「福祉国家」
という響きにはどこか「よいもの」を連想させる力があります。
しかし、福祉国家だからといって諸手をあげて賛美するような存在ではありません。
今日は福祉国家の問題点を少し記しておきます。
「福祉」とは本来、
身内からお隣さんそして周辺の人々いわゆる「共同体」でなされていた助け合いのことをさします。
お洒落な言葉にするなら「相互扶助の精神においてなされる活動」と訳せるでしょうか。
具体 . . . 本文を読む
「朕が国家なり」と豪語したルイ14世のブルボン朝フランスは1600年代の絶対王政国家です。
ルイ14世が、
「あいつは気に入らないから死刑」と言えば「あいつ」がその日のうちに死刑になる。
いわいる生殺与奪の権利から司法、行政、立法権の三権全てを国王が牛耳っている国体、
それが絶対王政国家です。
現代でもそのような国王の鶴鬼の一声、
「あいつは気に入らないから死刑」
で「あいつ」があの世行きになる国 . . . 本文を読む
今日のお題目は、
何故、日銀直接引き受けは目の仇にされるのか?
結論から書けば、
「日銀直接引き受けが行われると金融業界への利権誘導が断ち切られる」
からです。
まず、
金融緩和というものを具体的な数字を出しながら説明しましょう。
金融緩和とは円という通貨の量を増やすことですね。
お金を増やすにも法令を順守して段階を追って行う必要がある訳です。
公共事業を行うに際して10兆円の資金を中央政府 . . . 本文を読む
中国共産党の政策は狡猾だ。
食物への需要に対し食物の供給量が足らなければ生産性をあげるのが一般的だが、
一般的な方法
■■■■不足 供給 →→ 生産性をあげて需要を満たす
■■■■■■ 需要
彼らは全く違う手段を用いた。
「口減らし」つまりは「革命」の名を借りた大虐殺を行って「食物への需要」自体を減少させることを何度も繰り返してきた。
文化大革命など
■■■■不足 供給
■■■■■■ 需 . . . 本文を読む
重商主義政策 国家と資本の結びつき 1の続きです。
1600年代の掉尾からイギリスにおいて、
貿易商人と国家の不即不離の関係が資本主義という花を咲かせたことを前回は説明しました。
しかし、この貿易商人に下駄をはかせて厚遇する重商主義政策には大きな弊害がありました。
それは国内に顕在化した所得格差です。
貿易商人を優遇するということは、
それ以外の産業従事者が不遇をかこつということであり、
も . . . 本文を読む
バルトロメウ・ディアス喜望峰到達によって幕が切って落とされた大航海時代。
イギリスが海上覇権を確立した1600年代の終わりには、国家の後ろ盾を得て資本主義経済が機能し始めていた。
重商主義を前面に押し出した海外伸長政策の中でどのようにして資本主義の種がまかれたのだろうか。 . . . 本文を読む
戦後、農村部から都市部への人口流入に歯止めが効かなくなっていた。
製造業では労働力の買い叩きが横行して安価な工業製品は国際競争力を保持していた。
そこに朝鮮需要が輪をかけて輸出主導の経済成長を開始した日本経済だったが・・・ . . . 本文を読む