聖アンブロジオ(340頃から397年)ミラノの司教、教会博士
『処女性論』
あなたは民の一人、民衆の一人、おとめたちの一人であり、心の輝きで体の美しさを照らす方。あなたは夜、自分の部屋に閉じこもって、常にキリストを思い、絶えずその到来を期待し続けなさい。
キリストはそのようなあなたを望み、そのようなあなたを選んだのである。したがって、戸が開いていれば、キリストは入って来られる。来ると約束した方は偽ることがない。したがって求めていた方を抱擁しなさい。彼に近づきなさい。そうすれば、あなたは照らされる※1。彼を引き留め、早く帰らないように願い、立ち去らないように求めなさい。神のことばは走るからである※2。飽きっぽい人はそれを把握することができず、怠ける人はそれをとらえることが出来ない。その呼びかけに応じて、あなたの魂は主を迎えに行きなさい。そして、天の話の余韻を味わいなさい。ことばは、早く過ぎ去ってしまうから。
そこで、おとめは何と言うだろう。「求めても、あの方は見つかりません。呼び求めても、答えてくれません。※3」そのように早く立ち去ってしまったのは、呼び求め、戸を開けたあなたが、彼の気に入らなかったからだとは考えないようにしなさい。彼は、しばしば私たちを試みに遭うままにさせておくのである。立ち去らないようにと願う群衆に向かって、福音の中で彼は何と言っているだろう。「ほかの町にも神のことばの福音を伝えなければならない。わたしはそのために遣わされたのである※4。」彼が立ち去ったように思われても、出て行って、再び探しなさい。
キリストを捕らえておく方法を、聖なる教会以外にだれがあなたに教えてくれるだろう。あなたが自分で読む次のことばを理解するのなら、教会はすでにあなたに教えたはずである。「彼らに別れるとすぐに、恋い慕う人が見つかりました。つかまえました。もう話しません※5。」
2月13日 聖ルチアおとめ殉教者 1 記念日
ディオクレティアヌス帝によるキリスト教迫害の間に、おそらくシチリア島のシラクサで亡くなった。ルチアに対する崇敬は、古代から全教会に広まり、ローマ典礼文(第一奉献文)にその名前が入れられた。
第一朗読 当週当曜日
第二朗読 聖アンブロジオ 『処女性論』
※1 詩編34:6(ウルガタ訳)
主を仰ぎ見る人は光と輝き辱めに顔を伏せることはない。(新共同訳)
※2 詩編147:15参照
主は仰せを地に遣わされる。御言葉は速やかに走る。
※3 雅歌5:6
戸を開いたときには、恋しい人は去った後でした。恋しい人の言葉を追って/わたしの魂は出て行きます。求めても、あの人は見つかりません。呼び求めても、答えてくれません。
※4 ルカ4:43
しかし、イエスは言われた。「ほかの町にも神の国の福音を告げ知らせなければならない。わたしはそのために遣わされたのだ。」
※5 雅歌 3:4
彼らに別れるとすぐに/恋い慕う人が見つかりました。つかまえました、もう離しません。母の家に/わたしを産んだ母の部屋にお連れします。
聖アンブロジオ
340年頃、ドイツのトリールでローマ人の家庭に生まれる。ローマで勉学に励み、シルミウムで執政官になる。374年にミラノ在住の折、突然同市の司教に選出される。12/7に司教叙階を受けた。司教の職務を誠実に果たし、すべての人に大きないつくしみを示し、信者たちを見事に指導し、教えた。また、教会の権利を皇帝に対して力強く擁護し、アレイオス派に対して著作と行動で正統信仰を守った。397年の聖土曜日にあたる4月4日に死去。
正教会・非カルケドン派・カトリック教会・聖公会・ルーテル教会の聖人(聖アンブロジウス、聖アムブロシイ)
聖アンブロジオ(女子パウロ会の聖人カレンダーへ)
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint50.php?id=120701
ベネディクト十六世の「使徒の経験から見た、キリストと教会の関係の神秘」についての連続講話でアンブロジオについて話されました。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message256.htm
『処女性論』

キリストはそのようなあなたを望み、そのようなあなたを選んだのである。したがって、戸が開いていれば、キリストは入って来られる。来ると約束した方は偽ることがない。したがって求めていた方を抱擁しなさい。彼に近づきなさい。そうすれば、あなたは照らされる※1。彼を引き留め、早く帰らないように願い、立ち去らないように求めなさい。神のことばは走るからである※2。飽きっぽい人はそれを把握することができず、怠ける人はそれをとらえることが出来ない。その呼びかけに応じて、あなたの魂は主を迎えに行きなさい。そして、天の話の余韻を味わいなさい。ことばは、早く過ぎ去ってしまうから。
そこで、おとめは何と言うだろう。「求めても、あの方は見つかりません。呼び求めても、答えてくれません。※3」そのように早く立ち去ってしまったのは、呼び求め、戸を開けたあなたが、彼の気に入らなかったからだとは考えないようにしなさい。彼は、しばしば私たちを試みに遭うままにさせておくのである。立ち去らないようにと願う群衆に向かって、福音の中で彼は何と言っているだろう。「ほかの町にも神のことばの福音を伝えなければならない。わたしはそのために遣わされたのである※4。」彼が立ち去ったように思われても、出て行って、再び探しなさい。
キリストを捕らえておく方法を、聖なる教会以外にだれがあなたに教えてくれるだろう。あなたが自分で読む次のことばを理解するのなら、教会はすでにあなたに教えたはずである。「彼らに別れるとすぐに、恋い慕う人が見つかりました。つかまえました。もう話しません※5。」
2月13日 聖ルチアおとめ殉教者 1 記念日
ディオクレティアヌス帝によるキリスト教迫害の間に、おそらくシチリア島のシラクサで亡くなった。ルチアに対する崇敬は、古代から全教会に広まり、ローマ典礼文(第一奉献文)にその名前が入れられた。
第一朗読 当週当曜日
第二朗読 聖アンブロジオ 『処女性論』
※1 詩編34:6(ウルガタ訳)
主を仰ぎ見る人は光と輝き辱めに顔を伏せることはない。(新共同訳)
※2 詩編147:15参照
主は仰せを地に遣わされる。御言葉は速やかに走る。
※3 雅歌5:6
戸を開いたときには、恋しい人は去った後でした。恋しい人の言葉を追って/わたしの魂は出て行きます。求めても、あの人は見つかりません。呼び求めても、答えてくれません。
※4 ルカ4:43
しかし、イエスは言われた。「ほかの町にも神の国の福音を告げ知らせなければならない。わたしはそのために遣わされたのだ。」
※5 雅歌 3:4
彼らに別れるとすぐに/恋い慕う人が見つかりました。つかまえました、もう離しません。母の家に/わたしを産んだ母の部屋にお連れします。
聖アンブロジオ
340年頃、ドイツのトリールでローマ人の家庭に生まれる。ローマで勉学に励み、シルミウムで執政官になる。374年にミラノ在住の折、突然同市の司教に選出される。12/7に司教叙階を受けた。司教の職務を誠実に果たし、すべての人に大きないつくしみを示し、信者たちを見事に指導し、教えた。また、教会の権利を皇帝に対して力強く擁護し、アレイオス派に対して著作と行動で正統信仰を守った。397年の聖土曜日にあたる4月4日に死去。
正教会・非カルケドン派・カトリック教会・聖公会・ルーテル教会の聖人(聖アンブロジウス、聖アムブロシイ)
聖アンブロジオ(女子パウロ会の聖人カレンダーへ)
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint50.php?id=120701
ベネディクト十六世の「使徒の経験から見た、キリストと教会の関係の神秘」についての連続講話でアンブロジオについて話されました。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message256.htm