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小学生の学習の遅れは・・・4年、5年生であれば取り戻せます

2017年11月20日 | 理科や算数を伸ばすには

入塾の相談や、お問い合わせをいただくと、

まずお子様の学習の状況についてお話しを

聞かせて頂いています。

お話しの中からお子様の学習の状況を把握しますが、

それだけでは足りませんので、

実際に塾に来ていただくこともありますし

また入塾テストをさせていただき、

お子様の学力をしっかりと把握した上で、

さらにその後

お母様からお子様の生活環境や毎日を

どう過ごしているかうかがうこともあります。

 

もちろんこれだけ時間をかけるのは、大切なお子様を

お預かりして、精神面でも学力面でも伸ばしていきたいからです。

 

学習をどこからスタートして、

どのような学習のペースにすべきか判断して、

ゆっくりしたスタートを切ります。

 

また、学習のウェートを国語中心にすべきか、

算数であれば、復習からスタートすべきか、

または応用問題や文章題に

じっくりと時間をかけるべきかという判断をしながら、

授業を進めていきます。

 

入塾が決まって、勉強がスタートする前に学習においての、

おおよその未来予測をしながら

一定のペース配分と宿題の量を決めておきます。

 

もちろん予測と現実は解離することも有りますので、

それはそれで調整していきます。

 

実際にやってくる宿題のできや、覚えるスピード、

問題を理解するスピード、問題を解いていくスピードをみながら、

授業で進める配分を決めていきます。

 

すべての勉強の進捗状態は塾長の私が管理していて、

毎回の授業において、指示を出します。

宿題の間違った箇所をみて、自分で直せないものはやり方を教えて、

徐々に考え方を身につけてもらいます。

学力がしっかりとついているかは、

毎月実施している学力テストでチェックします。

 

ある生徒さんですが、

病欠で学校をしばらく休んでいたので、

算数の学力に問題が有りました。

前の学年で身についていない単元もあったので、

あえて、そこから学習を始めました。

 

1年分も遡るのは、

おそらく、本人にとってショックでしょうが、

一定のボリュームをこなすには

プリントを数枚するだけでは足りません。

やはり前の学年のテキストをやりこなす中で、

力がついてきます。

 

また学力テストもあえて、

1学年前のものから始めました。

ところが、3ヶ月経って、

なんと算数が90点を超えてきました。

これは予想外に早い展開でした。

実際のところ偏差値も60を超えてきたのです。

 

そういう結果が出たのには、実は訳があります。

入塾テストをした結果、前の学年の大切な単元が

抜けていたので、学習のスタート時には

今の学年のものではなく、

前の学年からスタートし、

学力テストも同様に

前の学年のものを

やってもらうことにしたのです。

ただし、もし学力テストで結果が出たら、

すぐに今の学年に戻すからという

約束をしたのです。

 

それが、やる気の起爆剤だったようです。

毎回出す宿題も、

テストの直しもしっかりと

取り組んでくれました。

 

学力テストの結果が少しでも良くなったら

一番大切なことは、

その時点でちゃんと褒めることです。

その生徒さんにとっても、

前の学年といえども、

褒められたらうれしい訳です。

学力テストは毎月やっているので、

上昇していく様子が

手に取るようにわかります。

それは本人が一番実感することなのです。

そして、ほとんど問題ができるようになって

最後には90点台を取れるようになったのです。

 

次の学年に進んでもいいよと、

生徒さんに伝えた時は、

飛び上がらんばかりに

嬉しそうにしていました。

今の学年の勉強ができることを

素直に喜んでいました。

宿題も積極的に出してください。

というようになってきました。

当然そうなると、やる気が出てきたようで、

塾内のテストの成績もぐんぐん上がり、

今では9割近く取れるようになってきました。

偏差値で言うと、60を超えてきたのです。

 

急がば回れとはよく言ったもので、

基礎を丁寧に学習して、あらゆる計算の方法や

やり方の曖昧なところを潰していき、

どんな問題でも、まずは自分の頭で考える、

そういう癖をつけていくことがいかに大切か。

 

いまは、私学でも、中高一貫校でもそうですが、

勉強の進度は加速していきます。学年が上がるたびに

どんどん学習のスピード上がっていきます。

そのスピードについていけるうちはいいですが、

ついていけない人も少なからずいます。

毎年、高校1年に上がる際に脱落する人もいるそうです。

 

マラソンや駅伝でもそうですが、人よりも一歩でも

速く走ることは勝負に勝つためには大切なことです。

でも自分のペースを壊してしまうようなペースであれば、

それは本末転倒です。

 

こと学習において、速く進むことばかりに

目を奪われて、本来の学ぶ喜びを見失っては

どこかで無理のある勉強になっていき、

思うような結果が出なくなります。

 

学習がしっかり身についていない箇所が多いならば、

しっかりと戻って、やり直す気概が必要です。

 

入塾当初は、基礎からやり直しと言われて、

少ししょげていましたが、今では嬉々として

問題に取り組んでくれています。

また日常の授業でも、笑顔が多くなりました。

 

そこで、一句

やっこ凧 北風受けて かけ昇り (矢野 作)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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