金持ち日記

金持ちなるまで続く男の日記

無知の知

2007年05月28日 01時41分14秒 | Weblog
 金持ちは「無知の知」に注目する。

 ある友人と、夜な夜な酒を飲みながら哲学の話で盛り上がる。この世の普遍的な原理とは何か熱く語るのである。昔の哲学者が何を言ったかということで満足するのではなく、自分なりの考えを創りだすところがレベルの高さを示している。

 紀元前470~399頃、自分以上の知者がこの世にいるのかと疑問に思い、ギリシャ中の賢人を訪ねた男がいた。彼の名をソクラテスという。ところが、勇敢な将軍は勇気とは何か」と聞かれても答えられず、公正な政治家は「正義とは何か」を知らず、優れた詩人も「美とは何か」を説明できなかった。彼らは「何が勇敢な行為か」「何が正しいか」「何が美しいか」の例を挙げることはできても「勇気や正義や美とは何か」を述べることはできなかった。「勇気とは何か」などを述べることができない点では、ソクラテスもかわらなった。けれども彼は自分でそれができないことに気づいていた。そのことに気づかず、自分は知者だと信じていた賢人たちに比べ、相手よりわずかにすぐれていると考えたのである。それを「無知の知」というのである。(参考、図解雑学「哲学」)

 友人との会話を思い出せば「俺たちは無知の知という言葉を知っている。だからその言葉を知らない周囲の人たちよりもはるかに優れている。」という内容であるから「無知の知」をまったくわかっていない。

 ちなみにそんな大いなる勘違いをしている人々を我々は「むちむち」と呼ぶことにしている。