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受験する大学はいつ決めればいい? その1

2022年04月09日 | 大学受験

YANO塾では小学生〜高校生まで

1年に3回面談をします。

保護者とお子様と私との三者面談です。

今年も、桐蔭中・向陽中に通う塾生との面談で

高校生になってもそのまま継続してくれました。

すでに3月から高校数学・高校英語を

教えています。

 

面談の際、高校1年生になったら

今年の春の面談において

大学をすぐ決めた方がいいですか?

という質問を受けました。

 

私は行きたい大学が決まっていないのなら

「まずは自分の適性が何に向いているのか、

どんな勉強に興味があるのか、

それを高校の勉強をすすめる中で、

徐々に見極めていったらいいですよ」という

アドバイスをしました。

 

具体例をお話することもあります。

この春上智大学に進学した塾生(桐蔭高校生)が

初めてYANO塾に来たのは

まだ小学校6年生のときでした。

 

桐蔭中を受験したいということで塾に来たのですが、

入塾テストをすると、国語力がびっくりするほと高く、

面談の際に、国語に関することについて話をしていると、

1年間に100冊ほども本を読んでいることを教えてくれました。

小学生の塾生で1年間に100冊も読んでいる人は

いままでいなかったので、本当に驚きました。

 

 

桐蔭合格を目指して受験勉強を始めると、

たしかに文章に対する

読解力や読みの深さは優れていました。

もちろん、受験というのは、

国語ができるだけでは不十分です。

算数の基礎力と応用力や正確な計算力が必要です。

 

中高一貫校の入試問題の適性問題には、

図形や規則性や理科的な発想の問題が盛りだくさん

入っています。

それを一定時間の中で理解して、文章で表現する力が

必要です。

 

彼女はもともと基礎力はしっかりついていたので、

塾では算数については、応用問題中心に

さらに、発展レベルの問題にも

チャレンジしてもらいました。

 

長い算数の問題文も国語力があると

正確に理解ができます。

算数においては、応用問題を解くには

問題文を読み取れる国語力が必要なのです。

彼女は順調に学力がのびました。

 

彼女は見事桐蔭中に合格しました。

その後少しブランクがありましたが、

また中3から塾に通い始め

約4年間みっちりYANO塾で勉強しました。

 

とにかく、文系科目が強く、国語や英語は

共通テストもほぼ9割近く取れました。

共通テストの点数だけで東京女子大学や関学などの

滑り止めの大学も合格していました。

 

彼女は、高校になってすぐに志望校を決めたわけではありません。

学校で倫理などの授業を受け、大学では西洋史や哲学や宗教を

勉強したいというようになったのも、高3からです。

 

夏の講習で塾で昔から使っている

「現代英語入試問題の諸相」というテキスト(すでに廃版)を

使ってフランシス・ベーコンと近代科学や危機の時代

(これって永遠のテーマです)についての英文を

一緒に勉強するのは楽しかったです。

彼女も興味のある分野なので、熱中して

勉強に取り組んでくれました。

 

彼女ほどの読解力を持ってすると、

それが難しい英文であっても

もともともっている国語力で

正しい英語にできるようになります。

もちろんすべてうまく訳せるわけでもないですが、

内容に興味を持っていれば、自ずと

正しい日本語にすることができてきます。

 

一緒に勉強していてわかるのですが、

本当に楽しそうに勉強に取り組みます。

見ていて晴れ晴れしい気持ちになります。

これなら大学に行っても間違いなく

成果を得ることができるだろうと思いました。

 

ですから、自分の適性に合わせて進路を決めるのは

高3になってからでもおそすぎることはありません。

要は自分の適性に合わせて教科の深堀りを

すればいいのです。

 

つまり高い点を取れる科目はより高い点を

とれるように頑張るのです。

 

取れない科目があるときはどうすればいい?

それについては その2でお話します。

 

 

 

 

 


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