金持ち日記

金持ちなるまで続く男の日記

大創産業

2006年01月17日 16時44分55秒 | Weblog
 「文房具ならまだしも、洋服まではないだろー」と言わす会社がある。言わずと知れた100円ショップ、ダイソーである。本社・大創産業の売上は03年度の決算で3000億円をこえる。

 90年代に花開いた100円ショップだが、「安かろう、悪かろう」の商品が多かったため、多くの同業者が廃業に追い込まれていった。では、なぜダイソーだけが急成長を遂げているのだろうか。ポイントは3つある。

 1つは100円均一という強みである。他の店では少しでも安いものを探しかなりのエネルギーを必要とする。頭の中で合計金額を計算するが、高額になるとまともに計算なんかできやしない。ところが、ダイソーは全てが100円(一部200円)である。単純に好きなものを買えばよい。

 2つ目は品揃えである。ダイソーはおもしろいマーケティングを用いている。と言うのは、売れ筋以外の商品も開発するのだ。ダイソーは死に筋を開発してこそ、多様な顧客に支持されると考えているのだ。その極端な例が介護用品である。若者中心の顧客層だが介護用品を開発した理由もそこにある。

 3つ目は原価率の上限の打破にある。普通、100円ショップの仕入原価の上限は70円と言われている。ダイソーは「100円とは思えない商品が100円で買える」という基本戦略を守るため、その上限を撤廃している。

 これらの安い商品を作っているのが中国や韓国であると言う。しかし、これから人民元が切り上がるのは時間の問題である。以前の切り上げは2パーセントしかなかったが、日本は400パーセントの切り上げを経験している。中国の急成長を見れば、前回の切り上げで終わりではないことは一目瞭然である。そうなったときのダイソーの対応策は注目していておもしろいと思う。