バルナバの手紙 紀元140年以前
主は、私ちが罪のゆるしによって清められるようにと、ご自分のからだを滅びに渡すことをお忍びになりました。罪のゆるしとは、主の血の注ぎかけを受けることによるのです。主については、あることがらはイスラエル人に向けて、あることがらは私たちに向けて記されたものですが、こう言っています。「彼が刺し貫かれたのは、私たちの背きのためであり、彼が打ち砕かれたのは、私たちの咎のためであった。彼の受けた傷によって私たちは癒された。彼は、屠り場に引かれる羊のようであり、毛を切る者の前に物を言わない子羊のようであった。※1」それで、私たちは、主に深く感謝しなければなりません。主は、私たちに過去のことを教え、現在について知恵を得させ、また、今後起きることについても無知のままでいないようにという恵みをくださったからです。聖書に次のように記されています。「鳥の前に、網を仕掛けるのは不正なことではない。※2」これはつまり、義の道について知識を持っていながら、自分から進んで暗闇の道へ向かっていくような人が滅びてしまうのは正統である、という意味です。
兄弟の皆さん、さらにこのこともお話しししておきましょう。私たちの魂のために苦しむことを忍ばれた主は、全世界の主であり、世の初めのとき、「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう※3」と神から言われた方でありながら、どのようにして人間の手にかかって苦しむことに耐えられたのでしょうか。この点をよく学びなさい。預言者たちは、主から恵みを受けて、主について預言をしましたが、主ご自身は、司を滅ぼし、死者のうちからの復活を示すために、肉を持っている者として現れなければならなかったので、苦しみを忍ばれたのです。それは、先祖になされた約束を果たすため、また自らご自分のために新しい民を備え※4、自らが復活して世界をお裁きになることを、この地上におられる間にお示しになるためでした。さらに、主はイスラエルに教え、沢山のしるしと奇跡を行って宣教し、イスラエルを深く愛されたのです。
年間十八火曜日
第一朗読 アモス7:1-17
第二朗読 バルナバの手紙 新しい創造
主の御言葉は、あることがらはイスラエル人にむけて、あることがらは私たちに向けて記されました。
※1 イザヤ53:5,7
彼が刺し貫かれたのは私たちの背きのためであり彼が打ち砕かれたのは私たちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによって私たちに平和が与えられ彼の受けた傷によって、私たちはいやされた。
苦役を課せられて、かがみ込み彼は口を開かなかった。屠り場に引かれる小羊のように毛を切る者の前に物を言わない羊のように彼は口を開かなかった。
※2 箴言1:17(七十人訳)
翼あるものは見ている。網を仕掛けるのは徒労だ。(新共同訳)
※3 創世記1:26
神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」
※4 ルカ1:17参照
彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。
聖バルナバ
初代キリスト教会のメンバー。正教会・非カルケドン派・カトリック教会・聖公会・ルーテル教会で聖人。
ベネディクト十六世が「使徒の経験から見た、キリストと教会の関係の神秘」についての連続講話の中で「聖パウロの協力者たち」について解説しましたが、その中でバルナバについても解説しています。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message184.htm

兄弟の皆さん、さらにこのこともお話しししておきましょう。私たちの魂のために苦しむことを忍ばれた主は、全世界の主であり、世の初めのとき、「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう※3」と神から言われた方でありながら、どのようにして人間の手にかかって苦しむことに耐えられたのでしょうか。この点をよく学びなさい。預言者たちは、主から恵みを受けて、主について預言をしましたが、主ご自身は、司を滅ぼし、死者のうちからの復活を示すために、肉を持っている者として現れなければならなかったので、苦しみを忍ばれたのです。それは、先祖になされた約束を果たすため、また自らご自分のために新しい民を備え※4、自らが復活して世界をお裁きになることを、この地上におられる間にお示しになるためでした。さらに、主はイスラエルに教え、沢山のしるしと奇跡を行って宣教し、イスラエルを深く愛されたのです。
年間十八火曜日
第一朗読 アモス7:1-17
第二朗読 バルナバの手紙 新しい創造
主の御言葉は、あることがらはイスラエル人にむけて、あることがらは私たちに向けて記されました。
※1 イザヤ53:5,7
彼が刺し貫かれたのは私たちの背きのためであり彼が打ち砕かれたのは私たちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによって私たちに平和が与えられ彼の受けた傷によって、私たちはいやされた。
苦役を課せられて、かがみ込み彼は口を開かなかった。屠り場に引かれる小羊のように毛を切る者の前に物を言わない羊のように彼は口を開かなかった。
※2 箴言1:17(七十人訳)
翼あるものは見ている。網を仕掛けるのは徒労だ。(新共同訳)
※3 創世記1:26
神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」
※4 ルカ1:17参照
彼はエリヤの霊と力で主に先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に正しい人の分別を持たせて、準備のできた民を主のために用意する。
聖バルナバ
初代キリスト教会のメンバー。正教会・非カルケドン派・カトリック教会・聖公会・ルーテル教会で聖人。
ベネディクト十六世が「使徒の経験から見た、キリストと教会の関係の神秘」についての連続講話の中で「聖パウロの協力者たち」について解説しましたが、その中でバルナバについても解説しています。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message184.htm