やなさん浜松E-RA日記

浜松暮らしを楽しむ人を応援する柳原新聞店社長の日記です

ユニクロがNYへ

2006年05月30日 | マーケティング
先日ユニクロが今秋NYに最大規模の旗艦店を出店するとの新聞記事が出ました。

場所はニューヨークのソーホー地区、お洒落な若者が集まる場所でブランドショップや人気のデリカ、ディーン&デルーカの本店などもあるところです。

規模は銀座店の2倍ということですが、興味を持ったのはロゴマークを従来のアルファベットから片仮名のロゴに切り替えるということ。

ニューヨーカー達が片仮名のロゴを見てどのように感じるのでしょうか?日本人がハングルやアラビア文字の看板を見るような感じなのかなあ。

日本では他社の追随を許さないユニクロも、アメリカではギャップに代表される同業態のチェーンが多数存在し知名度・業績とも伸びていないようです。

だからあえて日本ブランドであることを前面に出そうということでしょうか?それともオリエンタルテイストで訴求しようということか?

japan is cool ということで漫画・アニメから秋葉系ファッションなどアメリカの若者にもカッコイイと支持されているようですからそういった点から片仮名表記でカッコよさを出そうということでしょうか。

イギリスの撤退など海外戦略は思うように進んでいないユニクロ(ファーストリテイリング)ですが、同じ日本人としては応援したいですね。

ユニクロ

オヤジ雑誌は花盛り

2006年05月26日 | マーケティング
毎月25日になると書店に40~50代男性向け月刊誌が一斉に並びます。

ゲーテ・オーシャン・ブリオ・エスカイア・ウオモ・GQ・PEN・LEON・ストレイト・ブルータス・・・・などなど。

この手の雑誌の先駆けは多分ブリオだと記憶していますが、その一年後位にレオンが発売されチョイワル親父ブームとともに雨後の竹の子のように新雑誌の創刊が相次いでいます。

どれも似たようなもので、ファッションに食・旅行・車・時計などを絡めた内容。

でも私、雑誌中毒なもので、ついつい買ってしまうんですよね。

いつも買うのは、GQとエスカイア、この二つは特集が結構面白い。ブリオは昔は必ず買っていましたが最近はたまに、ブルータス・ペンなどは今でも愛着があるので特集内容によっては買います。

さてレオン、こんな雑誌とは思うのですが必ず買いますね。ここまでやるか?キザったらしい、とかこんなオヤジいないよなあって思うんですが。そういえば村上龍さんがあるコラムで「イタリアではレオンに載るような格好してる人はいない、あれを真に受けて行ったら恥をかく」というようなことを書いていましたがその通りなんでしょうね。でもつい買ってしまうのは何故なんだろう?ブームに弱いのかなあ?決してちょいワル親父を目指しているわけではないのですが(なんせ体がちょいワルってな具合ですから)。

ところでどの雑誌も発売日が25日なのは何故でしょうか?ワザワザ競合する雑誌の発売日に合わせなくても、例えば10日、15日、20日というように分けて発売すれば私のような雑誌中毒は似たような内容でもつい買ってしまうと思うのですが、編集の都合?それとも広告出稿に絡む理由からなのでしょうか?





はなまるうどん

2006年05月23日 | マーケティング
「吉野家ディーアンドシーは18日、傘下の讃岐うどんチェーンはなまるを子会社化すると発表」という新聞記事が載りました。

2年前位には浜松にもはなまるが出店し、前後していくつかのチェーン店が進出し一時は大変賑わっていましたが、考えてみるとほとんどの店舗がすでになくなっていますね。

うどん一杯200円位からと安いようで色々トッピングすると平均単価は500円位だったんじゃないでしょうか。(それとももっと低かったのか)。

実は私、麺類の人間ですがうどんだけは苦手だったものですが、本場讃岐うどん(穴吹興産水谷さんに連れてっていただいた)を味わってからうどんも好きになりました。

ですから、はなまるはじめ讃岐うどんチェーンにも足をよく運んだものです。
はなまるチェーン、03年はブームに乗って100店出店したものの05年には不採算の31店を閉鎖したにも関わらず5億円近い赤字計上。現在は185店で吉野家のノウハウを生かして再生しようということのようです。

この記事から思うことは、やはり急激な拡大は会社の体力(財務よりも人材・ノウハウなど)が追いついていかない結果このような事態に陥るということ。

中には疾風のごとく駆け抜けて成功するところもあるかもしれませんが、どちらかというと行き詰るケースが多いような気がします。それでも吉野家に経営を任せて生き残っていけるはなまるはまだましかもしれませんし、これだけ急成長できたのだからそれはそれで良しとする考え方もあるでしょうね。

じっくり一歩ずつ成長していくか、急成長を望むか、それは経営者の考え方にもよるでしょうが私は多分前者の方ですね。

はなまるうどん

コカ コーラのマニュフェスト

2006年05月09日 | マーケティング
昨日の記事から、今年1月16日の全国紙と地方紙すべてに下記のような全面広告が載ったことを思い出しました。

コカ コーラ120周年。私たちは人と人をうるおす10の約束をします。
  約束1  コカ コーラ本来の「胸躍る楽しさ」を、変わらずつくり続けます。
  約束2  新しい価値を提供する製品をつくります。
  約束3  品質管理を徹底します。
  約束4  容器はあつかいやすく、飲みやすくつくります。
  約束5  ライフサイクルの視点で容器を見直し、リサイクルを促進します。
  約束6  自動販売機は、もっと使いやすく、もっと社会の役に立つものにします。
  約束7  製品をつくる時からお手元にお届けする時までの、環境への負荷を減らします。
  約束8  回収ボックスのメンテナンス、地域の清掃活動を徹底します。
  約束9  グローバルにもローカルにも、社会に貢献します。
  約束10 企業として、公正、公平、透明であることを守ります。

というものですが、これは昨年の8月に120周年事業として「ただ人をうるおすのではなく、人と人の関わりをうるおす会社になりたい」という決意のもと消費者の声を集めた上でつくられた決意表明だとのことでした。それぞれの約束の横には消費者から寄せられた声の代表例が載せられてこのように応えていくのだという表し方になっていました。

さすが飲料の世界的トップメーカーやることのスケールが違う!!これぞブランドプロミスか?と最初は感じましたが一方で様々な疑問も感じました。

疑問1 全国から1万人を超す声というが、コカコーラのユーザーとしてはあまりに少なくはないか?
      考えてみれば当社でもアンケートをとれば1000人以上集まるのに全国のユーザー数を考えれば微々たる数
      に過ぎなくはないか?どのように集める工夫をしたのか?その本気度は?

疑問2 この約束の目的は?
      10の約束のポイントをよく考えると、ブランドプロミスというよりはCSRと環境対策につきる。
      考えてみればこれだけの企業だからブランド管理は本部で徹底しているはずだから今回の目的は上記の点では?
      
疑問3 これは誰に向けた広告か?
      消費者に対するお約束というよりはボトラー各社の社員に向けたインナー広告のようにも感じるが?
      そうであればボトラー各社の格差が出ているのか?社員の意識向上が必要なのか?

あれだけの高収益企業でもいろいろな悩みはあるのでしょうね。






コカ・コーラ120歳

2006年05月08日 | マーケティング
コカ・コーラが生まれて今日5月8日で120周年なんだそうです。

今朝のスポーツ各紙には同社CMキャラクターを勤めるエロかわいい倖田來未ちゃんを担ぎだしたバースディセレモニーの記事が掲載されていましたが、残念なことに28歳の高年齢グラビアアイドル星野亜季ちゃんの始球式の迫力に負け、扱い小さくコカコーラ宣伝部の皆さんはさぞや悔しがっていることでしょう。

余談ですが倖田・星野どちらも昨年ブレイクしましたが、ご両人とも下積み生活の長い芸能界の苦労人。週刊誌の記事によると倖田さん、昨年紅白に出場したにもかかわらずつい最近まで月給15万円だったそうで、一見派手な芸能界も売れるまで(売れても?)大変なんだということを改めて感じましたが、体当たりで頑張るお二人には好感がもてます。応援したいですね。(純粋な気持ちで・いやホントッ)

話が脱線しました、コカ・コーラ生誕120年の話でした。(生誕って表現正しいんでしょうかねえ??)

今朝のフジサンケイ・ビジネスアイ1面に詳しい特集記事が載っていましたが(こういった記事が一面になるのがFBIの面白いところですね)、コカ・コーラは世界最大の飲料会社で05年の売上高は2兆6千億円、驚くことは最終利益率がなんと21%!!という高収益企業だということ。

成功の秘訣は、積極的な海外展開とマーケティングそして独自のボトラーシステム(浜松だと富士コカコーラボトリングでしたよね?)だそうです。
そういえば後進国や共産国が自由経済になったとき一番最初に巨大なネオンサインを首都に作るのはコカ・コーラな気がします。マックやコークが自由に手に入ることで一般市民が自由経済を感じるのでしょう。
スポーツイベントでよくあるオフィシャルスポンサーもコカ・コーラが最初だそうですが、他にも歴史年表には世界や日本初が沢山あります。

例えば
1894年 世界初のボトル飲料発売
1929年 NYタイムススクエアに世界初の巨大ネオン看板
  31年 クリスマス広告にサンタ登場、以後サンタの衣装が赤と白に定着した
  49年 日米野球大会で球場で初めて販売
  62年 日本初の自動販売機設置
  85年 スペースシャトルとともに初めて宇宙に行った清涼飲料
 
面白い会社です。やはりナンバーワンになるには何でも最初に始めることが大切だということでしょうか、会社の勢いを感じますし、だからいつまでもブランドイメージが下がらないのでしょう。コカ・コーラのブランド戦略に学ぶものは多いですね。

日本に最初に輸入されたのは大正時代(1919年明治屋でコカコラタンサン)だそうですがそれにしてもすごい商品です。

コカ・コーラ








CMってなんだ?

2006年04月28日 | マーケティング
昔、「ハッピーでないのにハッピーなんて書けません」という遺書を残して自殺したコピーライターがいました。すでに30年近く前のことなのでうろ覚えですが(もし詳しくご存知の方いましたら教えてください)著名なライターの自殺ということでマスコミにも取り上げられ社会問題として提起されたように思います。

このことを、ふと思い出したのは、アイフルが違法な取立てをして業務停止処分を受けた事件からです。

アイフルといえば、かわいいチワワとさえない中年男性の交流をほのぼのとしたタッチで描いたCMで誰もが認知する会社になりましたが、業界としては準大手。たぶんこのCM効果を生かしてアコムやプロミスなど大手に追いつこうと社内では猛烈な発破をかけられていたのだろうなということは容易に想像が付きます。

金融庁がこういった処分をするのは会社全体が極めて悪質な体質であることの証ですが、以前他の大手サラ金会社でも事件があったように規模が大きいとはいえ問題の多い業界にもかかわらず口当たりの良いCMを大量に流して市民権を得ていくという今の状況でいいのでしょうか?

広告とは本来実態を表すもので嘘があってはならないはず。商品の流通に対する規制はありますが、企業のイメージ広告にも何らかの規制というものはできないものか、または決算上の数字以外でも企業の実態を明らかにする方法はないものかとも思います。

サラ金業界が日本経済の裏方であり、いわゆる表の銀行など金融業界を支えている仕組みであることも理解します。でもだったら黒子は黒子であるべき表舞台に出るべきではないというのは暴論でしょうか。

今朝の毎日新聞には「顧客本意自ら放棄」と三井住友銀行が押し付け販売による業務停止命令を受けた記事が出ていますが、金融庁の業界健全化への今後の取組みに注目していきたいと思います。

サラ金に限らず実体のない企業がCMのイメージだけで伸びていくこの風潮が社会に与える影響は計り知れないものがあります。広告業界自体がもっと自浄作用を持つようになることを強く願います。

売れればいいじゃあ駄目!!

ということでGW前に堅い(青い?)こと書きましたが、連休中はしばらく気軽なペースで気楽な内容を書いていきたいと思います。


大塚製薬のSOYJOY

2006年04月10日 | マーケティング
週末、街中ZAZAシティ前を歩いていたら、大塚製薬の新商品SOYJOYの試食キャンペーンをやっていました。

いただいて食べてみるとチョコバーのような歯ごたえがありながら甘すぎず、かといってカロリーメイトのような無味でもなく、レーズンの風味が利いた美味しいスナックという感じでした。カロリーは130g位、イソフラボンが19mg入っているのが売り(イソフラボンだけ大きく書いてある)のようです。味もカカオ・アプリコット・サンザシ・レーズンと4種類あり、これはカロリーメイト以上にヒットする予感がします。

大塚製薬はニッチな新商品をじっくり育ててロングセラーにするのが巧みな企業ですね。マーケティングの成功事例としてポカリスエットやカロリーメトの戦略をよく目にすることがあります。プロダクト・コーン理論の事例としても出ていましたが、カロリーメイトの場合、商品導入期には「バランス栄養食品」としての規格コンセプトを訴求し年商200億の市場を作り出し、10年後、成熟期になると広告コピーを「朝カロリーメイト、昼カロリーメイト、夜は友人と会食。新しいダイエットの提案です」と消費者に対するベネフィット訴求に移行することでロングセラー商品に育て上げたそうです。

今度のSOYJOYも新しい市場を創造することになるのでしょうね。CMは「みのもんた」さんを起用し数分のビジネスブレイクで美味しく大豆を窃取できる点を訴えています。カロリーメイトが朝食代わりなら、SOYJOYはおやつ代わりということでしょうか、ちゃんとすみ分けが出来てます。

ところでSOYJOYをはじめ豆乳・納豆・豆腐など大豆加工食品が今年はブレイクするらしいのですが、その理由は政府がアメリカとの貿易摩擦解消のために大豆類を大量に購入する約束をしたせいだとか。
いろいろな背景があるんですね。