安蘇のやぼやま日記

両毛線沿線の山々を、ノンビリと歩いています。

フォークの達人 友川かずき

2007年04月18日 | 音楽
 友川かずきといっても、知っている人は少ないかも知れない。私も数年前にNHK・BS放送で歌っているところを初めて、目にした。その歌いっぷりの凄まじいことといったらなかった。確か競輪のことを歌っていたのだが、狂的な歌い方といったらいいかも知れない。その後、気になっていて又聞きたいなーと思っていたところへ、今回の友川かずきの特集番組だった。

 今回の番組では、1時間30分枠ということもあり、コメント等も非常に面白かった。「競輪と映画のない人生なんて考えられない」とか!私は彼の映像を見ていて、宮沢賢治の「雨にもマケズ」の詩を思い出してしまった。つまり「欲はモタズ」のところ、欲望渦巻く現代社会で彼のような生き方をしている人がいたという驚き!彼の「人となり」を知りたい欲求にかられた。

 中学生時代に、中也の「骨」という詩に触発されたとのことだが、何と言う感受性、羨ましい限り。社会に出てからは、岡林信康の「山谷ブルース」のように日雇い労働者もしていたようだが。

 BS放送の担当者には、お願いしたい。歌詞が重要だと思うので、歌詞を映画の字幕スーパーのように、ながしてもらいたい。聞き取りにくいところもあるので!

 今回、なぎら健壱著「日本フォーク私的大全」を読み直したが、実に面白いエピソードが多くて、改めて笑ってしまった。又、大島渚監督に「戦場のメリークリスマス」の出演依頼を受けたことなど知らないことも多く、まだ読んでいない方には、おすすめしたい。最近は、絵画のほうの活躍も素晴らしいようで、テレビでも紹介されていたが、ひとつの才能にとどまらず、マルチな才能を発揮しているようだ。それにしても、レコードデビューのきっかけに、宇崎竜童氏の尽力があったとはビックリだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿