河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

77 / 丸刈り

2023年08月25日 | よもやま話

コロナ感染が広がり出してから理髪店にいかなくなった。
我が家の相方に散髪してもらっている。
最初はハサミでちょきちょきやってもらっていたが、うまくいかない。
つまるところは丸刈り。
バリカンでいっきに刈ってもらっている。
以来、丸刈り。

なんといっても安上りである。
散髪代がいらない。シャンプーなどは一年間で一本ですむ。
朝なんぞは髪を整える必要がない。当然、整髪料はいらない。
もう一つ大きなメリットはハゲがめだたない。

我らの時代、小学校から中学校に上がる時の一大イベントは、丸刈りになることだった。
強制であったから従わざるを得ない。通過儀礼のようなものである。
中学校が丸刈りを強制していた理由は「衛生面を考えて坊刈りにしている」だった。
だが、本当の理由は「 坊刈りではモテないから恋愛に時間をとられない」だと思う。

丸刈りといえば甲子園(高校野球)。
全国の高校の3/4が長髪を許可しているにもかかわらず、ほとんどが丸刈り。
上にあげたような理由からだろうが、本音は「昔から丸刈りが伝統だから」だろう。
高校野球大会が始まったのは1915年(大正4)、第一次世界大戦の最中で、男子学生は軍隊に倣って全員丸刈りが当然の時代だった。
だから、丸刈りが「伝統」というのはおかしい。
昔からの「習わし」を頑固に守っているだけである。


今年の甲子園大会には長髪の学校が七校あったという。
そのうちの慶応義塾高校が1916年の第二回大会(当時は全国中等学校野球大会)以来107年ぶりの優勝。
長髪旋風!
よし、わしも、そろそろ長髪にするか!

※『全国中等学校野球大会史』春日俊吉 ほか


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 76 / 目高 | トップ | 78 / 虹 »

コメントを投稿

よもやま話」カテゴリの最新記事