金持ち日記

金持ちなるまで続く男の日記

インテリジェンス

2008年04月19日 16時35分54秒 | Weblog
 金持ちはインテリジェンス(諜報)に注目する。

 先日、佐藤優氏の『野蛮人のテーブルマナー』を読んだ。佐藤優氏によると「インテリジェンスは、基本的には国家の機能であるが、その技法は企業や個人にも応用可能である。ビジネスパーソンがインテリジェンスの技法を身につけていれば、情報収集や人脈構築でライバルを出し抜くことができる。また、いい異性をものにしようとする場合にもインテリジェンスの技法は応用可能だ。あるいは浮気がばれかけたときの言い逃れにもこの技法を援用できる」という。TOEFLよりも役に立ちそうなので、その具体的なテクニックを以下に記す。

 まずインテリジェンスの世界でよく行われるのが食事工作。 佐藤優氏によると食事工作の基本は「私は危険な人物ではないということを深層心理に徐々に刷り込んでいく」ことであるそうだ。同一人物と3ヶ月に3回以上、食事をすると、アルコールを伴わなくても、一応の信頼関係はできるという。

 ターゲットを食事に誘う際、人物調査を徹底的にすることから始まる。インテリジェンスの世界では誰にも「値札」がついていると考える。プロはこの値札を正確の読み取り、相応なランクのレストランで食事をするという。佐藤優氏によると「値札が2万円のターゲットをファミレスやマクドナルドに連れて行ってはならない。逆に値札が1000円のターゲットを高級レストランに連れて行ってはならない」という。

 では1回目の食事を、2回目、3回目の接触へとつなげるにはどうすればよいのだろうか。佐藤優氏によると、相手が断れないような小さな物を「貸してくれ」と頼み2回目の接触を作り出すという。借りる際に「あなたにあげる」と言われても「そんなことはできない」と遠慮する振りをすることが大切なのだそうだ。本当は遠慮しているのではく、借りた物を返すという口実で3回目の接触が可能となるからだ。

 インテリジェンスのプロはこのようなテクニックを駆使して、人脈を構築し、必要な情報を正確に得るのだ。インテリジェンス業界では、秘密情報の95%~98%は公開情報の中にあるという。違法活動をしなくとも、誠実に公開情報を分析し、人脈を作ることによって有利な情報を手にできるのである。ちなみにインテリジェンスの中でも非合法な部分をスパイ活動と言うらしいが、私の得意分野であった。

 小学6年生の頃、情報屋として活躍したことがある。メンバーは4人。6時間目が終わると、教室の後ろの窓の鍵をこっそり開け、カーテンで隠すのである。野球部が終わり、夕方の7時頃に仕掛けた窓から侵入。昼休みの練習の成果か、どの教室にも侵入できる技を習得。おもしろい情報が手に入ることもしばしばであった。

 私も、もう大人である。今さら非合法なことはしたくない。インテリジェンスの合法なテクニックを駆使して、金持ちになろうと思う。