きのつらゆき(Kino_Tea)

紀貫之のごとく、気の向くままに、つらつらと、(書いて)ゆきましょう。
ブログというより備忘録。スケート関連多い。

ソフィア・サモドゥロワの涙、JGPクロアチア大会

2017-10-02 | Skating

首都ザグレブで開催されたJGPクロアチア大会。
優勝はソフィア・サモドゥロワ、第7戦に出場する見込み。3位となったタラカノワはJGPファイナル進出をほぼ決めた。

podium, Croatia
(Gettyimages.co.jp Sorry for not embedding the image.)
左から山下真瑚(151cm)、ソフィア・サモドゥロワ(152cm)、アナスタシア・タラカノワ(152cm)。2年前に表彰台に乗った真凜、新葉と同じ形のメダル。真瑚ちゃんそれは裏でないか? タラちゃんは泣き腫らしたあとなのだろうか? ソーニャは本当にうれしそう。優勝おめでとう。


大会結果

順位名前区分所属得点SPFS備考
1 サモドゥロワ J2 ロシア 187.86 3 62.43 1 125.43 悲願の初優勝、サンクト勢
2 山下真瑚 J2 日本 175.75 2 65.22 2 110.53 JGPS昨季に続き表彰台
3 タラカノワ J1 ロシア 165.57 1 66.58 6 98.99 これで憑き物は取れた
4 ユ・ヨン J1 韓国 163.42 5 53.81 3 109.61 カナダの海賊
5 K・ニューエン J1 米国 148.60 8 47.28 4 101.32 フリーで挽回
6 L.J.ダスティシュ J5 ドイツ 146.55 4 54.41 8 92.14 東独女王の愛弟子
7 松岡あかり J1 日本 145.00 11 45.86 5 99.14 ジュニア1年目の試練

大会結果サイト
出場選手ランキングサイト

ほぼ毎週行われるJGPシリーズも第5戦になるとさすがに見るのに疲れてきて深夜にライブ観戦はせず、翌日に動画チェックをするようになってくる。

SPが首位だったタラカノワは、朝起きてびっくり、FSは乱れて総合3位だった。ここまでジャンプミスを繰り返すと逆に気持ちよい。しかしトップレベルの選手はザギトワ、メドベ、羽生などと同様に次の試合では失敗を繰り返すことはないだろう。今大会はソーニャを除き上位陣に少しミスが多い大会だったのか。


3F(t)ot+3T(t) FSSp4 StSq3 / 3Lz(t) 2A(t) LSp4 CCoSp4
使用曲のハバ・ナギラは、ヘブライ語の民謡で、ユダヤ教徒の結婚式や成人式で演奏される楽曲。衣装は伝統的な民族衣装?に見えるが、女児の成長を祝うバト・ミツワーという行事の衣装なのだろうか?
冒頭の3Fでオーバーターンしたが3Tをつけてきた。OTしてジャンプを続けてもSEQにはならないのか。ルッツのエッジは昨季4月頃に矯正できたのかクリーンに跳んでいる。シットスピン特にサイドウエイズは早くてきれい。ステップは鬼のようなターンの連続ではないようだが、目が肥えてくるとレベル3になりそうかレベル4になりそうか分かるものなのだろうか? 音にあった面白い振付。最後はタノラーのソーニャが安堵の表情。


3Lz(r) FCSSp4 StSq3 3S(t) 3Lo(t) / 3Lz(r)+2T+2Lo(t) 2A+3T(t) 3F(t)+2A(t)+SEQ LSp4 3F(t) CCoSp4
使用曲はリベルタンゴ。タンゴのリズムに苦戦する選手もいるなかでミスなく演じきったソーニャ。こちらも音によくあった振付という感じがする。3‐3ジャンプを回避しているのは微妙に気になるが、ジャンプ構成は他の選手と遜色ないもの。スピンはすべてレベル4認定。得点も昨季のJGP横浜大会から上昇。しかしジャンプの入りはエテリ組ほど過酷ではないのかも。2Aはタノする時としない時があるのか。回転不足やエッジエラーも含めミスの無い演技でFS125点。体が少し大きくなったからか、手足の先まで意識が行き届いているからか、去年のJGP横浜大会と少し違う印象を受けたのは気のせいだろうか。それとも勝者に対して贔屓目なだけか。



今季のJGPシリーズはロシアが5連勝。今回はモスクワのエテリ組4連勝に続いてついにサンクトペテルブルク勢初の優勝者が出た。昨季JGPファイナル出場の(グバノワ)たん様でもリゾンカ(ヌグマノワ)でもないのは(失礼ながら)少し意外。

ソーニャは昨季はJGPシリーズに1大会しか出場できず、今季も第5戦でようやく初登場し、ロシアの厳しい競争を生き抜いている選手。ミーシン門下でヌグマノワ、ロスコに続く3番手のイメージがあったが、2年連続でロシアナショナルチーム・ジュニア正代表に選抜され、2年連続でJGP出場を果たし、今回良い結果を出した。次も頑張ってほしい。Wikipediaも日本語版だけでなく英語版も作成されているよ!

ソーニャはエニセイ川流域のクラスノヤルスク、サンクトペテルブルクから約3700km離れたモンゴルに近い地方都市の出身。
以前、リンクで滑る幼少期の写真がSNSに投稿され、「何歳? クラスノヤルスク?」と聞いたら「6歳、サンクトよ」と答えたソーニャ。ロシアジュニア選手権では「髪型きれいだね」と言ったら「髪を結ったのは(仲良しの)アリサ(フェジチキナ)よ」と答え、「背が伸びたね」に対しては「わからないわ」と答えたソーニャ。無口なイメージとは違って、よく話をする選手なのかもしれない。



大晦日生まれの山下真瑚さん、JGPSは昨季から4大会連続で表彰台(3位、3位、3位、2位)。JGPファイナル出場は他の選手の状況によって決まる。昨季に比べ背が大きくなったのか。音に合わせた姿勢や表情、つなぎの濃さ以上に、一番の魅力はスケーティングの滑らかさ、ミスをしない安定感なのだろうか。しかし今回フリーでは後半少し疲れたのだろうか。

タラちゃん、ショート1位だったので、ぐっすり寝て結果を翌日に確認したら大変なことになっていた。エテリ組の選手は「1位にならなくては」というプレッシャーが強いのだろうか。総合得点160点台でも順位は総合3位になり、JGPファイナルに出場できそうで、よかったよかった。



この大会には、ザヤックルールで有名なエレイン・ザヤック女史(台湾の選手のコーチ)、東独初のフィギュア五輪女王のアネット・ペッチ、村元小月(さつき)(タイ国ナショナルチームヘッドコーチ)がコーチとして参加していたようだ。(詳しいかたより)


ペアはボイコズ組は3位。orz
かわって1位となったのはポリーナ・コステュコビッチ&ドミトリー・イアリン組。表彰式の写真でお顔を拝見したが、童顔の美少女が好みのかたは必見です。身長140cm、14歳とのこと。これだけ女性が小さく軽いとリフト、スロージャンプなどが有利ということなのか?


男子はクラスノジョンが優勝。昨季羽生に先んじて世界初になるのではと話題になった4Loは今回も認定されなかった、惜しい。しかし高い基礎点により優勝。表彰台に乗ったロシアのマーカー・イグナトフとはサンクトペテルブルク在住の頃に一緒に競い合った仲だとか。(個人様ツイより)



ネーベルホルン杯ダンスで「かなクリ」(村元哉中&クリス・リード組)が2位、五輪枠を獲得。ペアは「すみフラ」(須藤澄玲&フランシス・ブードロ=オデ組)が頑張った。


日本国内では中部、関東でブロック大会が行われ、中部で山本草太くんが久しぶりに登場(ケガで昨季は全休)。しかし苦しい状況が続いているようだ。15年JGPファイナルで一緒に表彰台に乗り、シニアで活躍し始めたネイサン、アリエフと再び競い合う日が来ることを切に願っている。イケメンなのは変わらず、龍樹に並ぶ身長171cm。
シニア女子はロンバルディア杯に続き調子の良い2A+3T+3Loの松田悠良が優勝。ジュニア女子は3A挑戦の横井ゆは菜が優勝、鈴木沙弥は4位。ノービスは全国大会優勝候補のA1年目、名東FSCの吉田陽菜、手嶋里佳が1位、2位、A2年目の河辺愛菜(邦和SL)は4位。
関東ジュニア女子は吉岡詩果(千葉)が3Lz+3T、3F+3T+2Tを跳び1位。2位の青木祐奈(神奈川)は3+3Lo、3+3Tに苦戦しているようだ。

Samodurova JGP Croatia
キスアンドクライで涙ぐむソーニャ

Samodurova JGP Croatia
ソーニャとミーシン先生

Samodurova JGP Croatia
タラカノワと手をつなぎ、JGP横浜大会以来の再会を果たした真瑚とも手をつなぐソーニャ


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