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桐蔭中学 向陽中学 どちらを選ぶ? 

2017年01月24日 | 受験関連

同じ公立の中高一貫校ですが、


創立は向陽中学校のほうが


早かったです。


和歌山県の当時の教育長が


進歩的な方だったので、


当時はまだ、岡山に1校、


関東に中高一貫ができるかどうかという


時代でした。 


そういう意味では、和歌山は

当時の教育長のお陰で

教育先進県となりました。

 

当時の和歌山県は智辯を始め

私学が学力の高い生徒を

独り占めにして、公立高校のレベルが

大きく下がっていました。

 

県教育委員会は

危機感を持っていたと思います。

そういう状況は和歌山だけでなく、

全国的にも公立高校が低落していました。

 

そこで文科省の英断で、

公立復権をかけて

中高一貫校が全国的に

広がっていったという

経緯があります。

 

 

向陽中学校の最初の入試の際は

80名に対して、

1000名以上の志願者がありました。

 

当時は何も準備せず、

将来の高校受験が免れる

という単純な動機で受験した

生徒さんも多いと聞きます。

 

もちろんそのような生徒さんは

ことごとく不合格だったと聞きます。

 

その数年後、田辺に、桐蔭に

中学が出来ました。

和歌山市内に2つの

中高一貫校ができたので、

もちろん志願者数は分散されています。

それでも、倍率は5倍くらいあります。

高校受験と比べれば、厳しい倍率です。

簡単なことでは合格はできません。

 

私の塾で桐蔭中・向陽中に合格する人は

やはり算数に優れている人が多いです。

実際のところ、2つの適性のテストで

理科や社会の説明する問題もありますが、

計算して求める問題は、そうとう素早く

進めないと、45分で全部解答できません。

 

論理的に道筋を考えて、問題を解きながら、

それを文章で説明しなければなりません。

単に算数が出来るだけでなく、

文章力やまとめる力も必要です。

 

さて、これから中高一貫校の受験を

準備する上で、桐蔭中と向陽中の

どちらの学校を受験すべきか

迷われている方も多いでしょう。

 

選択する上で、ひとつの指針として

次のように考えてはいかがでしょうか。

まず、理科や算数がとても好きで将来

科学者になりたいという希望があれば、

向陽中がいいと思います。

算数・理科も好きだけど

国語や外国語に興味があって

どちらが好きとか決められないときは

桐蔭中にするといいでしょう。

 

 

向陽中はもともと環境学科ということで

理系に特化しています。

高校生になると

大学間の提携で阪大・京大などに

行き、実験施設を使わせてもらうということを

しています。

それも魅力だと思います。

 

桐蔭も、かねてからロボットやロケットに力を入れています。

将来的に文系・理系がはっきり決まっていないのでしたら、

桐蔭もいいかもしれません。

高校2年生から、高校受験を突破した生徒と

合流する点も向陽と違うところだと思います。

 

いずれにしろ、桐蔭中・向陽中に入ってからが

勝負なので、学習に対する興味を育てることが

大切です。

あらゆる分野に興味をもてる好奇心があれば、

この学校に入ってからも楽しく通えるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 


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