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近附・信愛・智辯の説明会に行ってきました

2018年11月06日 | 学校の説明会

 

 

季節も本格的に秋の気配。

台風の影響がまだ残っているところもありますが、

朝晩はずいぶんと涼しくなってまいりました。

来年の入試に向けて、

中学受験を控える現六年生のみなさん、

また高校を目指している中3生のみなさん、

毎日、勉強に勤しんでいることと思います。

 

9月から10月にかけて、塾の先生対象の私立中学・高校の

説明会に出席してみて、それぞれの学校の先生方から、

いろいろお話を聞きましたが、その説明会の中で

印象深かったことを書いておきます。

 

説明会は、近附、信愛、智辯、に行きました。

開智は都合がつかなくていけませんでした。

ただ、YANO塾からは開智を受験する人は、

コンスタントにいまして、今までみなさん、

全員が合格しています。

 

 

説明会でどの学校も、やはり2020年度の

教育改革のことを話していました。

 

では、智辯の説明会から印象深かったことを

お話します。

 

智辯の2020年の教育改革に対しては、

特に何もしませんというスタンスでした。

英語はジーテック(GTEC)を受けているから、

大丈夫と言っていました。

 

 確かにGTECは4技能を検査できるテストですし、

このテストシステムはおそらく、2年後の大学入試から

採用されるだろうと思います。(まだ発表はされていません)

ただ、テストを受けていたら、それでいいわけではなく、

どのようにして4技能のうちスピーキングを鍛えるかということです。

それについて藤田理事長はなんの説明もなかったですね。残念です。

 

4技能というのは、話す・聞く・書く・読むですが、

もっとも日本人にとってハードルが高いのが

話す技能です。この技能は個人差がどうしても出てしまいます。

そこをどうやって鍛えていくかが各学校の腕の見せ所でしょう。

 

 

智辯は上位2クラスに

医学部進学希望のセンター9割以上取れて、さらに

二次試験における理系科目で6割から8割を取れる

層を持っているので、その層の生徒たちの医学部進学を

目指すカリキュラムを敷いています。

 

ただ、智辯の上位層と、中間層から下位層のクラスの

ギャップがあまりに大きいので、

その点は苦労されているようです。

 

智辯の中学入試問題ですが、年々問題は改善されています。

国語の問題も記述問題が多くなり、自分の考えをもって

答える問題が随所にあり、ここ10年位で、

個性と表現力を見る問題に変わってきています。

 

 

さて、次は近附です。近附は最初の30分ほどは

現在の大学入試状況のセミナーから始まります。

智辯は説明会の最初に30分ずっとムービーを

流しているだけなので、

聞き続けるのは大変苦痛ですが、

その点、近附は近畿大学の入試状況や、

2020年の教育改革の将来の教育情報についてや、

近畿大学の入学生が増えていることについて

懇切丁寧に説明してくれました。

 

 

近附というのは、カリキュラムこそハイペースですが、

よく言われるのが、公立高とよく似ているとよく言われます。

智辯の場合は、スポーツクラブの参加は中学までですが、

近附は高校までクラブ活動ができます。

いわゆる文武両道の生徒も多いと聞きます。

そういう意味で、近附は私学の中では自由な校風が

魅力だと思います。

実際、私の塾に通う近附生に聞くと、毎年恒例の

文化祭は実に活気があって、楽しいと言っています。

 

 

近附は、上位層の伸びる層は確実にいるのですが、

中間層から下位層は伸び悩む人も多いです。

これは、どこの私学もそうですが、少子化の影響で

昔のように5倍、6倍という競争率の中で、

優れた人だけを選べる時代はとうの昔に終わってしまった

ということです。

画像で出ているように、近附の中学受験の

合格水準はずいぶん下がってきています。

私立中学全般に言えることですが、

合格のボーダーは年々下がって来ています。

 

 

最後に信愛です。信愛の中学入試の過去問を見ると、

難問はありません。しっかり勉強した人なら、

できない問題はないのではないでしょうか。

 

そして合格できる点数も幅があり、

たとえ、医進でもハードルが高くて手が届かない

ということはありません。

 

中学入試問題を見てみると、

難問・奇問の入試問題はありません。

中学入試の標準的な問題集を

丁寧に勉強をすれば、合格できます。

 

かつての信愛中学・高校のイメージはとにかく

英語の強い学校というイメージでしたが、

最近は理系の大学進学にも力を入れています。

また信愛の育成型の指導も注目されています。

 

 

先日の説明会で、ロケットガールのことを

詳しく説明していました。

最近の信愛はカンボジアでの地域ボランティアや、

理系の活動に力を入れているようです。

 

会場入口に実際に生徒が作って飛ばしたロケットが

おいてありました。

ロケット打ち上げの本番では、

パラシュートもちゃんと開いたそうです。

設計も、製作もすべて信愛の生徒がするそうです。

もちろん、信愛生全員がこれをできるわけではありません。

選考された数人の生徒しかできないそうです。

 

説明会会場の入り口においてあったロケットです。

思ったより、大きなロケットでした。

 

なかなか本格的なロケットですね。このロケット製作を体験した人の殆どが、

国立大学の工学部に進んでいるそうです。

 

 

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