この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

『サーミの血』-スカンジナビア半島北部のラップランドに住む人々の生き方を描くスウェーデン映画

2018-04-16 10:34:22 | 最近見た映画
  「サーミ」とは、北欧やロシア西部の北極圏であるラップランド地方でトナカイを飼育しながら生活を営む、フィンランド語に近い独自の言語を持つ先住民族と言うことだ。映画の主な舞台となる1930年代、スウェーデンのサーミの人は他の人種より劣った民族として差別された。日本にアイヌ民族がいるように、1930年代のスウェーデンにも、他の国にも同様に《虐げられた民族》がいたのだ。統一国家を形成していく過程で、その民族の歴代固有の土地を取り上げる課題もあって、国民の価値観や住民の生活様式を画一化し、一方では差別意識を利用して分断し統治するのが手っ取り早かったのかもしれない。 . . . 本文を読む
コメント