きのつらゆき(Kino_Tea)

紀貫之のごとく、気の向くままに、つらつらと、(書いて)ゆきましょう。
ブログというより備忘録。スケート関連多い。

Ranking ⛸ Dec. 2017 (Instagram Followers, Ladies, Figure Skating)

2017-12-31 | Skating

Ranking
The number of instagram followers as of 2017-12‐31

1 333,697 0.1%   * RUS Yulia Lipnitskaya (Iron Girl, Retired in 2017)
2 330,660 9.4%   * JPN Marin Honda ('16 WJC) (Cheerful Mareeen)
3 309,005 0.0%   * USA Gracie Gold (Beautiful GG)
4 305,284 -0.6%   * RUS Adelina Sotnikova (Olympic Champion)
5 242,727 4.3%   * RUS Evgenia Medvedeva ('17 WC, Sailor Janny)
             
6 168,445 2.0%   * USA Ashley Wagner (Composer on Ice, Almost girl)
7 127,697 0.1%   * AUS Kailani Craine (Southern Cross)
8 124,860 3.1%   * RUS Elena Radionova (Princess Lena)
9 80,213 4.2%   * ITA Carolina Kostner (Italian Legend)
10 68,803 -0.3%   * ARM Anastasia Galustyan
             
11 61,181 0.7%   * RUS Elizaveta Tuktamysheva (Great Liza)
12 57,721 1.9%   * RUS Anna Pogorilaya (Anna with Anna)
13 51,995 2.5%   * USA Mirai Nagasu (Future Whale)
14 50,057 1.3%   * USA Polina Edmunds
15 40,070 -0.3%   * CHN Zijun Li (Full-blown Peony)
             
16 37,568 8.6%   * CAN Kaetlyn Osmond ('17 Canada Champion)
17 36,337 4.0%   * USA Karen Chen ('17 US Champion)
18 35,415 31.7%   * RUS Alina Zagitova ('17 WJC)
19 34,982 12.2%   * JPN Wakaba Higuchi (Waka Baby) 
20 33,816 10.8%   * RUS Maria Sotskova (Paris Collection Model)
             
21 33,402 2.8%   * CAN Gabrielle Daleman (Lovely Bullet, Gabby)
22 24,886 1.6%   * JPN Rika Hongo
23 23,323 2.4%   * RUS Liza Nugumanova (Petit Liza, St. Peter Rabbit)
24 21,526 3.4%   * RUS Sima Sakhanovich (Blue Eyed Phoenix)
25 18,992 1.2%   * HKG Maisy Ma
             
26 15,503 1.2%   * USA Mariah Bell
27 14,801 0.6%   * KAZ Elizabet TurSynbaeva (Bambi Liza)
28 14,382 0.7%   * KOR So-youn Park (Small Banquet)
29 14,329 5.5%   * RUS Polina Turskaya
30 13,862 -0.1%   * USA Amber Glenn (Naughty Maria Sotskova)
             
31 13,119 2.7%   * RUS Alisa Fedichkina (Alisa in Wonderland)
32 12,751 0.4%   * USA Courtney Hicks
33 11,181 87.8%   * JPN Rika Kihira (3A Master)
34 11,176 -0.2%   * SWE Joshi Helgesson (Scandinavian Lynx, Retired in 2017)
35 11,670 5.0%   * KOR EunSoo Lim ('17 Korea Champion)
             
36 10,717 1.5%   * JPN Haruka Imai
37 9,674 2.8%   * JPN Rin Nitaya
38 9,653 0.3%   * CAN Alaine Chartrand
39 9,571 0.5%   * FRA Mae Meite (L'Étoile de la Seine)
40 9,245 1.0%   * JPN Yuna Aoki (Cute Loop Jumper)
             
41 8,645 96.1%   * RUS Alexandra Trusova (Small Monster)
42 7,819 9.3%   * KOR Young You ('16 Korea Champion)
43 7,737 2.9%   * SUI Alexia Paganini (US Junior→Switzerland)
44 7,526 6.1%   * RUS Anastasiia V. Gubanova (Mooming)
45 6,261 0.6%   * RUS Alisa Lozko (Swarovski)
             
46 6,180 0.9%   * NOR Anne Line Gjersem
47 5,781 1.4%   * JPN Yuka Nagai (Eternal Fragrance) (→another account)
48 5,702 0.6%   * RUS Alena Leonova (Russian Legend)
49 5,094 2.2%   * JPN Yura Matsuda (Prima Donna)
50 5,092 11.1%   * RUS Stanislava Konstantinova (Star of Constantinople)
             
51 5,033 15.9%   * RUS Sofia Samodurova (Sofia the First)
52 4,978 0.6%   * JPN Miyu Nakashio
53 4,654 0.5%   * LAT Angelina Kuchvalska (Pearl of Latvia)
54 4,587 2.5%   * USA Starr Andrews
55 4,094 -1.3%   * USA Tyler Pierce
             
56 3,963 -0.5%   * KOR Kim Hanul
57 3,879 14.8%   * USA Bradie Tennell
58 3,758 -0.2%   * CAN Sarah Tamura
59 3,695 27.3%   * KOR Dabin Choi (Genius Inventor)
60 3,673 1.2%   * ESP Sonia Lafuente (Iberian Venus)
             
61 3,560 18.7%   * KOR Nahyun Kim
62 3,504 -0.3%   * USA Paige Rydberg
63 3,310 0.1%   * KAZ Aiza Imambek (Mambekova)
64 3,275 1.0%   * USA Hannah Miller (Facebook mainly?)
65 3,263 0.7%   * USA Angela Wang
             
66 3,145  (main)   * RUS Alena Kostornaya (main account)
67 3,130 59.5%   * RUS Anastasia Tarakanova (Super Tara)
68 2,855 111.3%   * RUS Daria Panenkova (main account)
69 2,744 7.2%   * ITA Giada Russo
70 2,620 2.0%   * JPN Riona Kato
             
71 2,589 (new)   * RUS Anna Shcherbakova
72 2,498 25.3%   * FIN Emmi Peltonen
73 2,344 4.3%   * RUS Valeria Mikhailova
74 2,190 5.4%   * KOR Sohyun An
75 2,166 5.3%   * RUS Anastasia Gulyakova
76 1,661 -0.2%   * RUS Anastasia Kolomiets
77 1,651 -0.2%   * USA Emily Chan ('16 US Junior champ.)
78 1,610 -0.2%   * RUS Viktoria Vasileva
79 1,532 2.5%   * RUS Anna Tarusina

(over 1,500)

private ITA Roberta Rodeghiero
private JPN Kaori Sakamoto
unknown JPN Satoko Miyahara (→blog)
unknown JPN Mai Mihara

unknown FRA Laurine Lecavelier

(As far as I know...)
--------------------
105,572,391 USA Taylor Swift *

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ザギトワ優勝、ロシア選手権女子(2017/12)

2017-12-25 | Skating

ロシア選手権女子はアリーナ・ザギトワが優勝した。
表彰台にはさらにマリア・ソツコワ(2位)、ジュニアのアリョーナ・コストルナヤ(3位)が乗り、ロシアスケート連盟から1月の欧州選手権代表(実質的な五輪代表)が発表された。表彰台のシニア選手2名とケガで欠場していたメドベージェワの3名が選ばれた。

Zagitova and her coaches
(グレイヘンガウスのインスタグラムより)

演技終了後のキスアンドクライで珍しく喜びの表情をあらわす魔女エテリと悪い奴ら。魔女の髪型はソバージュからストレートになっている。


大会結果

順位名前年齢区分得点SPFS備考
1 アリーナ・ザギトワ 15 S1 233.59 1 78.15 1 155.44 エテリ共和国
2 マリア・ソツコワ 17 S2 221.76 2 76.39 2 145.37 CSKA
3 アリョーナ・コストルナヤ 14 J1 216.57 4 73.59 4 142.98 エテリ共和国
4 S・コンスタンチノワ 17 S/J 211.28 10 66.51 3 144.77 サンクト
5 ポリーナ・ツルスカヤ 16 S1 207.61 3 75.33 6 132.28 エテリ共和国
6 アナスタシア・グバノワ 15 J2 206.60 5 71.69 5 134.91 サンクト
7 E・トゥクタミシェワ 21 S7 202.06 6 71.07 8 130.99 サンクト・ミーシン
8 ダリア・パネンコワ 15 J2 201.97 7 69.83 7 132.14 エテリ共和国
9 S・サハノヴィッチ 17 S2 197.44 8 67.58 10 129.86 プルシェンコ
10 エレーナ・ラジオノワ 18 S5 196.78 13 66.16 9 130.62 CSKA
11 ソフィア・サモドゥロワ 15 J2 196.51 9 67.07 11 129.44 サンクト・ミーシン
12 アンナ・タルシナ 14 J2 195.59 11 66.46 12 129.13 CSKA
13 アナスタシア・グリャコワ 15 J2 187.87 12 66.35 14 121.52 クリムキン
14 ワレリヤ・ミハイロワ 15 S1 186.51 14 63.79 13 122.72 CSKA
15 アリョーナ・レオノワ 27 S10 176.72 16 62.15 15 114.57 サンクト
16 ソフィア・イストミナ 15 S1 174.05 17 62.09 16 111.96 CSKA
17 アナスタシア・グラチョワ 16 S2 167.30 15 62.17 18 108.35 サンクト
18 リディア・ヤコヴレワ 15 S1 160.78 18 52.43 17 105.13 サンクト
辞退 E・メドベージェワ 18 S3           エテリ共和国
辞退 アンナ・ポゴリラヤ 19 S5            
辞退 アリサ・フェジチキナ 15 J3           サンクト

大会結果

欧州選手権代表
女子 ザギトワ、ソツコワ、メドベージェワ
補欠 コンスタンチノワ、ツルスカヤ
男子 コリャダ、サマリン、アリエフ
補欠 ヴォロノフ、ドミトリエフ

ロシアスケ連の発表(ru)



ショートの結果から、大きなミスが多発しない限り、表彰台はザギトワ、ソツコワだろうと思っていたが、予想通りとなった。ジュニア筆頭は3位表彰台のコストルナヤ。

上位8名が200点越え、12名が190点越えという驚くべき結果となった。点数のインフレではなく技術が向上しているのだろう。エテリ組が仕掛け、他の選手とコーチ達も負けまいと追い上げる状況。上位はエテリ組、サンクト勢が多いが、CSKAも喰らいついている。

全選手が「+3T」ジャンプを跳び、16名が「3+3」または「3+1+3」ジャンプを跳ぶ。手を上げるジャンプ(片手タノジャンプ、両手リッポンジャンプ)も多く、後半に7つ全てのジャンプを跳ぶ選手が3名(ザギトワ、コストルナヤ、パネンコワ)、後半に5つ以上のジャンプを跳ぶ選手は10名いる。

ステップがレベル4なのは4名(ザギトワ、ソツコワ、コンスタンチノワ、グバノワ)。ステップ、コレオはもちろん、「つなぎ」も見どころの一つで、特にエテリ組の選手はジュニアも含めて必見だ。

ザギトワの233.59点は昨年のメドベージェワの得点233.57点を上回っている。欧州選手権、平昌五輪のザギトワとメドベージェワの対決がますます面白くなってきた。


ザギトワ

ChSq FCSp美 StSq 3Lz+3Lo 2A+3T 3F(r)+2T(t)+2Lo(r) LSp 3Lz(r) 3S(r)詰? 3F(r) 2A CCoSp

五輪代表選考のかかるこの大舞台でも結果を出してきた。ステップのあたりで緊張感が伝わってきたが、後半の3Sの着氷がわずかに乱れた以外はミスらしいミスはなかった。3Lz+3Loコンボジャンプはいつもよりやや小さく見えたが加点は1.4。見ているこちらが緊張していただけかもしれない。
前半はいつも本当に上がるのか心配なTESカウンターの低い数字が、後半にあっという間に高い数値に変化していくのも面白い。
155.44点という高い得点が出て、PCSはTRを除き9.5以上だ。大御所タラソワ・ママからもお墨付きを頂いた。氷上バレエはジュニアデビューから1年4か月の時を経て「完成」に近づきつつある。


ソツコワ

3Lz(t)+3T(t) 3F(t) LSp StSq / 3Lo hd 3F(t)+1Lo+3S(t) 3Lz(t)ot ChSq 2A(t)+2T(t) 2A(t) FCSp CCoSp

最初の3Lz+3Tは高いジャンプだった。背が高いからではなくジャンプが高い。加点は1.4だ。ドビュッシーの「月の光」の優雅でゆっくりとした音楽がマーシャによく合っていてステップもよい。3Lo、3Lzでミスが出て、後半のスピンFCSpは、少し疲れたのかもしれないが、よくまとまった。
長身の選手は不利と言われていたようだが、ついに欧州代表に選出された!欧州選手権ではコストナーがいるので4位以上なら文句なく五輪代表に選抜されるだろう。身長は173cm、五輪の後はパリコレにデビューするのか?


コストルナヤ

CCoSp StSq FCCoSp ChSq 3Lz 3F+3T(r) 3F+2T(t)+2T 3S+3T(r) 3Lo 2A 2A LSp

最近お気に入りの「ステラのテーマ」のメロディー。最初のスピンの背中より手を押し上げる姿勢が印象に残る。そこから(レベルは取れないが)ステップまで音楽に合わせた柔らかい動きで魅せられる。
気がつけば後半7ジャンプをミスなく跳んでいる。ジャンプまでの動作、スピードもあり、ぶれないジャンプ、着氷も柔らかく流れがある。アリョンカは3Lzが苦手なのかもしれないが、ザギ、鶴のように見ていてハラハラする場面が無く、あっという間に演技が終わった。
こんな選手、昨季のロシアジュニア選手権にいたかなぁ?もう一度チェックしてみよう。


コンスタンチノワ

3Lz(t)+3T美 3Lo CCoSp StSq 3F(t)+1Lo+3S 3Lz(t) LSp美  3F(t) 2A+2T(t) ChSq 2A FCSp

今季はナショナルチームのシニア副代表チームに選ばれるもジュニアの国際大会(Jr.GPシリーズ)に出場していた微妙な立場のスターシャ。昔のアシュリー・ワグナーのあだ名ではないが、ロシア版「Almost Girl (あとちょっとの女の子)」だったスターシャが、この大舞台できっちり決め、ガッツポーズが出た。え?あのスターシャがミス無し?
こちらのアンナ・カレーニナも140点を超えている。勢いがあり豪快なスケートをするが、SNSのコメントは控えめで可愛いスターシャ。
華やかなサンクトペテルブルクを練習拠点にするが、チョボタリョーワ、クルシニチェンコの両コーチに、男子のコリヤダとともに指導を受けており、朴訥としたところはコーチ、選手でよく似ている。


グバノワ

3Lz+3T StSq FCSp 3Lz+3T+2T(t) 3Lo 2A 3F+2T(t) CCoSp 3S 2A ChSq LSp

衣裳が代わったグバノワ。Jr.GPではジャンプに苦しんでいたが、成長期を乗り越えられそうな予感がする。伸びやかな滑りは変わらない。毎回細かくプログラムの手直しをしているようだ。
手乗り文鳥のように小さく可愛かったナースチャがコーチのトゥレンコと親子ではなく姉妹に見えるくらいに成長した。フリー130点、総合200点を超えてもニコリともしないナースチャ。
あれ?プロトコルには3Lz+3T+2Loとあるが、左トゥをついて跳んでいるので3Lz+3T+2Tではないの?Jr.GPやロシア杯も3Lz+3T+2Tだったはず。技術に詳しいわけではないので少し動揺している…


パネンコワ

CCoSp StSq ChSq 3Lz(r)+3T(r) 3F(r)+1Lo+3S(r) 3F(r)+2T(r) 3Lz(r) 3Lo(r) 2A(t) 2A(t)ot FSSp FCCoSp

最近はパネンコワのファンが多いのか、イロイロ教えてもらうことが多い。実は今まで「3Lz→♡を描く→3Lo」のマイムに気づいていなかった。最後の2Aもオーバーターンに見えつつも、ひょっとしたらジャンプの出に工夫をしたのかとも思った。エテリ組だから。
ジャッジスコアの減点と詳しい方の指摘で、ただのオーバーターンだと分かった。

キスクラでは珍しく白い歯が見え、エテリが甲斐甲斐しく世話を焼き、口紅を拭っていた。しかし得点を見ても笑顔が無い。フリー140点、合計210点超えを目指していたのだろう。

ティッシュケースはサンリオの「まるもふびより」の「もっぷくん」とのこと。

こちらより引用するが、
「なぜ髪のゴムを外すのかというと、その日は雨が降っていて、その時濡れたぐちゃぐちゃの髪の毛を表現してみました」とのこと。

実はコストナーの「抜きっ歯(Ne me quitte pas)」より、ダーシャのほうが好きなんです。


ミハイロワ

2A+3T 3Lz 2A+1Lo+3F FCSp CCoSp ChSq 3F 3Lo+2T(t) 3Lo 3S StSq LSp

お衣裳が新しい!黒い大人びた衣装で登場したレーラ15歳。ショートは田舎娘みたいと言ってすみません。エテリ組に比べてつなぎが薄いのでそんな暴言を吐きましたが、フリーの演技は素晴らしかった。ボーカル入りの曲はあまり好きではないがABBAはいいかも。レーラのキャラにも合っている。手拍子もある!
同じダビドフ門下のタルシナと同様に「2A+1Lo+3S」ではなく「2A+1Lo+3F」を跳んでいる! 練習では「3S+3Lo」も跳んでいるのでそちらも頑張れ!



ロシア選手権は、出場選手が18名なので集中して見ることができる。年に一度の選手の晴れ舞台とはいえ、全日本選手権の30人は少し多い気もする。

欠場した3選手も出場し、さらに(出場資格は14歳以上という2013年にできた年齢制限を撤廃して)トゥルソワ、タラカノワも出場していたら、もっとワクワクする夢のオールスター大会になっていたに違いない。(さらに特別ゲストに紀平梨花、コストナー、オズモンドも呼ぶ!)

若手の選手が躍進し、ベテラン選手がやや苦戦する大会だったのだろうか。4年に一度の五輪代表をかけた戦いで、選手の喜ぶ表情と悲しむ表情を見た。前回ソチとは違い選手のことをネットを通じて少しは知ったので見ていて少し辛い。

しかし、(全日本選手権もしっかり見たが)
ハイレベルなロシア選手権はとても面白かった。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシア選手権女子SP(2017/12)

2017-12-23 | Skating

五輪(欧州)代表選考を兼ねるロシア選手権がついに始まった。「裏番組」の全日本選手権の男子SPのテレビ視聴を適当な時間で切り上げて「メイン」のロシア選手権女子SPを見る。出場選手18名中15名の演技を見たことがあり、他の2名も顔を知っている選手。知らない選手は僅かに1名。(ヤコヴレワさん、ごめんなさい。)

試合は18名の全選手が3-3ジャンプを跳び、17名が60点以上となるハイレベルな戦い。エテリ組の上位3人のザギトワ、ツルスカヤ、コストルナヤ(ジュニア)はTESが40点を超えている。

1    Alina ZAGITOVA    78.15
2    Maria SOTSKOVA   76.39
3    Polina TSURSKAYA    75.33       
4    Alena KOSTORNAIA    73.59
5    Anastasiia GUBANOVA    71.69
6    Elizaveta TUKTAMYSHEVA    71.07
7    Daria PANENKOVA    69.83
8    Serafima SAKHANOVICH    67.58
9    Sofia SAMODUROVA    67.07
10    Stanislava KONSTANTINOVA    66.51   
11    Anna TARUSINA    66.46   
12    Anastasiia GULIAKOVA    66.35
13    Elena RADIONOVA    66.16
14    Valeriia MIKHAILOVA    63.79
15    Anastasia GRACHEVA    62.17
16    Alena LEONOVA    62.15
17    Sofia ISTOMINA    62.09
18    Lidia YAKOVLEVA    52.43

大会結果

ザギトワ

FCSp StSq 3Lz+3Lo hd 3F(r) 2A LSp CCoSp

GPF前に衣裳のスカートの丈を短くしてジャンプを跳びやすくしたようだが、今回も残念ながらミスが出てしまった。昨シーズンに比べても、同門のジュニア選手のトゥルソワに比べても、体が大きくなったザッギーの3Lz+3Loは見ていてハラハラする。
前半のステップなど滑りは洗練され、音に合わせた動きも良くなっているが、PCS全て9点台は少し大盤振る舞いか。


ソツコワ

3Lz(t)+3T(t) CCoSp 3F(t) 2A(t) FCSp StSq LSp

8月のテストスケートの状況を見た時には今季はどうなることかと思ったマーシャ。気がつけばGPファイナルも表彰台に乗り、五輪代表の有力候補となった。
演技は舞踏会のお姫様みたいだ。「華がある」とはこういうことか。今回はコーチ陣も気合が入っている。8月から4か月でよくぞここまで完成度を高めた!PCSもザギトワと同様に9点台が並ぶ。


ツルスカヤ

3Lz+3T FCSp StSq 3Lo 2A CCoSp LSp

愁いを帯びたディレイド女王の復活。ディレイドジャンプを跳ぶ選手は他にもいるが、真打はこの人。久しぶりに見た気がする。ジュニア時代は他の選手を寄せ付けぬ圧倒的な女王だったが、ケガや遺伝性の病気でこれほど苦しむとは思わなかった。GPシリーズに続き復活を予感させる良い演技だった。マイムもしっかり入っているが、やはりエテリマイムはほどほどが良い。


コストルナヤ

FSSp CCoSp StSq 3F+3T(r) 3Lz ina-2A LSp

昨季のザギトワを上回るシンデレラガールが予想通り70点台の高得点で上位に食い込んだ。高難度ジャンプを跳ばずとも、全てのエレメンツ、ステップ、ターンの所作がキレイな選手。3Lzの後の3Tタケノコ、3Fも素晴らしい。ステップがほぼ毎回レベル3であることと、おそらくLzはエッジエラーのため(フリーでは)少な目なのが気になるが、トゥルソワ、タラカノワ、シェルバコワなどの同世代の中で、シニアに上がって背が伸びても、いちばん成長を続けるのはこの選手かもしれない。来年はロシア選手権でメドベ、ザギを破って優勝する?
使用曲の「Adios Nonino(さよなら父さん)」も、オランダ王妃マクシマの結婚式の涙と共に印象深い曲だ。


グバノワたん様

2A FCSp美 StSq 3F+3T 3Lz(r) CCoSp美 LSp

スケーティング技術が高く、他のジュニア選手より評価されているたん様。ジャンプが鬼門?だったが、今回はミスなくまとめた。この選手は(ノービス時代には)ザギトワと同様に3Lz+3Loを跳んでいた選手。ジャンプの入りや着氷の動作は実はあまり好きではないが、ステップは素晴らしかった。今日はキスアンドクライで笑顔のたん様、ハートマークも出た!😍トゥレンココーチもいつもよりお洒落だ。


リーザ・トゥクタミシェワ
3T+3T FSSp LSp 3Lz高 StSq 2A(t) CCoSp

ふっくらしていたリーザ、少し絞ったのか?3Lzは高くそれ以外のジャンプもすべて決まった。ステップも、肩を揺らす振付もリーザのが良い。五輪後も現役続行するとの記事も出た。ロシア選手権に10年以上連続して出場する天才は今年も健在だ。日本からプレゼントの人形を持って応援をしに行ったファンもいる。無事リーザの手元に届いたようだ。


パネンコワ

FSSp StSq 3Lz(r)+3T(r) 3Lo(r) 2A(t) LSp CCoSp

日本に「ミス・パーフェクト」がいるが、この修羅の国にも「ミス・パーフェクト」がいる。その名はダリア・パネンコワ。今回はシニア構成なのでジャンプ構成を変えてきたダーシャ。ミスの無い演技ではあるが、コストルナヤに比べると少し昭和のロボット的な動き。AIを搭載すれば、人間以上に人間みたいな所作になるかもしれない。がんばれダーシャ!


サハノヴィッチ

3F+3T CCoSp StSq 3Lz(r) 2A LSp FCSp

スケートを辞めようかと思ったシーマ。プルシェンコと出会い再び意欲を取り戻し、自己肯定ができるようになったという選手。今回は苦手な?2Aを含めジャンプが決まった。着氷はやや流れがないが、60点台後半のスコアを出した。キスクラでの表情は必見だ。本郷理華でジワリと来た人は号泣するかも。シーマのヒストリーを知っていればだが。

シーマと一緒にいた女性コーチはウクライナ出身のユリア・ラフレンチュク(Yulia Lavrenchuk)。野村監督ではないが、プルシェンコはヘッドコーチとしても優秀なのかもしれない。


サモドゥロワ

3F(t)+3T(t) FSSp StSq 3Lz(r) 2A LSp CCoSp

ヘブライ語の民謡「ハバ・ナギラ」は耳に焼き付く独特の音楽。ミーシン門下のこの選手もめったに失敗しないしぶとい選手。一時期Lzエッジエラーを矯正したが、最近はまた付くようになった。と、最近は何度も書いているなあ…少しPCSの評価が低い…


コンスタンチノワ

2A FSSp StSq 3Lz(t)+3T高 2Fso CCoSp LSp

途中までノーミスだったので「今日こそは」と思ったが、最後のジャンプが惜しかったスターシャ。やはりいつものスターシャだよ。😰 SPは2回転だと無効0点になってしまうのが悲しい。これ以外はよくまとめスピンは全てレベル4だ。スケーティング、つなぎはしっかり評価されている。アイシャドウは気合が入っている。


タルシナ

2A(t) FSSp StSq 3Lz(r) 3Lo+3T(r) LSp CCoSp

体を絞ったのかタルシナは元気いっぱい爆走娘の演技だった。16年夏のJGPフランス大会で交通事故で怪我をして以降、1年以上を経てそれ以前の演技が戻ってきた感じだ。JGPに1試合も出場していないが頑張ってほしい選手だ。
SNSに最近まで日本語で「私に従ってください」と書いていた。今回もキツネのマスコット人形の「ティモーシャ」を連れてきている。


グリャコワ

3F(r)+3T(r)高い! 3Lz(r) FCSp CCoSp StSq 2A(t) LSp

この選手もタノ族だが、コンボジャンプが高い。大柄だが体が柔らかくスピンがキレイな選手でもある。今回はキスアンドクライにはクリムキンだけでなく美女もいた。ナースチャ、そろそろ3Aやろうぜ!


ラジオノワ

3Lz+3T美 FCSp CCoSp 3Lofall 2A StSq LSp

ラジオノワがまさかこの順位と得点に甘んじるとは思っていなかった。珍しく失敗した3Loを差し引いても少し得点が低い。八重歯がかわいい頃に比べて背がかなり伸びてジャンプに苦しんでいるが、今回のコンボジャンプは着氷がキレイだった。良くまとまったが、悔しい表情再び。


ミハイロワ

3Lz+3T CCoSp FCSp StSq 2A 3Lo LSp

一番滑走だったレーラ。曲を変えたのか、ボレロのボーカル版のようだ!?
3Loなどジャンプの入りや着氷はモスクワっ子ではなく田舎娘ぽいが、1番滑走の緊張感がある中で全体的に良く滑れた。


グラチョワ

StSq 3F+3Lo 3Lz CCoSp FCSp 2A(t) LSp 

セカンドループを跳ぶ選手として知っていたグラチョワ。今回も3F+3Loを跳んだ。ロシアの選手は大舞台で大技に果敢に挑戦する姿が魅力的だ。


レオノワ

3T+3Tfall FCSp StSq 2A堪 CCoSp LSp

レオ様、コンボジャンプの最後での転倒は少しもったいなかった。競争の激しい修羅の国ロシアで長く活躍する選手。スルツカヤ世代とソトニコワ以降の世代をつなぐレジェンド選手。世界選手権銀、世界ジュニア金の選手でもある。サムネイルの写真はもう少しカッコイイ写真にしてほしい。


イストミナ

3F 3Lo+3T CCoSp StSq 2A FSSp LSp

出場選手の中で一番美人な選手。滑走順の籤引きイベント会場でのドレス姿もきれいだった。しかしまだ15歳。クリスマスイヴが誕生日。SB178.29点、モスクワCSKAでゴンチャレンコに師事する選手。今季シニア初参戦。
最初の3Fは着氷が乱れたが1.5も引かれるんだ。😭 しかしそれ以降は立て直して、タラソワ(?)の「マラジェッツ」が聞けたよ。ロシアはスピンのうまい選手が多い。


ヤコヴレワ

3Lz+3Tfall FCSp StSq 3Lo(r)so 2A LSp CCoSp

最終滑走の緊張感ある舞台に登場したヤコヴレワ。この選手も15歳、シニア1年目の選手。ロシア国内大会(ロシアカップ)に出場していた選手だがノーチェックでごめんなさい。ジャンプのミス2つが惜しいが、頑張った。


もともと筆が重い(=筆が遅い?)が、今回は頑張って早く書いてみた。少し駆け足で書いたので誤りがあるかもしれないが、気になる方は演技とジャッジスコアを見て正しい内容を確認してほしい。


ロシア選手権女子SPはハイレベルな戦いで面白かった!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JGPFインタビュー関連(自分用メモ)

2017-12-16 | Skating

*自分(ブログ作成者)用のメモです。


(1)プレスカンファレンス、キャシー・リードのインタビュー(FS)

プレスカンファレンス

トゥルソワSP後
コストルナヤ
タラカノワ
パネンコワSP後
サモドゥロワ

3人で(テッド、キャシー)


ザギトワ
シニアのプレカン


(2)ロシアスケ連インタビュー記事(ru)

トゥルソワ
コストルナヤ
タラカノワ
パネンコワ
サモドゥロワ


ザギトワ
ソツコワ


(3)トゥルソワ関連
邦訳
英文

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジュニア・グランプリ・ファイナル2017

2017-12-11 | Skating

(Update 2017-12-16)

名古屋ガイシホールで開催されたジュニア・グランプリ・ファイナル。ロシアのアレクサンドラ・トゥルソワ選手がザギトワの持つジュニア歴代最高点に迫る205.61点で優勝した。表彰台を独占したのは、いずれもエテリ・トゥトベリーゼコーチが指導するジュニア1年目のロシア女子選手3名だった。
Podium JGPF2017
(Gettyimages.co.jp Sorry for not embedding the image.)
左からロシアン・ビューティーのアリョーナ・コストルナヤ(146cm)、髪の長いアレクサンドラ・トゥルソワ(148cm)、SPの衣装を着ているアナスタシア・タラカノワ(152cm)。

「ひめ姉さまたち、真っ青な異国の服を着ているの」「サーシャの髪はまるでエテリの髪のように金色に輝いているの」(カニシェワ嬢とシニツィナ嬢)

「その者ども、青き衣をまといて、銀盤に降り立つべし。おおお・・古き言い伝えはマコトであった。」(パノワ婆)

(この寸劇を理解して下さる方がいたら嬉しい)

身長はシーズンはじめにISUに提出した値と思われるので、トゥルソワの身長は少しはやく伸びているようだ。


大会結果

順位名前区分所属得点SPFS備考
1 アレクサンドラ・
トゥルソワ
J1 ロシア 205.61 1 73.25 2 132.36 SPジュニア最高点
4Sに挑戦
2 アリョーナ・
コストルナヤ
J1 ロシア 204.58 2 71.65 1 132.93 滑りの極致
3 アナスタシア・
タラカノワ
J1 ロシア 199.64 3 67.90 3 131.74 暴れん坊将軍
4 紀平梨花 J2 日本 192.45 4 66.82 4 125.63 3A+3T成功
5 ダリア・
パネンコワ
J2 ロシア 191.16 5 65.65 5 125.51 タケノコ大収穫祭
6 ソフィア・
サモドゥロワ
J2 ロシア 187.74 6 65.01 6 122.73 安定女王
しかしLz!再発

大会結果サイト

ショートを終えた時点で6人ともミスらしいミスが無く、トゥルソワ、コストナヤがジュニア最高点を更新、見ごたえのある演技だった。質の高い演技が続くと、見ているこちらが緊張してしまう。
ショートのジャッジスコアを見ると、エッジエラーを取られたパネンコワ、サモドゥロワがわずかに3Fまたは3LzジャンプのGOEで減点されたのみ。スピンは全員レベル4、ステップは3人レベル4の質の高い演技だった。


アレクサンドラ・トゥルソワSP
JGPF2017
(Gettyimages.co.jp Sorry for not embedding the image.)
トゥルソワのクリムキンイーグルは静止画で見るとすごい角度だ。宇野ショーマチカは最近はお手つきちょっとズル版?のようなので、今はサーシャが第一人者かもしれない。4月に見た時より進化している。(エキシビションの練習でショーマチカと共演したようだ。)

なぜクリムキンイーグルか?

推測だが、3月末にザギトワとエテリん娘のディアナが練習でやってみたようだが、サーシャがそれを見て真似をしてみたら出来てしまった、ということではないか。4月上旬のロシア年長選手権には入れていないが、4月20日頃のモスクワ連盟記念賞(シニア)のフリーで、冒頭のコレオ(またはそれに続くつなぎ)として披露している。
その4か月後にはJr.GPのSPとFSの両方で3Lz(3F)ジャンプの入りの動作に組み込んでいる。

(参考)ザギトワとエテリん娘のディアナの練習
(余談だが、ディアナは2016年9月にすでにマスターしていた。)

JGPF2017
「今ではあたしのほうが、うまいんだから!」


FSSp4+0.79 CCoSp4+1.00 StSq4+1.30 / 3F(r)+3Lo+1.50 3Lz(r)+1.60 2A+1.00 LSp4+1.00
(
♪ Big Spender、Jumpin' Jack)

今季のザギトワの3Lz+3Loは少しハラハラしながら見ているが、サーシャの3F+3Loは心配する以前に跳び終わっている感じだ。ジャンプはいつも通り安定してとても良い出来だが、2Aは少し低めか。スピンはしっかり回っている。ステップもJGP1戦目より進化し続けている。

少し前のネイサン・チェン選手と同様に体操競技と掛け持ちしてみては、と思う身体能力をSPではいかんなく発揮し、ザギトワの出したジュニア最高点を更新する得点となった。

トゥルソワFS

4S-4.00 FCCoSp4+1.07 StSq4+1.40 / 3Lz(r)+3Lo shaky -0.40 3F(r)+2T+2T+0.70 3Lz(r)+3T(r)+1.30 3F(r)+1.40 3S+1.30 2A+0.93 FCSp4+0.79 CCoSp4+0.50
(♪ ビバルディ四季より夏)


4Sに成功すれば2002年のJr.GPファイナルで安藤美姫が跳んで以来となったが、今回は回転不足+転倒だった。TESカウンター上はずっと「BV10.50」と表示され、回転充足を期待したが、結果は回転不足(BVは8.1となる)だった。スロー再生すると回転不足とわかる。


トゥルソワの4Sの歩み

No.時期大会要素BVGOE得点
1 '17/08 Jr.GP豪州 4S(UR) 8.10 -1.20 6.90
2 '17/09 Jr.GPベラルーシ 4S(DG,fall) 4.40 -2.10 2.30
3 '17/10 ロシア杯#3 4S(UR,fall) 8.10 -4.00 4.10
4 '17/11 ロシア杯#5 4S(UR) 8.10 -1.20 6.90
5 '17/12 Jr.GPフィナル 4S(UR,fall) 8.10 -4.00 4.10

4Sには、新採点下で2008年(GPファイナル)安藤美姫、2011年(米国国内)コートニー・ヒックス、2016年(韓国国内)ユ・ヨンが挑戦しているが、4回転ジャンプの減点が3点から4点に変更されたのは'15/'16シーズンからなので、サーシャは「GOE-4.00」を記録した初めての女子選手となった。
(この豆知識は期末テストに出ます)

しかし、常に回転不足なのではなく練習ではうまくいっている。
FS前の練習の動画
EX前の練習の動画

紀平梨花さんの3Aは、15年11月全兵庫選手権で挑戦をはじめ、クリーンに跳んだのは16年9月のJr.GPスロベニア大会だった。サーシャも挑戦を続けてほしい。
サーシャは今13歳6か月なので美姫の14歳11か月より前に成功する可能性は十分にある。


今季も前半戦が終わり、セカンドループジャンプ(+3Lo)を跳ぶ選手が若干増えたようだが、3Lz+3Loを(国際大会で)跳んでいる選手はエテリ門下のトゥルソワとザギトワのみ。(青木祐奈、岩野桃亜、川畑和愛、それに加えて白岩優奈、本田真凜は大きな国際大会で挑戦してほしい。)
今回のFSのサーシャの3Lz+3Loは珍しく着氷で勢いが止まってしまいGOEは減点となった。その後の演技は素晴らしかったが、トゥルソワ自身が少し残念と言っていたのは最後の2つのスピン。少し疲れが見えたようだ。

JGPF2017
JGPF2017
サーシャには空中浮遊する特殊な能力があるのです。
いいえ!フライングスピンの最初のバタフライの跳躍部分です!

JGPF2017

直前のロシア国内大会(ロシア杯第5戦、シニア)で高得点を叩き出し優勝候補ナンバー1と思われていたコストルナヤを、SPのわずかな貯金により僅差でかわし、サーシャが優勝した。


今季前半の「ジュニア女子の顔」となる選手は、4S、3Lz+3Lo、クリムキンイーグルを披露し、体操選手のようなサーシャになった。エッジワーク、ジャンプ、スピンの所作がキレイなコストルナヤ、ディープエッジのタラカノワより面白いタイプのスケータ。おまけに少し幼く、髪が長く、笑顔がかわいい選手だ。

FSの動画の4分32秒あたりを見ると、エテリがお尻を押して、ニコニコ顔でリンク中央に向かうサーシャを見ることができる。怖いと言われるエテリとは良い関係なのだろう。


サーシャの長い髪はどうやって団子髪にするの?

長い髪を後ろで一本の三つ編みにして、それをお団子にまとめる。試合会場で見たかたによると、関係者席で同伴していた母親が三つ編みにしていたようだ。(SPのときは前髪も別に三つ編みにして、お団子にまとめるのでしょう。)

サーシャのママは今回のJr.GPファイナルだけでなく、Jr.GP豪州大会、Jr.GPベラルーシ大会にも同伴している。

(参考)目撃談
サーシャのママ

JGPF2017
(Thanks. www.tulup.ru, Instagram)


(おまけ)2011年12月、7歳のトゥルソワちゃん(伝説の演技!)

スピンの足換え?あたりで転倒してしまったかわいいサーシャ


コストルナヤ

ザギトワ以上のシンデレラ・ガール。
8月上旬のテストスケート(=ロシア国内のJr.GP出場選手の選考会)を経ずにJr.GPシリーズに出場し、いきなり表彰台に乗った選手。このブログでも'16年秋に「ナショナルチームではないが有力な選手」としてトゥルソワなどと共に紹介した選手であったが、2月のロシアジュニア選手権では結果が出なかった選手だった。5月頃にエテリのもとへ移籍し、9月の国内大会で優勝して以降、快進撃が続いている選手。
ジャンプの成否や得点ではなく、ステップ、ターン、振付、音に合わせた動作などをよく見ていたファンは、昨シーズンにこの選手に惚れ込んでいた人もいる。このことを気づかせてくれた選手。

試合前にエテリコーチと目をあわせ、にこやかな表情のコストルナヤ。この試合は「(チームメイトが多く)試合というより普段の練習のような感じ」と語ったように落ちついて演技ができたようだ。
JGPF2017
JGPF2017
面白いポジション。動画では珍しく正面からではなく真横から撮影している。手を上げた軟体スピンなども面白い。

JGPF2017
フリーのレイバックイナバウアーも、ショートで2Aの入りに行うイナバウアーも、どちらもしっかりとポージングしていて真凜のそれよりキレイだ。
フリーでは1回だったタノジャンプが少し増えた。また、ついにステップがレベル4となった。「♪ステラのテーマ」は最近お気に入りのBGMでもある。


タラカノワ
JGPF2017JGPF2017
JGPF2017
ショートもフリーもタラカノワ・ワールド全開。卓越したエッジワーク、ディープエッジと躍動感のある動きが魅力的な選手。髪をお団子にしないのはそのあたりが関係するのか。野生馬の尻尾のようなポニーテールだ。
ショートはターンから3Lzに至り、その後、転ぶのではないかというRBOも面白かった。

今回はフリーのジャンプでミスが続発するようなこともなく、しっかりとまとめ上げ、最後に強気のガッツポーズをした。

優勝した時にしかSNSに写真を投稿しないプライドの高いタラちゃん。いつも強気で自信に満ちた表情だが試合に負けると悔し涙を流す選手。

(追記)Jr.GPクロアチア大会ではミスが多かったフリーの後ずっと泣いていた。観戦された方のブログ

今回は、ノービス全国大会では2連勝していたトゥルソワに負け、かなり悔しそうな表情だ。
今までは自分が完璧な演技をすればトゥルソワに勝てたが、今回はそうではない、ということを感じ取ったのかもしれない。

タカラノワ(宝の輪)ではなく、タラちゃん、タラカノワです!


紀平梨花
JGPF2017JGPF2017
ようやくようやく日本のエースとしての風格が出てきた。3A+3T世界初成功おめでとう。しかしフリーに3Aを2回は必要ないかもしれない。トゥルソワのようにすべての要素の完成度を高めた上で、タラカノワが悔しがるであろう「とどめ」の高難度ジャンプを跳ぶのならよいが。国内大会で調子が良かったので優勝候補だと思っていた。ミスがあっても192.45点は立派。世界ジュニアでの活躍を期待している。


パネンコワ
JGPF2017JGPF2017
ダーシャは本当はよく喋る面白い選手なのに、普段は感情の抑揚をあまりおもてに出さない選手なのか、このあたりが演技に影響しているのではないか。このプロをコストルナヤやタラカノワに演じさせたら音を捉えた良い演技になるのではないかと思う。同じ「Ne Me Quitte Pas」を演じるコストナーを超えてほしい。
努力して努力してほぼ全てでタケノコジャンプを跳び、「私失敗しないので」と最近までメドベ先輩を上回るジャンプ成功率を誇っていたダーシャ。エテリ一家が今後どのように料理するのかを見てみたい。

(追記)191.16点は昨季なら3位、一昨季なら2位の成績だが、ダーシャが頂点に登りつめ、白い歯を見せて笑う姿が見たい。


サモドゥロワ
JGPF2017JGPF2017
ソーニャのSPの「ハバ・ナギラ」(ヘブライ語の民謡)もお気に入りBGMのひとつだ。
安定感のある選手で、ルッツのエッジエラーを4月に克服したと思っていたが、今回はショート、フリーの3回全てでエッジエラーを取られてしまった。フリーで3-3を回避するのはソーニャとワシリエワくらいか。しかし190点前後の高いスコアが出るのはミーシン教授の指導が卓越しているからか。


エテリ組から4人出場しているが、後半ジャンプ、タノ多めは共通しているが、ジャンプ、スピン、ステップ、滑りもそれぞれ違い個性のある演技だった。

2月のロシアジュニア選手権の時に、ザギトワが練習で3Lz+3Lo+3Lo+3Loを跳ぶことに触れたが、エテリ組の選手は3-3-3や4-3(トゥルソワ、シェルバコワ)などの練習をよくやっている。最近テレビでもザギトワの3-3-3-3ジャンプが放送された。

表彰式

昨年の樹脂製(?)のメダルと異なり金属のメダルのようだ。日本とロシアの大会はいつも厳かに表彰式を行うので良い。選手の栄誉を称え、コスト削減のためにチープ感を出してはいけない重要な部分だ。表彰式でのコストルナヤの振る舞いが少し面白い。


エキシビション(トゥルソワ)

「♪ Your Heart Is As Black As Night」
前回Jr.GPベラルーシ大会のEXでは回避していたが、今回は昨季のSPのプロと同じように2A着氷後に右足だけでの連続ターンをやっていたサーシャ。ひょっとしてエテリ組の誰かがこのブログを読んだ?などということはないだろうが、サーシャはこの先が楽しみな筋肉少女だ。体型変化を乗り越えエテリ組四天王(トゥルソワ、コストルナヤ、タラカノワ、復帰予定のシェルバコワ)で切磋琢磨していってほしい。



(追記)青き衣を纏いし姫様たちは、髪の毛を後ろで結んで、髪も統一していたようだ。エテリは、練習中でも常に身だしなみを整え、美意識を持つように指導しているコーチ。タラカノワがFSの紫の衣装からSPの青い衣装に着替え、3選手の衣装を青で統一したのは、エテリの指示だったのだろうか。Jr.GPファイナルの表彰式は今季前半の一番重要な選手の晴れ舞台であることを誰よりも意識していたようだ。(Thanks Пакоさん)




(追記)SPのキスアンドクライでのコーチのローテーション

ファイナリスト6名の選手のうち4名がエテリチーム。エテリ、デュダコフ(ジャンプ担当の爺)、グレイヘンガウス(振付担当の若手イケメン)の3名のコーチはキスアンドクライと試合に臨む選手のいるリンクサイドを行ったり来たり。エース・コストルナヤを含むスケーティング派はエテリ、ジャンプ派はデュダコフの引率だったのだろうか。

「でも、僕はアカチエワちゃんと一緒にお留守番だったよ。」by ロザノフ



(追記)ステップシークエンスをまとめた動画を見かけたのでペタリ(約10分)
さすがに世界トップ6ともなると皆すごい。サーシャもJGP第1戦より進化している。コストルナヤもついにレベル4。

Junior Grand Prix Final 2017/18 Ladies Stsq SP/FS GOE+Score from SashaWitchProject on Vimeo.

 


(追記)バンケットの写真

集合写真

演壇

ザギ、ボロ、タラ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする