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最近の子はなぜ手先が不器用なのか

2014年10月13日 | 教育雑感

最近のお掃除ロボットもそうですが、目新しい道具ができて

とても楽に生活できるように新商品が続々と誕生します。

しかし、よく考えてください。人は道具によって大脳を発達させ

類人猿からホモ・サピエンスに進化しました。

それを便利だからといって退化させるのはむしろ逆行現象と言っても

言い過ぎではありません。

小学校の歴史の時間でも、さらりと打製石器から磨製石器に道具が

洗練されていくことを習います。

でも写真で見せられてもイメージが湧きませんよね。実際、打製石器を作ることは

あまりに時間がかかるので、授業で作るななんてことはしません。

類人猿から人に進化する過程の中でその道具をよりよいものにし、

日々の食生活を充実させる。これによってヒトは人になり、

大脳を発達せせてきたわけです。

最近の小さな子供さんはカッターはあまり使いませんね。

それははさみでほとんどのことが解決するからです。

ハサミなら安心です。でも、はさみで鉛筆は削れません。

だから小学校の教室には電動鉛筆削りが

おいてあったりします。また鉛筆をくるくる回して

削る鉛筆削りもペンケースに入っているかもしれません。

それが当たり前ですから、鉛筆をカッターやナイフで

削るなんてやりません。また

もしそんなことをしだすと親は心配で「なにしているの!」

と止めさせてしまうかもしれませんね。

鉛筆をカッターで削るとわかりますが、上手に削れるようになれば

実に使いやすい鉛筆になります。例えば絵を書きたいとき、

2Bや3,4,5Bなどの濃い鉛筆を使いたいときは

カッターで削れば実に使いやすい鉛筆になります。鉛筆削りは

小輝が尖ってしまいますが、それだとすぐに折れてしまいます。

鉛筆は棒のようにまっすぐに削れば、折れずに持続して長い時間

書くことができます。

最近ではシャープペンシルという道具を使えばいつまでも

同じ太さでかけるので、これを使う人が多いですが、

最後まで芯はつかえませんし、ぽきぽき折れるし、

大変不経済な道具です。それでも便利さが優先されて

鉛筆を使う機会を減らしています。だから当然鉛筆もカッターなどでは削りません。

使い方を知らないでカッターを使えば、当然指を切ってしまうでしょう。

僕も一度中学生になったばかりの時、

彫刻刀で左の人差し指を思い切り切ってしまったことがあります。

何十年たった今でも後が残っていますから、相当深く切ってしまいました。

ちょうど家で版画の宿題をしていた時です。あまりに深く切れたのを見て

ショックで気分が悪くなってしばらく寝込んだほどです。

そのときは切っ先の向こう側に左手を添えていたので、

切ってしまったのです。原因がわかっていれば、二度と同じ過ちはしません。

それが学習するということなんですね。

たしかに子供にカッターやナイフや包丁などを使わせるのは危険ですが、

だからといって、使わせないようにするのはどうでしょうか。

塾ではロボット教室を長年やっているのですが、

ここにいる生徒さんは実に器用です。あらゆる道具を大人並みに

使いこなします。自分のイメージしたロボットを組み立てる目標があるので、

それを実現するためには道具を使いこなすしかないのです。

カッターやはんだごてや電動の金属板を切る道具なども

どんどん使います。

特に危険な道具はつきそってつかってもらいます。

だから、危険な目にあったことは一度もありません。

危険な道具を使うときはつきそいますが、

主体は生徒さん自身です。

どんなことでも主体的に考え行動して道具などもどんどん使えるように

なるので、彼らはたくましいです。より強いロボットを作るために

形や設計を自ら考え行動します。

道具を使うことは脳の発達にとても効果的と脳科学の学者は言います。

やりたいことを能動的にする、怪我をしないで

道具を使って作業の手順を考え自分のほしいもの(ここではロボットの部品)を

作っていくというのはとても創造的な作業ですからね。

机上の勉強より何十倍も頭にいいと思います。

まずお子さんには怖がらないで道具を使えるように

なることをおすすめします。

もしロボットに興味があるのでしたら、

ご相談ください。

ロボット製作を通じて

ものを作ることを楽しめるお子さんが一人でも増えたらいいと

考えています。

 

 

 

 

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