聖ヨハネ・クリゾストモ(349~407年)コンスタンチノープルの司教、教会博士
『マタイ福音書講話』
私たちが羊である限り、私たちは勝ちます。たとえ無数の狼が群れをなして襲いかかってきても、私たちはそれに打ち勝ち、勝利を収めます。しかしながら、私たちが狼になってしまえば、負かされてしまいます。羊飼いの助けが私たちから離れるからです。羊飼いが牧するのは狼ではなく羊です。あなたが狼になったら、羊飼いはあなたを捨てて立ち去ります。あなたが彼の力を発揮するのをゆるさないからです。
主が言われるのは次のようなことです。「狼の群れの中に羊を送り込むようにあなたがたを送り、鳩のようになるよう命じることに肝をつぶしてはならない※1。ちょうど逆のこともでき、艱難に遭わないようにあなたがたを使わすことも、羊のように狼を屈服させず、ライオンよりも恐ろしいものにするとも私にはできたはずだ。しかし、羊のように送る方が有益である。それは、あなたがたをもひときわ輝かしいものとし、また私の力をもよく表すことになる。」主は同じことをパウロにも言っておられます。「私の恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのた※2。」ですから、「私は、あなたがたがこのようなものであるようにしたのだ」と主は言われます。実に、「私はあなたがたを羊のように送り込む※3」と言っておられるのは、「意気消沈してはならない。あなたがまさにこのようにしてだれにも負けない者になると、私はよくよく知っている」と言わんとしておられるのです。
さらに、あることは弟子たち自身の力でなされているのであって、すべてはただ恵みだけによるとみなしたり、何の根拠もなしに栄冠をいただくと考えたりすることの無いように、主は言い添えられます。「蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい※4」弟子達は言います。「このような危険のさ中にあって、私たちの賢さは何の役に立つでしょう。そもそも、四方八方から襲いかかる波の下で、どのようにして賢くありえるでしょう。狼の群れの中、それも多数の狼の群れの中にある羊は、どれほど賢いものであっても、何を成し遂げることができましょうか。これほど多くの鷹が襲いかかってくると、鳩は、どれほど素直であっても、何の役に立つでしょうか。」主は言われます、「理性を持たないこれらの動物の場合には、それは何の役にも立たない。しかし、あなたがたの場合には、大いに役立つ。」
・・・
この命令を果たすことができないと考えてはなりません。主は他のだれよりもよく物事の本質を知っておられるのです。あつかましい言行は、あつかましい言行によってではなく、柔和によって消滅されることを知っておられるのです。
年間第三十四木曜日
第一朗読 2ペトロ2:9-22
第二朗読 聖ヨハネ・クリゾストモ 『マタイ福音書講話』
狼とは、羊とは?
歴史的には、多くのクリスチャンが狼になってしまったのではないかと思います。(もちろん、クリスチャン以外の人もですが・・・。)日本は戦後一時的に羊の人が増えたのではなかと思いますが(徳川時代までの日本に戻った?・・・晩年の秀吉など例外もありますが。)、変わってきたと感じるこの頃です。歴史的に見て、私は欧米人にはキリスト教が必要だったと思いますが、東洋のブータンなどは不要だと思います。しかし、今の日本には必要になってきたのかも知れません。中国、韓国に必要になってきたように・・・。
※1 マタイ10:16参照
「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。
※2 2コリント12:9
すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。
※3 マタイ10:16
「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。
※4 マタイ10:16
聖ヨハネ・クリゾストモ
349年頃、アンチオケに生まれる。父は軍人で、キリスト者の母によって、一流の教育を受けることができた。洗礼は18歳。聖書と神学を学び、その後、荒れ野で隠遁生活(隠修士に学ぶ修道生活)を送る。その後、アンティオケアに戻ると、司教から助祭に、そして司祭に叙階され、説教の才能に恵まれた彼は、説教活動に全霊を捧げた。397年にコンスタンチノープルの司教に選ばれ、聖職者と信者の生活を改める優れた牧者として活躍した。また、皇帝一族やその他の反対者の憎しみをかい、2度に渡って追放された。追放中の虐待の結果、407年9月14日にトルコのポントス州のコマネ近郊で帰天。キリスト教を解説し、キリスト者としての正しい生活を教えるために多くの説教を行い、著作を著した。このことから、「クリゾストモ」すなわち「金の口」と呼ばれている。
正教会、東方諸教会、カトリック教会などで聖人として崇敬されている。
女子パウロ会 聖人カレンダー へ
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint50.php?id=091301
ベネディクト十六世の「使徒の経験から見た、キリストと教会の関係の神秘」の連続講話で、ヨハネ・クリゾストモが紹介されています。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message246.htm
『マタイ福音書講話』

主が言われるのは次のようなことです。「狼の群れの中に羊を送り込むようにあなたがたを送り、鳩のようになるよう命じることに肝をつぶしてはならない※1。ちょうど逆のこともでき、艱難に遭わないようにあなたがたを使わすことも、羊のように狼を屈服させず、ライオンよりも恐ろしいものにするとも私にはできたはずだ。しかし、羊のように送る方が有益である。それは、あなたがたをもひときわ輝かしいものとし、また私の力をもよく表すことになる。」主は同じことをパウロにも言っておられます。「私の恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのた※2。」ですから、「私は、あなたがたがこのようなものであるようにしたのだ」と主は言われます。実に、「私はあなたがたを羊のように送り込む※3」と言っておられるのは、「意気消沈してはならない。あなたがまさにこのようにしてだれにも負けない者になると、私はよくよく知っている」と言わんとしておられるのです。
さらに、あることは弟子たち自身の力でなされているのであって、すべてはただ恵みだけによるとみなしたり、何の根拠もなしに栄冠をいただくと考えたりすることの無いように、主は言い添えられます。「蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい※4」弟子達は言います。「このような危険のさ中にあって、私たちの賢さは何の役に立つでしょう。そもそも、四方八方から襲いかかる波の下で、どのようにして賢くありえるでしょう。狼の群れの中、それも多数の狼の群れの中にある羊は、どれほど賢いものであっても、何を成し遂げることができましょうか。これほど多くの鷹が襲いかかってくると、鳩は、どれほど素直であっても、何の役に立つでしょうか。」主は言われます、「理性を持たないこれらの動物の場合には、それは何の役にも立たない。しかし、あなたがたの場合には、大いに役立つ。」
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この命令を果たすことができないと考えてはなりません。主は他のだれよりもよく物事の本質を知っておられるのです。あつかましい言行は、あつかましい言行によってではなく、柔和によって消滅されることを知っておられるのです。
年間第三十四木曜日
第一朗読 2ペトロ2:9-22
第二朗読 聖ヨハネ・クリゾストモ 『マタイ福音書講話』
狼とは、羊とは?
歴史的には、多くのクリスチャンが狼になってしまったのではないかと思います。(もちろん、クリスチャン以外の人もですが・・・。)日本は戦後一時的に羊の人が増えたのではなかと思いますが(徳川時代までの日本に戻った?・・・晩年の秀吉など例外もありますが。)、変わってきたと感じるこの頃です。歴史的に見て、私は欧米人にはキリスト教が必要だったと思いますが、東洋のブータンなどは不要だと思います。しかし、今の日本には必要になってきたのかも知れません。中国、韓国に必要になってきたように・・・。
※1 マタイ10:16参照
「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。
※2 2コリント12:9
すると主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるのだ」と言われました。だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。
※3 マタイ10:16
「わたしはあなたがたを遣わす。それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。だから、蛇のように賢く、鳩のように素直になりなさい。
※4 マタイ10:16
聖ヨハネ・クリゾストモ
349年頃、アンチオケに生まれる。父は軍人で、キリスト者の母によって、一流の教育を受けることができた。洗礼は18歳。聖書と神学を学び、その後、荒れ野で隠遁生活(隠修士に学ぶ修道生活)を送る。その後、アンティオケアに戻ると、司教から助祭に、そして司祭に叙階され、説教の才能に恵まれた彼は、説教活動に全霊を捧げた。397年にコンスタンチノープルの司教に選ばれ、聖職者と信者の生活を改める優れた牧者として活躍した。また、皇帝一族やその他の反対者の憎しみをかい、2度に渡って追放された。追放中の虐待の結果、407年9月14日にトルコのポントス州のコマネ近郊で帰天。キリスト教を解説し、キリスト者としての正しい生活を教えるために多くの説教を行い、著作を著した。このことから、「クリゾストモ」すなわち「金の口」と呼ばれている。
正教会、東方諸教会、カトリック教会などで聖人として崇敬されている。
女子パウロ会 聖人カレンダー へ
http://www.pauline.or.jp/calendariosanti/gen_saint50.php?id=091301
ベネディクト十六世の「使徒の経験から見た、キリストと教会の関係の神秘」の連続講話で、ヨハネ・クリゾストモが紹介されています。
http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/feature/benedict_xvi/bene_message246.htm