小さな旅を愉しむための情報PLUS

生活圏での小さな旅を愉しむために、暮らしの歴史に目を向けた情報発信を目指します。

八島湿原🙂😐😐約12,000年前に誕生したという我が国「高層湿原」の南限にあたる標高約1,600メートルの湿原

2020-07-20 19:37:30 | 国内旅行


中央自動車道「諏訪インターチェンジ」から車約30分、国道20号線信号交差点「元町」(「宮坂醸造」前)から車約25分の「八島湿原」(諏訪郡下諏訪町東俣)は、「八ヶ岳中信高原国定公園」の「霧ヶ峰高原」北西部の標高約1,600メートルに位置する高層湿原だ。
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我が国「高層湿原」の南限にあたり、約12,000年前に誕生したという同湿原は、1939(昭和14)年に国の「天然記念物」に指定されているが、面積は約3,000ヘクタールで、寒冷地のため植物の腐敗と分解がしにくく、約8メートルの厚さとなった泥炭層が堆積しているという。
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周辺の森林化や降雨量減少による乾燥化、水生植物繁茂や土砂の流入などによって、湖沼は面積の後退が続いているというが、繊細な花を咲かせる湿原植物や亜高山植物、過酷な環境の中でいのちを繋ぐ昆虫などを育む一帯は、時間が停止している錯覚を呼ぶ癒しの空間でもある。
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周辺からは「富士山」「八ヶ岳」「中央アルプス」「南アルプス」などへの眺望が開けている。高原中央部の「御射山遺跡(みさやまいせき)」は、鎌倉幕府が全国の武将を「諏訪大社下社」の「御射山祭」に参加させて祭事を執行し、武芸を競わせた場所で、階段状の地形は桟敷だったと考えられるという。
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「八島湿原」でのトレッキングの拠点になっている「下諏訪町立八島ビジターセンターあざみ館」(開館は4月中旬~11月中旬の09:00~16:30)では、同湿原の成り立ちや動植物などの紹介がある。また、インタープリター(自然解説員)によるガイドウォークが、参加料¥1,500で、毎日4回(10:00~11:00/11:30~12:30/13:00~14:00/14:30~15:30)行われている





八劔神社😐😐😐諏訪市小和田にあって特殊神事「御渡神事」を守り伝える神社

2020-07-19 20:39:24 | 神社仏閣


全国に鎮座する「八剣/八劍/八剱/八劔(やつるぎ/はっけん)神社/社(じんじゃ/しゃ)」だが、ここ「諏訪市小和田」の「八劔神社」は、JR中央本線「上諏訪駅」から徒歩約12分、中央自動車道「諏訪インターチェンジ」から車約10分にある旧社格「県社」で、「諏訪大社上社」の「摂社(せっしゃ)」(本社の祭神と縁故深い神を祀る本社と末社の中間に位する神社)だ。社は始め当時の「高島の里」で現在の「高島城址」にあったというが、築城にあたって1590(天正18)年に現在地へ遷座したという。
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「諏訪大社」祭神「建御名方神(たけみなかたのかみ)」が次子の父神「大国主神(おおくにぬしのかみ)」の異称「八千矛神(やちほこのかみ)」を主祭神に、第12代「景行天皇」の皇子で記紀伝説上の英雄「日本武尊(やまとたけるのみこと)」と、第15代「応神天皇」の諱である「誉田別尊(ほむたわけのみこと)」を祀っている
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初代高島藩主「諏訪頼水(すわよりみず)」(1571/元亀元年~1641/寛永18年)が城の鎮護神社として以来、歴代藩主が生まれた土地の守り神「産土神(うぶすながみ)」として、崇敬の念を寄せて来たという。
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現在は「小和田地区」の氏神として信仰を集めるというが、同神社が守り伝えて来た特殊神事として「御渡神事(みわたりしんじ)」がある。これは「諏訪の七不思議」の第一にあげられる「諏訪湖の御渡り」を拝観して、社殿に戻って状況を祭神へ報告し、その年の農作物の作柄、世の中の吉凶や気候などを占って、まとめた「注進状」を「諏訪大社上社」の神前に捧げるという神事だ。1683(天和3)年以降の「御渡り」拝観を記録した「御渡り帳」が、現在も書き継がれているという。
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境内社は「拝殿」に向かって右手に「菅原神」「大國主神」「事代主神」「稲荷社」「穂見神社」「新海神社」「厳島社」「山之神社」「御社宮司社」「神明社」などが祀られる。
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なお現在は、「手長神社」宮司が「八劔神社」宮司を兼ねているので、御朱印は「手長神社」でいただくことになる。



上諏訪温泉 ホテル紅や😐😐😐諏訪湖を一望できる眺望抜群の14階「温泉展望浴場」がある温泉宿泊施設

2020-07-18 20:22:03 | 宿泊施設


「ホテル紅や」は、JR中央本線「上諏訪駅」から徒歩約10分、中央自動車道「諏訪インターチェンジ」 長野自動車道「岡谷インターチェンジ」それぞれから車約20分の「諏訪市湖岸通り」にあって、1961(昭和36)年「ホテル宗藤」として創業、1966(昭和41)年「ホテル紅や」に改称、1987(昭和62)年には14階建て132室のタワー温泉ホテルに改築して、現在に至っているという。「諏訪湖」に面しているだけではなく、「諏訪大社上社本宮」や「諏訪大社下社秋宮」へそれぞれ車約15~20分、「霧ヶ峰」へも車約30分で、諏訪地方を巡るにロケーションの良い宿泊施設だ。
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客室は「レイクビュー」と「タウンビュー」があって、温泉宿の伝統的スタイル「和室」、特別フロアに用意された「和洋室」、体圧の分散に優れ快適な眠りを提供するというシモンズ社ベッドの「洋室」と、滞在のスタイルに応じて選択できるよう多種用意され、利用しやすいリーズナブルな料金での宿泊提供もある。
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入浴には、「諏訪湖」を一望しながらサンセットを愉しむことが出来る眺望抜群の14階「温泉展望浴場」や「ドライサウナ」、別館の温浴施設「稀石の癒(きせきのゆ)」に岩盤浴室「稀石洞(きせきどう)」やラドン温浴室「温石洞(おんせきどう)」が用意されている。
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夕食はプランに応じての提供になるが、ビュッフェスタイルの朝食は、品目数が多く、目の前でオニギリを握ってくれるなど、工夫したサービスで提供されるが、ここでも多くの温泉宿泊施設と同様に集客のための低料金化が、食材や調理でのコスト削減に及ばざるを得ないジレンマを抱えているのだろう。サービスの工夫と利用者に寄り添った接客への思いは伝わってくるが、食材の良さが感じられる食事の提供になっていないことが残念だ。



上諏訪温泉 ホテル鷺乃湯😐😐😐諏訪湖に面したロケーションのよい温泉宿泊施設

2020-07-17 10:21:35 | 宿泊施設

「ホテル鷺乃湯(Hotel SAGINOYU)」は、JR中央本線「上諏訪駅」から徒歩約7分、中央自動車道「諏訪インターチェンジ」から車約15分、「諏訪大社上社本宮」「諏訪大社下社秋宮」へそれぞれ車約15~20分で、「諏訪市湖岸通り」でも「諏訪湖」に面したロケーションのよい温泉宿泊施設のひとつだ。
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明治初期の「諏訪湖」は現在のほぼ倍の面積があり、湖畔は水田と湖に続く葦原が広がっていたというが、中央本線が開通した1905(明治38)年、その水田から湧き出る温泉を利用して、初代館主が野天の浴場をつくったのが同ホテルの始まりで、1911(明治44)年に湖畔で初めての宿泊施設として「含鐵硫黄温泉さぎのゆ」を創業したという。
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湧き出る温泉は、1923(大正12)年の「関東大震災」まで「多量の硫黄を含み白色を呈して浴槽に付着すれば、あたかも白き鳥の羽の如き美観を為すために、人々はこの温泉を『鷺乃湯』と呼」んだという。その後泉質は変化して、現在は薄い茶褐色(HPでは「琥珀色」)の自家源泉で入浴を愉しむことが出来る。1991(平成3)年、創立80周年を機に「ホテル鷺乃湯」に改称したという。
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客室など館内施設について新しいとは言えないが、行き届いた管理で不備を感じさせることはない。しかし、都市型のホテルに慣れている利用者の場合、旧来の温泉宿の和室では、必ずしも快適な滞在とならないかもしれない。
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提供される食事については、現下に繰り広げられる低価格競争にあることを感じないわけにはいかないが、食材や調理でコストカットして量による満腹感を提供するのではなく、量を抑えても食材や調理でのコストカットを出来るだけ避ける手法を選んでいることが嬉しい。全体にやや濃いめの調味だが、少なめの量でも食事の満足感を引き出すためと考えれば、納得することが出来るだろう。



Jホテルりんくう😐😐😐名鉄空港線終点「中部国際空港駅」の隣駅「りんくう常滑駅」へ徒歩約1分のホテル

2020-07-15 21:26:34 | 宿泊施設

2006(平成18)年に開業した「Jホテルりんくう(J Hotel Rinku)」は、名鉄常滑線経由「準急」で「名鉄名古屋駅」から約45分の「りんくう常滑駅」(名鉄空港線終点「中部国際空港駅」の隣駅)へ徒歩約1分、車の場合は知多横断道路「りんくうIC」へ約3分の「常滑市りんくう町」にあって、「全てのジェットセッターのために」を標榜するホテルだ。
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客室の設備や面積は必要に応えて充分だが、調度などにグレード感があるわけではない。ビュッフェスタイルの朝食で提供される品目数は多くないが、調味は穏やかで家庭での朝食のように安心した食事を愉しむことが出来る。
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団体客は別館での受け入れになり、個人客は本館の静かな環境で落ち着いた滞在が出来るように配慮しているという。
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駐車については、宿泊当日分は無料、「中部国際空港」からの旅行期間中の3日間~7日間は最大¥1,500で、それ以外は1日あたり¥500が加算されるという。
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なお、同ホテル近隣に巨大な「イオンモール常滑」があるので、訪問すれば楽しむ機会が得られるかもしれない。