高千穂線の廃止と地域社会との関係を卒論で書いているうちの若い衆から、"県立図書館で鉄道関連の新聞記事を集めた沢山のスクラップブックを発見しました!!"という重要な情報が入った。
仕事で宮崎に行ったついで、30分程時間を作って県立図書館の郷土資料室へ寄った。すると、前はこんなの置いてあったっけ?と思ったが、分野ごとに分けられた数百冊の紙ファイルに綴じられた新聞のスクラップ記事を発見した!!
ざっと、探してみるとあるわあるわ県内の鉄道関係はおろか、昭和20年の延岡空襲関連の日向日日新聞(宮日の前身)記事なんていうのもある。終戦直後、20年の10月には宮崎県を中心に空襲を受けた延岡など県内の都市計画が勘案されており、中央通りをメインストリートとした開発はおろか、まちの修景の問題まで議論されていた。
#戦後の都市景観形成の問題の一つとして、やはり復興都市計画をきちんと押さえておかなければならないという事がよくわかる。
高千穂線関連の記事に目を通したが、昭和37年頃に出てくる日乃影駅から高森駅までの延長計画の本格化、地元の期待とともに、次々と着工・建設が進む様子が書かれている。
ところが、昭和42年頃から様子が一変する。国鉄赤字路線の廃止問題が浮かび、ついに建設中の路線は高千穂駅までとなる。
地元の落胆とともに、旧田原村あたりの未成線区間には、まだ施設が残っている事を知った。これは探しにいかなくては!!!
##神楽酒造や高森の湧水トンネルだけしか残っていないのかと思ってました。
新聞記事は、それだけでは検索に大変な、脈絡のない資料でとどまってしまったりするのだけれど、ある目的的な集め方をされたスクラップブックというものの価値を改めて理解したとともに、劣化が進行しやすい新聞記事の情報もなんとか保存を考えるべきだよなあと思った次第である。
郷土資料室内は通常は写真撮影出来ないが、許可を頂いて迷惑にならない所で背表紙だけ撮影させて頂いた。ただし、携帯カメラ。
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