Hyper-研究所@宴

春風の 花を散らすと見る夢は 覚めても胸の さわぐなりけり

ひぐらしのなく頃に

2006年10月01日 14時33分08秒 | Weblog
3週間くらいかかりましたがようやく全面クリアしました。
ネタバレ含みます。
恐い人は見ないでください。


とりあえず、私は「祟りなど存在しない、全ては人間の意志で遂行されている」というスタンスで進めていましたので、
黒幕の正体に驚くことはあっても、黒幕の存在そのものにはあまり驚きませんでした。
ただ、特に最初の鬼隠し編で、いきなり主人公が雛見沢症候群L5を発症するとは、ゲーム開始当時の私には解る由もありません。
しかし、確かにその後の綿流し編の真相を読み解くことが出来れば、
この時点で全ての謎は解明してしまうことになります。
ただし、入江機関の存在は朧気になるでしょうが。

出題編4編を終えた直後、私は園崎姉妹は実は双子ではなく、それ以上の三つ子なのではないか、と推察していました。
ただでさえ呪われた双子なのに、それを上回る三つ子だったらどうなるか、と考えたものが始まりだったわけです。
ただし、私はこのゲームにおける最大の解、すなわちハッピーエンドとほど遠い推察をしていたようです。

また、ここで面白いことがあります。
例えば、出題編4編終了後、すなわち全く解が出てない状態で「雛見沢症候群」、
更に踏み込んで「女王感染者」なんて存在を予言、すなわち推理することは、
高野氏の研究と全く変わらない評価、つまり蔑ろにされ、なかったことにされるに違いありません。
この点において、私は「ひぐらし」の日本と、現在の日本が非常に良く似通っている、あるいは全く同じと言えるでしょう。
ただし、勿論日本全国民がその推理を馬鹿にするわけではなく、必ずや理解を示す人間が現れます。
その存在こそが鷹野氏なのであるのならば、結局、現在の日本では罪深い者ばかりになってしまうと言う、袋小路です。
ただ、鷹野氏は高野氏へ非常に強い信頼を寄せていたため、この点で鷹野氏とは異なるでしょう。

つまり、私が言いたいことは、「雛見沢症候群」そして「女王感染者」の存在の推理に触れ、
それを十分噛み砕いたり、検証したり(ここで女王感染者の存在を否定することが重要)した後に理解し受け入れたプレイヤーこそが、このゲームにおける勝者なのではないか、と言うことです。
多少曲解になるかも知れませんが、この事は「相手が手を伸ばし(誰かが推理を発表し)、自分も手を伸ばして(それを受け入れて)こそ達成される」という、
「ひぐらし」の教訓とよく一致します。

結局、「ひぐらしのく頃に」は出題編と解答編、ふたつセットで新たな問題提起をしているように思えるのです。
もちろん出題編だけでは推理ゲームとして成立しませんが、
作中で竜騎士07氏が言うように、このゲームは出題編完結の後、解をリリースするまでが真に「ひぐらしのく頃に」をプレイできる時間なのだと思います。
その至高の時間を破壊してまで「解」をリリースするのは、この真にプレイできる時間以上に貴重な物を我々に与えてくれるから、と考えています。
それが何なのかは、おそらく気付くことすらできないでしょうが、しかし確実に存在すると言うことは分かるような気がします。

最後に、「ひぐらしのく頃に解」をバッチリ最後のTIPSまで読んだのに、何か喉の辺りで引っ掛かったような違和感を感じます。
多分私の理解の不十分によるものでしょうが、それでも何なのか、良く分かりません。

あと、乱文散文スミマセン。

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