河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

ちょっといっぷく44 はる

2023年03月19日 | よもやま話

桜のつぼみが膨らみだした。草木の芽も張る。
春の語源は「張る」だという。

この季節になると、毎年、知人からツクシを頂戴する。
地面を突き破るように芽を出すので「突く子」が語源。
これに「土筆」と漢字を当てたのも言い得て妙。

「春苦味、夏は酢の物、秋辛味、冬は油と合点して食え」と昔から言われる。
蕗の薹(ふきのとう)にしろ土筆にしろ、春の山菜は苦味がある。
苦味の正体は今流行りのポリフェノール。
赤ワイン同様に抗酸化作用が強く、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用がある。

子供の頃は、この苦味がえぐいので、土筆を甘辛く煮て卵でとじて食べた。
今は天ぷら。ほんのりとした苦味に春を感じる。
おまけに元気になって田畑を墾る(はる=開墾する)。
この「墾る」も春の語源とか。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 畑――はず | トップ | 畑――とうがたつ »

コメントを投稿

よもやま話」カテゴリの最新記事