山下建築舎.blog

東近江市で住宅設計をしている建築事務所

左官仕上げの外壁補修

2011-11-17 | メンテナンス
自然な風合いの外壁左官壁の補修工事です。

もともとは他の設計者と工務店で建てられた
築10数年が経った住宅です。

自然な風合いの感じのいい建物ですが
経年変化と下地の暴れでしょうか クラックが目立ち始め
漏水の心配もあり 今回補修工事を依頼されました。

自然素材の左官壁なので本来なら全面塗り替えがいいのでしょうが
塗り替えるほどには傷んでいないし
このままにしておいては心配だし・・・。

今回は まずひび割れを補修し 撥水剤を塗って
補修することにしました。


もともとのネタと同色の物を塗って補修
しかし乾くと目立ち過ぎ


壁面は汚れ具合もまちまちで 左官屋さんには色合わせをしながら
補修をかけてもらいました。



色合わせの材料

時々 補修工事を依頼されますが
家を長持ちさせるために メンテナンスは
大切な行為ですね。

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外壁のメンテナンス時期

2011-09-16 | メンテナンス
先日 外壁のメンテナンスについて相談を受けました。
屋根と外壁は一番風雨にさらされる場所で 劣化や傷みを放っておくと
ダメージが大きくなる場所です。
それでは いったい何年ぐらいがメンテンナンスの目安なのでしょうか?
私も登録しています 増改築相談員の資料に
一定の目安について書かれていましたので紹介します。

屋根の場合
瓦屋根    定期点検5~6年  20~30年で葺き替え検討
カラーベスト 定期点検4~6年  15~30年で葺き替え検討
金属板葺   定期点検2~3年  3~5年ごとに塗り替え   10~15年で葺き替え検討

点検項目は ずれ、はがれ、浮き、割れ、変形、色あせ、さび、雨漏れ

外壁の場合
外壁材にもよりますが 2~4年ごとに定期点検 15~20年で全面補修を検討
目地シーリング     2~3年ごとに定期点検 10~15年で全面打ち替え

点検項目は はがれ、浮き、ひび割れ、色あせ、汚れ、変形、シーリングの劣化
雨漏れ、板材の場合は隙間、腐朽、そり 金属板の場合は接合部の緩み等が加わります。

少し早い様に思いますが15年程度で全面的な補修の検討時期になると言うのが
一つの目安ではないでしょうか。

当然、日がよく当たる場所や 風向きでいつも雨風さらされている場所などは
他より早く劣化しますし 逆にそうでない個所は新築時と変わらない様な部位も
あるかと思います。
住宅の傷み具合を発見するには 台風の後や大雨の後等 普段から気を付けて
時々点検するように心掛けるのがいいかと思います。

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木部のメンテナンス

2010-11-18 | メンテナンス
竣工4年目のお家の外部木部のメンテナンスを
大工さんにしてもらいました。

外部の木製バルコニー、屋根の破風(屋根の端部の木の部分)
が竣工後の風雨で褪色したため お施主様より塗装の依頼があっためです。



竣工時に木材保護塗料を塗っていますが 木材自体も新しいので
保護塗料の浸透があまり良くありません。どちらかと言うと必要以上に
塗り重ねても吸い込まない状態です。
数年が経ち、表面も劣化してくると塗料の浸透もよく色の付き方も
よくなる様です。

今回は風雨による褪色と日焼けによる表面の劣化がありそうです。
無垢材を外部に使うと定期的なメンテナンスが必要になりますが
年と共に深みが増していく感じは 私は好きです。


竣工時

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ホタテの壁

2010-09-17 | メンテナンス
大工さんがホタテの壁を「試しに自邸のトイレに塗ってみる」と
言われたのでちょっと見学してきました。

もともとは左官の材料なのですがペースト状に練り混ぜ
塗料の様にローラーで塗ることが出来るらしく
既存のクロスの上にも塗れる材料のようです。
 


材料と水の分量を正確に計り練り混ぜます



練り混ぜるタイミングや練り混ぜ後 少し置いておく時間などちょっと要領が
あるようですが一応誰でも出来る様で 練り混ぜてからも水分の蒸発が
無いように保存しておけば練り置きも出来るとの事でした。

今回はメーカー(ブルーム http://www.awase.jp)の方が
わざわざ指導に来られていましたので
色々聞きながら試験的に壁塗りをしたのですが
既存のクロスの上に塗る場合は 下地処理にシーラー塗りが必要で
十分乾かしてからローラーで2回塗りとのことでした。



我が家でもホタテ壁を使っているのですが その時は鏝で施工しましたが
今回の材料は まるでペンキを塗る感じで非常に塗りやすく
リフォームに使うのには良さそうです。
ペンキなどでは施工中など匂いが気になりますが
ホタテの場合は特に匂いは無く施工も苦になりません。
また、消臭、殺菌、吸放湿などの作用があるので
室内環境には良さそうです。

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外壁リフォーム2

2010-08-23 | メンテナンス
高圧洗浄の後 サイディング目地のコーキングの打ち替え、サッシの養生、

鼻隠し(屋根瓦先端部分の軒樋の付いている部分)の木部ケレン(ペーパーで磨く事)

軒天(屋根の軒裏部分)の目地のパテ処理 と下地の処理が行われます。


今回は吹き付け(スプレーで塗料を吹き付ける工事)ではなく ローラーで塗料を

塗りますので 塗料が周囲に飛散することはないのですが屋根の上やサッシ部分、

エアコンの室外機、建物の脚元の犬走りコンクリートなど

塗料が付かない様にシートで養生します。


サッシ廻りの養生



軒天の目地のパテ処理



サッシの角から外壁に水が伝ってサイデイングが傷んだ部分
補修を行います


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外壁リフォーム1

2010-08-18 | メンテナンス
猛暑が続くこの夏 外壁の塗り替え工事をします。
梅雨時期に相談を受け お盆明けから施工すれば少しは涼しく
なるかと考えていたのですが相変わらず 厳しい暑さ。
職人の方は大変ですが予定通り工事に取り掛かりました。

サイディング張のお家で築10数年が経ち 外壁の塗装が劣化
目地のコーキングも硬化しクラックも入っていますので
撤去してコーキングの打ち替えをします。

外壁の塗り替えは足場を組んでの工事になり
養生シートや窓などのマスキングなどを行うと
窓を開けたり出来ず お住まいの方には
夏のこの季節大変不自由なことになりますが
天候は落ち着いていて 塗料の乾きも早く
施工は順調に進めば早く終わりそうです。


まずは 足場の組み立て


サイデイングの目地コーキングはタテに亀裂が入っています
この状態で放っておくと雨水の漏水などにつながります


塗装面を手で擦ると真っ白
白亜化(チョーキング)しています
紫外線などによる表面の劣化が原因として考えられます

足場が組めたら高圧洗浄(水洗い)をし
表面の汚れを落とし コーキングの打ち替えを行います。

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