ヲラトニク(旧 ココカラ Blog)

有限会社アサヒ技研コミュニケーションメディア研究所からお届けします.

センサ・カメラを実装してみました

2008-08-21 17:13:33 | テクノロジー
仕事の関係で,街角などに設置されている監視カメラなどさまざまなセンサから得られる情報を活用しようというプロジェクトに参加しています.このプロジェクトでは,センサ情報からプライバシーに関わる情報を取り除くことがポイントのひとつになっています.

私はプロジェクトの実装部隊ではないので,やらなくてはならないことでもないのですが,ちょっとお遊び気分でセンサカメラシステムを実装してみました.まずは,とある大通りを見下ろす窓際にネットワークカメラを設置しました.このカメラはプライベートネットワークに有線接続されているので,外からカメラの映像をみることはできません.ネットワークカメラからは,このプライベートネットワークと VPN でつながっているオフィスのサーバへ 1 分おきに静止画像を転送します.

サーバでは,送られてくる最新の静止画像 2 枚を処理して,画像中の変化を数値化します.得られた変化量をラウンド・ロビン・データベースに登録し,静止画像そのものは破棄してしまいます.



上のグラフはその変化量の 1 日の変化を示しています.朝の 5 時頃がもっとも変化が少なく,9 時頃に向けて一気に増加します.そのあとは夕方に少し凹み,夜が更けるにつれて減っていきます.

比較のため保存されていた静止画像に写っている車の台数をすべて数え上げ,上の変化量と見比べてみたところ,ほぼ同じ推移をしていることがわかりました.つまり,車が最も少ない時間帯は朝の 5 時頃で,出勤時刻に向けて車は増加します.夕食どきには少し減り,帰宅するころに増えたのち深夜に向けて減っていくのです.

実装してある処理は単純なものですが,得られた結果は交通量の指標として使えそうです.次はこの交通量を何に有効利用できるかといったところが課題ですが,それはまた何か思いついたときにしましょう.
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハグロトンボ | トップ | あらら,バグがありました. »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

テクノロジー」カテゴリの最新記事