きのつらゆき(Kino_Tea)

紀貫之のごとく、気の向くままに、つらつらと、(書いて)ゆきましょう。
ブログというより備忘録。スケート関連多い。

2018/19シーズンを振り返って、ザギトワとトゥルソワ

2019-06-30 | Skating

Alina Zagitova WC2019
(Gettyimages.co.jp Sorry for not embedding the image.)

フィギュア・スケートは7月1日より新シーズンが始まる。6月30日は、現在のシーズンが終わる日、大晦日にあたる。ザギトワとトゥルソワの無名時代からのファンとして、今シーズンを振り返って、いちおう少しはブログを書いておこう。世界選手権、世界ジュニア選手権で優勝した選手たちなのに、何も書いていなかった…



アリーナ・ザギトワ
今季のアリーナは、五輪を終えたばかりでもあり、心身共に苦しい状況が続いたが、世界選手権で優勝し、シーズンの有終の美を飾った。そして世界で数人しか達成したことがないスーパーグランドスラムを達成した。

スーパーグランドスラムとは、下記の大会で優勝し、6冠を達成すること。

五輪
世界選手権
欧州選手権(または四大陸選手権)
GPファイナル
世界ジュニア
ジュニアGPファイナル

さらにロシア国内でも下記の大会で優勝している。

ロシア選手権
ロシアジュニア選手権


16年2月に、たまたま3Lz+3Loを跳ぶ選手として知ったアリーナ。ロシア国内の主要な大会での表彰台経験がない選手が、ジュニア2年目がはじまる16年6月にナショナルチーム(ジュニアの副メンバー)に入り、さらに8月のジュニアGPシリーズへの出場を決めた。

インスタグラムを見ると、少し憂いを秘めた黒い瞳のアリーナがいた。ロシア人は金髪青瞳のイメージが強かったが、黒髪黒瞳のこの写真を見て、この無名の「美少女戦士」を応援しようと思った。

この頃のフォロワーは500人程度。(現在は64万5千人)

(Alina's Instagram)

16年8月のJGPフランス大会が初の国際大会デビュー。3Lz+3Loを跳び、後半に7つのジャンプをすべて跳ぶ構成のプログラムを(世界で初めて?)披露して優勝。「ルールで認められているとはいえ、本当にやる選手が出てくるとは!」と驚いた試合でもあった。

写真はエキシビションで披露した「ピンクパンサー」。髪型に注目。
zagitova JGP FRA
(Gettyimages.co.jp Sorry for not embedding the image.)


古い写真にコメントが残っていて少し懐かしい。

(Alina's Instagram)


アリーナに、「ピンクパンサーの耳はふっくらした髪がいい」とリクエストしたら、17年3月の世界ジュニア選手権では、エキシビションで披露し、さらにそれとは別に髪を結ってスモールメダルセレモニーにも登場してくれた。(開催地は台湾だったので見に行けばよかったと今も後悔している…)

(Thanks! Absolute Skating)

19年3月世界選手権のアリーナ
Zagitova

(Gettyimages.co.jp Sorry for not embedding the image.)


(Gettyimages.co.jp Sorry for not embedding the image.)

鶏ガラのようだったアリーナも、すっかり美人になっている。

(Gettyimages.co.jp Sorry for not embedding the image.)

神童でも、天才でも、エースでもなかったアリーナ。ジュニア時代から「次の試合はさすがに勝てないだろう」といつも思いながら見ていたら、気がつけばすごい結果を出してしまった。


アレクサンドラ・トゥルソワ
「トゥルソワ先輩!」と呼び始めたのは私ではない。しかし、ぬいぐるみのようにかわいい外見に似合わぬ、鋭い目つきと、恐ろしい技を繰り出す姿から、そのネーミングがピッタリあっていると思う。

今日まで開催されていたアイスショー「Dream on Ice 2019」で共演した白岩優奈選手も、ご自身のインスタグラムで「トゥルソワ先輩」と呼んでいる。

シェルバコワを応援している某氏は、シェルバコワを優勝候補と予想して「来季JGPF名古屋表彰台候補のひとり」と書いたようだが、それを真似して書いてみたが、本当は、17年4月の時点では、「サーシャは、ファイナルに進めたら奇跡だよなあ」と思っていた。

 

サーシャが最初に開設したインスタグラムは18年3月世界選手権後にトラブルで消えてしまい、もう存在しないが、17年8月末のJGPデビュー直前にサーシャが初投稿した写真にコメントを書いてみた。つまり、サーシャに世界で初めて応援メッセージを送ったファンでもあるのです。(スクリーンショットを撮っておいて良かった)

これができたのは、ロシアWikiサイトの創設者である石井くん(仮名)が、出来立てホヤホヤのアカウントを見つけ出し、VK(ロシア版ツイッター)で本人に「あなたのホンモノのアカウントですか?」と聞いたからだった。
(今思うと、すごいことやってますね。)

幼女のインスタグラムを次々にフォローすることを少しためらったので、私の会員番号は25番くらい。それでもザギトワさんより先にフォローしたことを覚えている。しかしすべて幻となってしまった。(一番最初にコメントを書いたアミさん、お元気だろうか。)

(Sasha's Old Instagram)

試合会場に愛犬を連れてくる選手はサーシャ以外は誰がいるだろう?しかも表彰台で写真まで撮っているよ!

(Thanks! Mihail Sharov)

サーシャのおもしろい演技



サーシャのすごい演技

総合254.33点(およびフリー176.90点)は、ISU非公認のロシア国内記録ながら世界最高得点に相当する。


(Gettyimages.co.jp Sorry for not embedding the image.)


止めてくれるな、おっかさん、背中の龍が泣いている。異端児トゥルソワどこへ行く。

ああ、技術的な内容についてはすっかり書かなくなってしまった…


(追記)
私は判官びいきなので、神童でも、エースでもない、いまいち「イケてない」選手を応援したはずだった。国際大会で優勝争いをする選手になるとは全く思っていなかった。しかし選手たちが予想以上の活躍をし、十分満足したのか、スケートへの関心が一段落してきた。

自分にとって最も思い入れのある選手は、2016年のナショナルチームの選手などプロフィールを調べてまとめた選手たちだ。国際大会で華々しく活躍する選手が出てきた一方ですでに引退した選手もいて、この世代の選手たちがどのようなスケート人生をおくるのかを見届けて、スケート観戦を終えるのだと思う。

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(2019/20)フィギュアスケート・ロシア女子選手一覧(早見表)

2019-06-12 | Skating

(Update 2019-08-27)

ナショナルチーム(2019/20)


シニア

正メンバー(7名)

1996-12-17 エリザベータ・トゥクタミシェワ (SPB・ミーシン)
1999-11-19 エフゲニア・メドベージェワ (カナダ・オーサー)
2002-05-18 アリーナ・ザギトワ ㋓
2002-07-30 ソフィア・サモドゥロワ (SPB・ミーシン)
2003-08-24 アリョーナ・コストルナヤ ㋓
2004-03-28 アンナ・シェルバコワ ㋓
2004-06-23 アレクサンドラ・トゥルソワ ㋓


副メンバー(2名)

2000-07-14 スタニスラワ・コンスタンチノワ (SPB・チョボタリョーワ)
2002-12-02 アナスタシア・グバノワ (SPB・ルカヴィツィン ブヤノワ)



ジュニア

正メンバー(6名)

2003-01-24 (新J4) アンナ・タルシナ (ダビドフ)
2003-11-25 (新J3) ビクトリア・ワシリエワ (ダビドフ)
2004-04-14 (新J3) アナスタシア・タラカノワ (パノワ)
2004-08-05 (新J2) クセニア・シニツィナ (パノワ)
2005-06-15 (新J2) アリョーナ・カニシェワ ㋓
2006-04-26 (新J1) カミラ・ワリエワ ㋓

副メンバー(1名)

2005-08-07 (新J1) アンナ・フロロワ (パノワ)



ジュニア(若手)・ノービス

正メンバー(3名)

2006-05-22 (新J1) ダリア・ウサチョワ ㋓ (初)
2006-05-25 (新J1) マイア・フロミフ ㋓ (初)
2007‐07‐07 (新A1) ソフィア・アカチエワ


副メンバー(2名)

2007-02-18 (新A2) ソフィア・サモデルキナ (ダビドフ) (初)
2008-05-15 (新A1) ベロニカ・ジリナ (初)




ナショナルチームから外れた選手

(シニア)ソツコワ、ミハイロワ、パネンコワ、グリャコワ、サハノビッチ
(ジュニア)コスチュク、チスチャコワ、モロス

引退した選手

(シニア)ツルスカヤ、ラジオノワ、ポゴリラヤ



・赤字の選手はシニア新選手
・青字の選手は2022年の北京五輪には出場不可
・㋓印はエテリ・トゥトベリーゼの生徒
・正、副の違いは昨季の成績に基づく待遇の違いで、副メンバー=補欠ではない



(出典)
ロシアナショナルチームの発表 (ロシアスケート連盟)
ロシアナショナルチーム一覧 (fskate.ru)
ロシアナショナルチームの文書(5/29版)

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