雑学

前回に続いて雑学を紹介します。

三々九度

2009-05-16 09:12:48 | Weblog
神前結婚式:
祝言での女夫盃
神前結婚式での主な儀の次第は、ほぼ次の通りとなる。(神社の系統で、少しの違いがある)。
1、修祓(しゅばつ) 神官が祓詞(はらいことば)を奏上、大麻(おおぬさ)を振って神前と祭具、斎員と参列者を祓う。
2、献饌 神饌はふつう供えつけであるから、神酒と塩水の口開けだけ
3、祝詞玉串奉奠(ほうてん) 祭主・新郎新婦・仲人の順。誓詞のあとに行う場合もある
5、夫婦固めの盃
6、親族固めの盃
7、誓詞
8、撤饌 神酒と塩水の口を封じる
神道における一般祭典のなかに5,6,7が加わっただけである。つまり、その三つの要素が、広義な意味での「盃事」なのである。

夫婦固めの盃の作法
新郎新婦の前に三方(さんぼう)が二台。カワラケ(白磁の平盃)が三つと、懐紙に肴三品が二組。
巫女二人が雄銚、雌銚を持ち、新郎新婦の前に立つ。
新郎に巫女が雄銚で神酒を注ぐ。三口で飲み干す。三方に返す。
新婦がそのカワラケで、巫女の持つ雌銚で酒を注ぐ。それを三口で飲み干す。三方に返す。
二のカワラケは、新婦から新郎の順。
三のカワラケは一のカワラケと同然に新郎から新婦の順。

神前結婚式は明治末期のころからである。だからといって、婚姻儀礼がなかったわけではない。かつて、婚姻の諸儀礼は、嫁方か婿方かどちらかの家で行われた。あるいは双方の家で行われた、そして、そこで盃事も行われていた。それを、「祝言(しゅうげん)」とか「結び盃」とかいった。

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