結論から書きますね。
欧州各国が「大きな政府」「福祉国家」となったのは、
「グローバル化」が推進したための「止むを得ない帰趨」です。
■欧州諸国が最初から福祉国家だったのではない
ヨーロッパ諸国のなかでも、
特にスカンジナビア半島の国々は、
「福祉国家」として羨望の眼差しが向けられているといった言説をよく目にします。
スウェーデン、ノルウェー、フィンランドなどのスカンジナビア半島を軸とし . . . 本文を読む
「グローバル化」というものがさかんに喧伝されて久しいですね。
この「グローバル化」の弊害として、
「癒着・利権誘導のグローバル化」といものがあることを本日は指摘させて頂きたい。
グローバル化というものをここでは「世界が結びつくこと」と簡便に仮定して話を進めましょう。
■財政政策・「公共事業」によって政治家と土木建築業界に癒着が生まれる
国家政府がおこなえる景気浮揚策には2つあります。
そ . . . 本文を読む
明治維新の凄さ 1 モノではなくシステムを輸入
明治維新の凄さ 2 銀行システム自体を輸入の続きです。
前回、前々回で「経済・金融両システムの根幹部分を輸入した」幕末日本の凄味を解っていただけたかと想います。
今回は適用力の凄まじさを、
「電力」導入の観点からみていきましょう。
--------------------------------------------------------- . . . 本文を読む
明治維新の凄さ 1 モノではなくシステムを輸入の続きです。
前回は、
「鉄ではなく製鉄所・船ではなく造船所を輸入」した幕末日本の凄味を紹介しました。
しかし、
それだけでは日本をむさぼろうとする海外勢力、俗にいう「列強」は止められない。
というのも、
「東インド会社方式」で経済金融の中枢を浸食するというのが列強の常套手段だったからです。
「東インド会社方式」というのは何かといえば、
今風に . . . 本文を読む
明治維新はとてつもない偉業です。
というのも―
圧倒的な軍事力・経済力を誇示してアジア各国に浸食しようとする「列強」にたいし、
主権国家をつくりあげながらも彼ら列強を排斥することに成功した唯一無二なる「国家」が「日本」だからです。
国内勢力との確執、海外列強との角逐、
内憂外患の状況下からスタートした明治維新でしたが、
1919年には「世界二位の対外純資産国」の地位に登り詰めました。
何故、 . . . 本文を読む
「たばこ税」の奪い合いで割を食うのは、
ずばり「大衆」「労働者」です。
■たばこ税
一箱410円のたばこに対して、
「たばこ税」は約260円含まれています。
この「たばこ税」による税収は、「年2.1兆円」。
その内訳は、ざっくりと
☆国・地方自治体の「たばこ税」歳入状況
――――――――――――――――――――
国税 1兆円
都道府県たばこ税 5000億円
市町村 たばこ . . . 本文を読む
日本型経営の栄枯盛衰 7 安定株主の充実の続きです
1960年代中ごろから盛んになった「国家を超えた資本移動」
いわいる「モノではなく企業そのものを輸出する」ということですね。
それに伴い、
アメリカ大資本からの企業買収を防止するために企図された「持合い株式制度」は見事にその任を果たしました。
さらに「持合い株式制度」は日本国内において、
「安定株主の充実」
という思わぬ僥倖をもたらした . . . 本文を読む
日本型経営の栄枯盛衰 6 持合い株式制度の続きです
前回は、
1964年・OECD加入そして1971年・ニクソンショックによる「資本移動の解禁」に直面し、
日本が外国資本からの企業買収に対して、
官民一体の挙国一致体制により「持合い株式制度」を強化したことを述べました。
この「持合い株式制度」という強固な企業連関戦略が奏功して、
1973年の「変動相場制・資本取引の国際的な自由移動解禁」移 . . . 本文を読む
日本型経営の栄枯盛衰 5 資本取引の自由化への続きです
1964年 日本がOECD・経済協力開発機構に加入
1971年 ニクソンショック ドルと金の兌換停止
1973年 変動相場制導入にともない「資本取引の移動」が解禁
前回のコラムでは上記10年で急激に進行した「資本取引の移動・資本取引の国際自由化」
について説明させていただきました。
端的に述べれば、
「資本取引の国際自由化」は「海外の . . . 本文を読む
日本型経営への道 3 GHQの財閥解体の続きです。
終戦から20年ほど時を隔てて、
跳躍する日本経済は大きな分水嶺を迎えていました。
1964年 日本がOECD・経済協力開発機構に加入
1971年 ニクソンショック ドルと金の兌換停止
1973年 変動相場制導入にともない「資本取引の移動」が解禁
この10年で急激に「資本取引の移動の緩和」がなされたのです。
今日はこの「資本取引の移動」 . . . 本文を読む