日本型経営への道 2 農地改革はなぜおこなわれたのか?の続きです。
日本経済の原動力が大農地所有者中心の農地制度にあると看破したGHQ。
彼らは日本経済を矮小化しようと間接統治を用いて暗躍した。
その先鞭としてまず農地改革を行い、
次なるターゲットを寡占化した日本国内の大財閥にむけたのだった。
■安価な労働力を忌み嫌うGHQ
大地主によって徹底的に搾取される小作農たちが、
都市に出て安価 . . . 本文を読む
日本型経営の栄枯盛衰 1 GHQの間接統治の続きです。
古代ギリシャ・ぺイシストラトスの農地改革、
古代ローマ・「銀の匙を加えて生まれた」グラックス兄弟の農地改革、
723年・三世一身の法~743年・墾田永年私財法、
1871年明治政府による農地改革・・・、
歴史上、古今東西ぐるりと見回しても農地改革が成功した例は極めて稀です。
農地改革の目的は、
大農地所有者から農地を多くの農民に分割し . . . 本文を読む
今回から数回に分けて、
日本型経営というものの惹起、勃興、隆盛そして後退を綴っていきたいと想います。
まずは戦後のGHQ統治が日本経済にもたらしたものから語っていきます。
■GHQ間接統治の訳
連合国総司令部ことGHQは1945年9月から1952年まで日本に駐屯。
日本の憲法を頂点とする国内制度をことごとく改変していきましたが、
これは明らかに国際法違反でした。
国際法によれば、「戦勝国は . . . 本文を読む
外貨準備運用130兆円の民間委託で一体どうなる? あすにも閣議決定
先日の上記コラムでは―
財務省管轄 「外貨準備高」 の運用を民間に委託することで、
一体どのような結果をもたらすのかを考えてみました。
「大衆から民間金融機関への所得移転」
「役人の天下り先の林立」
「それらの結果としての大衆からの巨額の搾取」
などなど鬱屈とした帰趨がみえてしまいました。
しかし、
国家政府は「外貨準備高1 . . . 本文を読む
なぜ、
「社会保険と税の一体改革」
などといった言説が大手を振るっているのであろうか。
現在の趨勢は、
法人税 減税
所得税 減税
消費税 増税
といった方向で一本化されつつある。
しかし、
消費税を社会保障費特に国民年金、厚生年金の財源にするというのは、
荒唐無稽な絵空事にしか思えないのだ。
今日は、
なぜ、消費税が社会保険その中でも年金の財源に適していないかについてお話したい。
■消 . . . 本文を読む
財務省・税収弾性値1.1の謎 経済成長すれば財政収支は健全化するの続きです。
日本における消費税はヨーロッパにおいて「付加価値税」と呼ばれます。
ヨーロッパ各国では付加価値税の税率が20%近辺で推移し、なお上昇傾向にあります。
今日のコラムでは、
PIGGSやら最近ではFISH(フランス、イタリア、スペイン、オランダ)というありがたくない蔑称をいただいて揶揄される欧州各国に共通する税制。
. . . 本文を読む
税収弾性値というのは、
GDPの増加率(経済成長率)に対して、
税収の増加率がどれだけの割合で上回ったかを示す指標です。
税収弾性値 = 税収の増加率 / GDPの増加率
具体的には―
GDP 500兆円 → 550兆円 年10パーセントの名目GDP成長
税収 50兆円 → 60兆円 年20パーセントの税収増加率
こういった年度があった場合には―
税収弾性値 = 20% / 10 . . . 本文を読む
外貨準備運用、一部を民間に 特会改革法案、あすにも閣議決定
今朝、ヤフーに上がっていた記事です。
まずは、かいつまんで内容を紹介しましょう。
☆記事の趣旨
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為替介入によって生じた財務省保有の外貨準備高は1.3兆ドル(日本円で130兆円)に達した。
財務省はこれまで省内で運用を行ってきたが、
人員などの制約から外貨準備の一部を民間 . . . 本文を読む
郵政民営化というフレーズがハシカのように流行っていた小泉内閣時代からはや10年。
紆余曲折あって、
現在は、
日本政府が100%の株式を所有する(株)日本郵政という体裁をとっています。
先月、アメリカンファミリー保険商品の窓口になることが決定し、
遂に外資の走狗になりさがったかと、
日本国民の耳目を騒がせたのが記憶に新しいところでしょうか。
そんな日本郵政ですが、
果たして民営化された . . . 本文を読む
昨晩のニューヨークダウ平均が、137ドル安(約1%安)の14,996ドル
更には為替が昨日の東証締め時点から、50銭ほど高い(約0.5%) 97円15銭
資産構成比率固定の機械的売買においてアメリカ株式と日本株式の比率を一定に保つには、
まず、ダウ平均の下落率1%と同じだけ日本株式を売る。
更に、為替の円上昇率0.5%と同じだけ日本株式を売る。
この2つの売りが重なっておおよそ1.5%の日本 . . . 本文を読む