山下建築舎.blog

東近江市で住宅設計をしている建築事務所

空き店舗の活用工事3

2020-05-28 | 建物
空き店舗の活用工事
 
大家さん施工の屋根と外壁部分の工事を
工務店さんに施工してもらっています

実はこの建物 前半分が鉄骨造で後ろ半分が木造の
ちょっと変わった建物です
以前に前半分だけ鉄骨造で建替えられているようです

前の鉄骨造部分は屋根がスレート葺きのため
ガルバリウム鋼板のカバー工法で施工



既存スレート屋根


ガルバリウム鋼板のカバー工法

後ろの木造部分は古い瓦を撤去して合板で野地板を補強後
防水紙、ガルバリウム鋼板の横葺きで施工になりました



古い屋根


防水紙(ルーフィング)


ガルバリウム鋼板の横葺き

どちらも屋根の重量を抑えるために金属屋根にしていますが
特に後ろの木造部分は壁土+瓦屋根でしたので金属屋根にする事で
以前の1/5程度に重量が減り地震に対してもメリットがあります


空き店舗の活用工事2

2020-05-14 | 建物
空き店舗の活用工事

通りに面した外壁から解体がスタートしました



古い外壁面は木部の装飾も腐っていて落ちる寸前でした
台風が来たら飛んで行ったかもしれません



3階部分の外壁面


3階部分内部から外を見る


2階部分内部から外を見る


1階部分 シャッターを撤去した状態

それぞれの部位を解体し すっきりしたところです
歩道に面した外壁の解体
しかも高所での作業
歩行者も多く作業しにくい中での解体工事
大工さんありがとうございます



農転、開発許可申請

2020-05-06 | 建物
昨年 秋頃から進めていた農地転用と開発許可申請



農地などを宅地にするとき必要な申請ですが
本申請に至るまで順調に進んで半年ぐらいの日数が掛かります

今回は住宅を建てるために農地を宅地に変更されたのですが
まず、その農地が宅地に変更できるのかどうか調べて
可能であれば 敷地を確定し事前申請を行います

敷地を確定するためには 公と私の境界線の確定(官民確定)や
隣地との境界線の確定が必要になります
この官民確定は役所と地元の区長さん・隣地の所有者さんにも
立会てもらいそれぞれの境界を確認してもらう作業が必要になります
私はいつも登記事務所に依頼してこの作業を行ってもらっています

敷地形状が決まると敷地の周囲を構造物で囲み隣接地と区画して
敷地の雨水の処理や上下水道の引込位置、建物の配置や形状
道路から敷地への乗入れ等を計画し事前審査を受けます

事前審査を受けると敷地を宅地にする事に関連してくる役所内の各課から
意見がつき 要件協議 というかたちで各課と協議して指摘された内容を
処理していきます

今回の場合は
前面道路が通学路だったので工事中の配慮についてや
住宅であるために自治会への加入についてや
蓋のない道路側溝を跨いで乗入れだった為 溝蓋をするための占用許可等
10以上の課から約70項目の意見がつきました
これらを全て処理してようやく本申請となります
ここまで来ると やれやれ といった感じです

市街地の宅地の場合は前面道路が道として認められていれば
建物を建てることは大概可能と思われますが
市街地の周辺の市街化調整区域は手続きが必要な場合が
ありますので気をつけてください



空き店舗の活用工事

2020-05-03 | 建物
長らく空き店舗の状態だった建物の活用工事

商店街の通りに面し長らく閉まったままだった昭和の建物を
再利用して街を元気にしていきたい
こんな思いを持った大家さんからの依頼で
空き店舗の屋根、外壁の改修工事に取り掛かりました



足場を掛けた状態です


元々は店舗兼住宅として利用されており
デザインされたファサードがありましたが途中で
外壁の傷みが酷くなったのかアルミの庇?カバーが
前面を覆っていました





前面のアルミのカバーを外した状態です

建物の奥は隣地の建物とくっいた状態で
劣化も酷かったので解体して隣接建物と切り離しました








土壁があらわになった状態
2階の一部がオーバーハングになっていて構造状不安定なため
1階部分に壁を設ける計画です