延岡というまちをアーカイブ化していくには。

延岡というまちについての記憶を考えていく。

駅まちミュージアム2012を実施した。 その1

2012-12-25 16:00:35 | まちづくり

生涯学習という外殻から離脱して-あるいはその概念にとどまりながらも-、博物館の役割は変わりつつあると思う。1つの方向性として社会における様々な問題解決をはかるという側面がその中にあるだろう。

だとすると、何も博物館の機能は従来の箱の中にとどまっている訳にはいかない(いや、そもそもとどまっていないのだがあまり知られていない)のであって、社会の問題解決に、より能動的に関与するには具体的にはどうするのかを考えていかなければならないのは、これから先10年の課題でもある。そしてそうした課題から、"館"という施設をとりあえず有していなくとも、何かに関わるという姿勢への方法論みたいなものを考えていけないか、と思索していた。

この認識の中から、これまで数年間学生達と関わってきたまちづくりに、博物館の機能というスタンスで取り組む事を考えていたのだが、学生の中からもこうした活動にチャレンジしてみたいという志向が生じてきた。

そこで、"駅まちミュージアム"と銘打った活動を企画してみたのだった。

企画は5つ、すなわち3年ゼミ生5人がそれぞれ1つづつ企画立案し、それを実施してみるというものである。内容については先に挙げたが、それぞれ企画を主担当する事によって学生自身のスキルアップに確実につながっている事、そして今後延岡駅周辺において様々な活動を行うに際して垣間見えてきた事が理解出来たのは幸運であった。

正確には4つの参加型企画と1つの展示から構成され、それぞれ延岡駅に隣接する商店街空き店舗を空間として活用したものである。

Img_1995まず初日に実施したのが"歌で広がれ!故郷の輪~ワークショップ~"というもので、ごくごく簡単に言うのならば、曲にグループでつくった歌詞をあて、それを歌ってみるというものであったが、この実施プロセスが興味深いものとなった。

 

すなわち、東日本大震災直後に"I love you & I need you ふくしま"という曲を歌った箭内道彦さんが福島県人ユニットとして発表した"予定"という曲のカラオケバージョンに歌詞を付けるという試みとして行い、出身各県(主に九州)毎にわかれて歌詞を考えていく事によって、

 

参加者は改めて自分の故郷の良さを他人に説明するという事を行った。

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その課程で自身の地元を客観化・再確認し、まとめるという作業を同郷のグループでアイデンティファイしていったのであった。

 

なんと、フィリピンチームも参加。

最後にすべての歌詞のいいところを纏めて皆で合唱。

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