この映画・本、よかったす-旅行記も!

最近上映されて良かった映画、以前見て心に残った映画、感銘をうけた本の自分流感想を。たまには旅行・山行記や愚痴も。

2014年3月パリ旅行(1)-前章:前回のパリ旅行と今回の旅の計画から出発まで

2014-09-26 23:11:13 | 山・旅行

 2014年3月、2回目のフランス旅行に出かける。今回も、前回と同じくパリを中心とした個人旅行だ。どうしてか、イタリアやスイスやトルコ中欧など他の地域と違って、フランス旅行の企画ツアーが少なく、行こうと思っていた時期に適当なものがない。出発日が合わなかったり、行きたい地域が入っていなかったりで、結局今回も往復航空券とパリのホテルだけを確保する「自由旅行」になってしまった。
 同じ所に行っても面白くないので、どこに行こうかと思案するが、前回の記録がない。まずは復習から始める。(このブログは確か、2005年の5月くらいから始めている)

 前回どこに行ったか、思い出してみる。

     【2005年のパリ旅行】のブログ記事


 ざっと、『ベルサイユ宮殿』、『ルーブル美術館』と『オルセー美術館』、『エッフェル塔』に『シャンゼリゼ通と凱旋門』、『モンマルトルの丘』と『サクレクール寺院』。そして『モン・サン・ミッシュル』と大体のところは回ってしまった。だから、ツアー旅行の団体に加わらないでフリーの個人旅行にしたのだ。

 じゃー、どこに行くか。1つは、『リヨン』だ。前の時も『嘆きのテレーズ』のリヨンが見たくてツアーを探したが適当なモノがなくやめた。パリからリヨンは京都東京間くらいの距離はあるが、『TGV』を利用すれば日帰りは可能だ。(6泊の内の1泊だけ他都市にするのは契約上できなかった。)

 もう一つは、フランスに行くなら是非行ってみたいと決めていたところがあった。『灯台守の恋』の『ウェサン島』である。ネットの世界地図で調べてみたら、本当に《西の果て》だった。フランスの西のはずれの「ブルターニュ」地方の最西の都市『ブレスト』からさらに西へ行った岬の先の『ル・コンケ』という小さな街からフェリーで1時間ほどのところにある小さな島である。
 映画の中で、灯台守のイヴォン(フィリップ・トレトン)がつぶやく「ここは”地獄”だ。こんなばかげた土地はマベ(サンドリーヌ・ボネール)がいなけりゃ来なかった。」という言葉を思い浮かべる。
  

       
        【「灯台守の恋」のマイブログ】へジャンプ 


 いろいろ調べてみる。パリから日帰りで行けるか。どのような交通手段で行けばいいのか。島に宿はあるのか。

 言葉の壁のある個人旅行では、とうてい現地でアレンジするのは無理だとすぐわかった。旅行代理店に問い合わせるが情報がないという。(調べるにも時間がかかるとの返事)旅行会社に勤める知人にも問い合わせるも、返答なし。
 ブレストまで『TGV』が通っているのはわかった。日帰りが無理なら、「パリの宿泊分の代金を払っておけば、1泊“外泊”するのも可能だ」というとこまでこぎ着いたが、そこから先がわからない。

                                      
                  



 やっぱり無理か。
 現地の人に問い合わせれば簡単かもしれないと、ふと思い立ち、2年前に「塩見岳」で出会ったフランス人のことを思い浮かべた。メールを出してみた。「『ウェサン島』に行きたいのだけど、交通手段とか宿はどうなっているのか。」と、おおざっぱな地図を添付して、辞書をめくりながらの《たどたどしい英語》で。
 まさかと思ったが、翌日に返信が届いたではないか! 感激するやら、びっくりするやら! しかも、『ウェサン島』までの詳しい道順とどこで乗り継いだらいいかの情報と、フェリーの時刻表まで添えられていた。

                            

 さらに驚いたのは、そのフランスの友達・ヴァイオラインリヨンに住んでいるというのだ。元々行こうと思っていたリヨンに日本でたまたま出会った知人が居る-会わない手はないと思った。

 『ウェッサン島』の方は、ヴァイオラインのメールを読むと、諦めざるを得ないことがわかった。フェリーは1日2便しかなく、渡ってもその日の内に戻ることもできず、パリからはどう考えても往復3日を要することがわかったからだ。

 このブルターニュ地方の海岸からノルマンジー海岸をへてドーバー海峡のカレーに至る海沿いには、『シェルブール』や『ル・アーブル』など映画でお馴染みの、一度は行きたい街が連なっている。いつか、行ける時を待つとして、今回はやめることにし、スウィッチは《リヨンで如何にヴァイオラインと会えるか》に切り替わる。

 パリからリヨンまでの『TGV』のチケットをJTBで手配する。それまで持っていた携帯電話は海外では使えないものだったので、新しいスマホを購入する。出発するまでに、《その使い方を覚えなければならない》という課題が新たに発生する。急に忙しくなる。

 結局、関空を飛び立つまでに決めたことは、パリ滞在の第4日目の3月17日に“リヨンに行く”ということだけだ。

 日本から離れる日の前夜、ヴァイオラインに「3月17日の午後0:10に、リヨンの『ベルクール広場』の地下鉄駅の地上出口で待っている。」とだけ書いた短いメールを出した。返信は読めずじまいで、【機上の人】になってしまった。

 あとは、現地に行けば何とかなると。(しかしこれが大きな間違いで、フランスではスマホの電話もメール機能も使えず、苦労することに。



                                                      【つづく】





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