も読んでいる人はいません。

 

感動した本のタイトルを聞きましたが、その感想とともに

しっかり内容も答えてくれてました。

本好きの私としては、

これしかりという生徒さんの返答の内容でした。

 

実は、文章の読解力と応用力が

中高一貫校の合格のキーワードです。

読解力ほどもっとも鍛えにくい能力はないのです。

問題が難しくなればなるほど読解力が効いてきます。

 

逆に読解力のない人ほど問題が難しくなると

お手上げになってしまうのです。

両者のギャップは受験日に近づけば近づくほど開くばかり。

 

ただ、大量の本を読んでいれば、合格力が増すのかというと

そういうわけではありません。

同じ本を読んでも、読み方の問題もあります。

たくさんの本を読んでいるからといって親は安心はできません。

読書というのは、たしかに量は大切ですが、やはり大切なことは

読書の質なのです。その辺りは次回お話します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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