平成20年6月14日に発生した「岩手宮城内陸地震」によって崩落した祭畤大橋です。
一関から須川温泉に向かう途中にあります。
地震直後に地滑りが発生し橋脚ごと崩落しました。
震源地は、この橋から1.5キロほど離れた場所で震度6強の大地震、死者17名、行方不明者6名の尊い命が失われました。
大きな爪痕は、この震災を後世に伝えるため保存展示されています。
その後も「東日本大震災」が発生するなど大きな災害が続きました。もしかして「岩手宮城内陸地震」の事は、忘れて
しまった方も多いかもしれません。
東本大震災においても津波被害を受けた建造物や陸に上がった船を保存しようと言う意見もあるようですが
実際、その土地で暮らしている方は、複雑な思いのようです。
しかし改めて、この惨状を目にすると自然災害の恐ろしさを感じさせられます。
今は、立派な新しい橋が完成しています。その橋を快適に通り過ぎるだけでなく、ぜひ崩落した「祭畤橋」をご覧いただきたい。
けして忘れてはいけない惨状です。
幸い家族の人的被害は無かったのですが、建物は倒壊しひっくり返ったまま、現地で震災遺構として保存される事になったそうで、これまでどうしても足が向かなかったのがそれを機に昨年11月、意を決して震災後現地を訪れました。
実家の前に観光バスから降りた観光客の人だかりが出来ていて係員の方が説明しているのを見るにつけ、個人的には非常に複雑な気分になりました。多くの方々に津波の悲惨さを伝えるのに必要かとも思うのですが割り切れない気持ちでその場を去りました。
復興の進まない、街並みそのものが震災の恐ろしさを表しているのですが・・・・
その街並みも雑草が茂り、ただの原野にしか見えなくなってきています。
オリンピックも結構なことですが、復興と原発事故をどうするのか?
もう2年と6か月になろうとしています。