まっしぐら.com

やまぎわ大志郎が政治の現場で日々感じた事を綴ります。

1月6日(土)ステビア

2007年01月06日 | Weblog
 IDBからの指摘は指摘として真摯に受け止めなくてはならないが、ステビアのもつ可能性は非常に大きく、目の付け所は決して間違っていないと思う。そのことを確認するために、本案件の実施予定地と現在のステビア栽培の状況を視察した。
 ステビアは砂糖に代わる甘味料として注目されている天然甘味料である。砂糖に比して甘さは300倍、カロリーは90分の1で、天然草本なので理想的なダイエット食品といえる。多年生草本で、乾燥に耐え、下から数センチを残して刈れば一年に4回、5年間植え替えずに収穫できる。なによりパラグアイ原産の植物であるので、この地にぴったり合った栽培植物といえる。
 さて現地は原生林を切り開いた畑であった。日系の入植者が苦労して切り開いた畑でステビア栽培の工夫がされていた。ステビアはちょうどハーブのようにやわらかい草本植物だが、挿し木のように枝を切って植えるとそこから根が生える。これを繰り返しおこなって苗木を作る。文章でかけば数行で終わるこの作業は、実際にはなかなか骨の折れる大変な作業である。またステビアにも何十種類もの原種があり、その中から栽培に適し、収量があり、かつ製品価値の高いものを見つけ出すのも大変な努力が必要だ。そのような過程を経て、なんとか栽培に目処が立っている現場を見せていただいた。ステビアの葉をちぎって口に入れる。甘い。広大なパラグアイの畑地からすれば本当に小さな試みではあるが、ここからパラグアイの貧困がなくなっていく夢が描けそうだ。皆さんのよりいっそうの踏ん張りを期待したいと思う。
 オイスカパラグアイの皆さんと夕食をともにし、今回の案件を含め総合的に話をさせていただいた。厳しいことを言うようだが、現段階では国際レベルに到達していないこと、しかしステビアには明るい将来像が描けること、皆さんに大きく期待をしていること、を伝えた。あきらめずに努力を続け、勝利を勝ち取っていただけると信じている。がんばれオイスカパラグアイ!