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ミュージカル・SAMURAI7を見に。銀河劇場

2015年01月26日 22時48分07秒 | SAMURAI7

 行ってきましたよ~
ミュージカル SAMURAI7
 場所は天王洲銀河劇場です。初めての劇場でしたがコンパクトで、ついに劇場もシネコンの時代なのかな、と。
 ミュージカルというので最初は『強面の侍が歌って踊るんかい!?と少々眉を顰めた私ですが、オールナイト上映会といいミュージカルといい何かしらアクションが続いてくれるのはファンとしては嬉しいことですよね
 私がゲットしたチケットは初日と千秋楽。他はともかく千秋楽は押さえておかないとね 
 DVDの発売が決定してるので詳しいストーリーはそちらを見ていただくとして、まず私がびっくりしたのはSAMURAI7なのに雷電も紅蜘蛛も登場しない、コマチ、テッサイ、式杜人もなし。ウキョウなんていてもいなくてもいい感じでした…
 なんというか『SAMURAI7テイストを取り入れた七人の侍のミュージカル』というのが正直な私の感想です。…これって2.5次元舞台だったハズでは…?
 盛大に『???』が頭の中で飛び交う中、ストーリーは怒濤の展開で進んでいきます。初日はあまりに早すぎてちょっとわけわかんないところも… さすがに千秋楽は少し落ち着いて舞台全体を見ることができましたが、やはりストーリーと演出には若干違和感が残りました…
 きっと制作者側が『七人の侍』に強い拘りがあったんでしょうねぇ。それはわかりますよ、だってSAMURAI7自体が七人の侍がベースになってるんですから。これはこれで新解釈ってことで…いいのかな? ファンとしてはやっぱり『???』なんですが…。
 ストーリーはともかくキャストについては大変豪華なメンツを揃えたな、と思いました。これも私の個人的な感想なのですが、キャストもどちらかというと「七人の侍」を意識して選ばれたような気がするんですよ。朝のラジオ番組で別所さんが言ってたのですが「海外での公演も視野に入れてる」そうなので、そうすればやっぱり「SAMURAI7」よりは「七人の侍」なのかな、と。そして役者さん自身も「七人の侍」を強く意識してたような気がするんですよね~。当然ですよね、名作中の名作なんですから。誰もが「七人の侍」を演じられるわけじゃないんだし、そのあたりの思い入れの強さ伝わってきました。…ただの私の深読みかもしれませんけどね…。

 まず主役のカンベエ様(別所哲也さん)ですが、別所さんの優しい性格が反映されてたのかな、微妙に緊張感とか厳しさが足りない陽気な感じのカンベエ様でした。垢抜けたシティ派って雰囲気? 私的には加藤さんが理想なのですが、ミュージカルならこれはこれでいいのかな、と。加藤さん、あんまり歌はお得意じゃないのかな? 次は加藤さんがいいな~加藤さんだといいズラね~(←コマさん風にのんびりと♪)
 カンベエ様の台詞の中でも、私が特に好きな「刀を持って迷うとはの」という名台詞が思いっきりなかったのはショックでした。これってカンベエ様を一言で表す重要な台詞だと思うのですがね~…
 カンベエ様の古女房といえばシチロージ(野島直人さん)ですが、歌唱力がスバ抜けてました。どこまでも響く張りのある力強い歌声でした。スマートな女衒のシチロージより、七人の侍のぽっちゃりした七郎次のイメージ。 
 それとカツシロウ(矢崎広さん)。歴代カツシロウの中で一番頼りなく線が細くまさにカツシロウのイメージにぴったりでした。千秋楽の挨拶でも笑わせてくれましたね~。最後のスタンディングオーベーションに感激して、用意していた言葉が吹き飛んだそうで「ホントに…」を連発。挙げ句には「ホントにホントにホントに~(←富●サファリパークのCM)」を歌いだして別所さんにツッコまれてました。大爆笑でした こういうのがあるから千秋楽はマストなんですよ
 そしてキュウゾウ(古川雄大さん)に至ってはあまりの美しさとクールさにため息が漏れるほどでした ホントに凄いですよ、ぜひDVDで彼の美しさをご堪能くださいませ 一見の価値は大アリです!!
 キクチヨ(大澄賢也さん)は、かなり三船敏郎を意識してたような印象を受けました。あれは『機械の体のキクチヨ』というよりは『山犬のような菊千代』という感じでしたね。そういう意味では悪くなかったです。初日はインフルエンザから復帰したばかりで朦朧としながら演じたそうです(笑) 役者根性全開ですね~ さすが。
 ヘイハチ(永山たかしさん)はやっぱりこういう感じですよね。前回、ヘイハチ役だった市瀬秀和さんが今回はヒョーゴ役でなんか変な感じでした。あまりに唐突な登場だったので、やっぱり茶屋のシーンは入れて欲しかった。ヘイさんの最後の「米が食いた~い!!」というのが舞台でカットされてしまってたので、千秋楽はこの言葉で挨拶を締めておられました。だよね、これがなきゃね
 ゴロベエ(黒須洋壬さん)は完全にエンターテイナーでした。見せ場が一番派手だったかも 拍手も飛んでましたからね~。さすがゴロさん 

 なんだかんだで7人揃えばそれはそれはカッコいいです ダンスのような殺陣も大迫力です。華がありました。それは間違いありません。ストーリーや演出には納得いかないところもありましたが、舞台は生きモノ、関わる人間が変われば解釈も変わるモノ、これはこれでいいと思うし、純粋にミュージカルとしてとても楽しめました。それになにより上演中の一週間は幸せでした 毎日が楽しかったです。初日に観劇し、平日の会社帰りにも劇場にグッズを買いに寄ったりしました。今思えばグッズ購入は口実で、そこにいるお侍さんたちの息吹と鼓動を感じていたかっただけなのかもしれません。千秋楽の舞台挨拶で、演出の上島さんが再演をほのめかしていたので、次もあると固く信じて楽しみに待つことにしましょう。…再演の時はもう少しSAMURAI7寄りになって欲しいものですが…。ま、いいか…



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