ウィーンわが夢の街

ウィーンに魅せられてはや30年、ウィーンとその周辺のこと、あれこれを気ままに綴ってまいります

シュネーベルク周辺のハイキング

2010-03-13 19:22:00 | ウィーン
○ ローゼンハイムへ

登山鉄道やバスの最終時間を気にしないで、シュネーベルク周辺の魅力を満喫するためには、やはり一度はプフベルクに宿をとるのも悪くはないかと思います。そこで、わたしたちが実際に 1993年、2002年の二度泊まったことがある宿をご紹介しておきます。
結構山の宿という感じで雰囲気もいいし、庭が広く、清潔でした。夕食はこの宿の近くに夏場、モストをだし、Bio のハム、ソーセージをつまみに出してくれる農家直営のガーデン・レストランにいきました。今でもやっていると思います。
宿は駅から歩いて 10分くらいの場所でしょうか。最初は i で紹介してもらったのだと思いますが、当時はまだインターネットもありませんでした。現在はメールで問い合わせることが可能です。

e-メール: stadlmann@bruckerhof.at


プフベルクの宿ブルッカーホーフ

駅から公園側に出てくるとバス停があります。そこからご紹介するローゼンハイムのリフト乗り場に行くバスが出ます。セバスチャンの滝はこの路線の途中で降ります。降車バス停からセバスチャンの滝までハイキングを楽しんで、帰りに、おいしい食事をして、ウィーンに日帰りすることも可能です。


セバスチャンの滝 (2007年撮影)

レストランは滝に行く手前にあります。


レストラン Wasserfallwirt (2007年撮影)

ここではなによりマス料理をおためしあれ!!!


ます料理 (2007年撮影)


ます料理 (2009年撮影)

食事のあと、ロザーリウムはデザートにカイザーシュマルンを食べました。よくこんなに沢山の量、おなかに入るものだと、感心します。


カイザーシュマルン(2007年撮影)

セバスチャンの滝は帰りに寄るという人は、とりあえずバスの終点リフト乗り場 (Losenheim Sessellift) まで行くことにしましょう。バスの所要時間はプフベルクの駅から 20分くらいでしょうか。
そこからリフトに乗るわけですが、歩いて上がっていくのも楽しいコースです。道は一本道なので迷子になる心配はありません。
リフトであがった場合、リフトの山側駅の前に大きなハイキングコース案内板がありますから、時間と相談しながら無理のないコースを選びます。そして、歩きだすとまずは写真(↓)の場所に出てきます。


プッツヴィーゼからシュネーベルクを望む (2007年撮影)

前回ファーデンシュタイクを降りてくる話を書きましたが、ここに出てくるわけです。ここからの景色はシュネーベルクが間近に迫り、本当に素晴らしいの一言です。

ここからフィッシャー・ヒュテを目指してファーデンシュタイクを登っていく登山家をたくさん目にすることだと思います。案外彼ら、彼女たちが軽装なのに驚きますが、がれ場、岩場を 500m上がっていくのは、私からすれば、完全に登山です。しかも中の上級です。体力がない人、装備していない人は滑落の危険大です。登り口にエーデルワイス・ヒュテという通年営業の山小屋がありますから、そこで休憩するくらいにとどめることをお勧めします。
登山ガイドブックには、こうした登りコースと別に、シュネーベルクの山腹を周回するコースについての案内もありますが、樹木もなく、水場もなく、長いコースで真夏の炎天下、引き返すことが出来ないことを考えると、よほどの経験、計画の上でするようにと書いてありますので、ハイキング気分は禁物です。


○ マウマウヴィーゼへ

さて、わたしたちのお勧めはここからマウマウヴィーゼにハイキングするコースです。
ファーデンシュタイクとは反対方向に歩いていきます。このあたりのアルムには牛がいっぱい放牧されています。最初しばらくは、岩場を登る形になりますが、振り返るとどこからでもシュネーベルクの堂々たる姿が見えています。ファーデンシュタイクを登る体力はもうなくなったというお年寄り、家族連れが見はらしいのいい、そこかしこの場所で持参したサンドウィチで食事をしていたりします。昼食はマウマウヴィーゼでゆっくりしようと言うのであれば、ここでは素晴らしい景色を楽しみながら果物でも食べて元気をつけましょう。

岩場を登り切ると、そこからは森の中のハイキングです。雨上がりなどはきのこがあちこちに顔をだしています。森の中なのでパノラミックな景色を楽しむことはできませんが、オーストリアらしい森の散歩が楽しめます。そして山の背を歩いていますから、ときどき、木々のない岩場からすでにマウマウヴィーゼが眼下に姿を現してきます。
コースの最後は、いっきに麓に降りていくことになりますから、何にしてもしっかりした靴と出来ればストックは持っていったほうがいいと思います。全行程およそ一時間くらいで麓に降りて行くと、プフベルクからのアスファルト道路にでます。

したがって帰りは、その道を戻ればいいわけです。プフベルクまで戻らずに、ひとまずセバスチャンの滝まで戻って、それからヴァッサーファルヴィルトで夕食ということも考えられます。その場合、途中で道が分かれますから、標識に注意していないといけません。

さて、マウマウヴィーゼに出てくると、とても牧歌的で、ここが家族連れに人気のスポットであることが直ちに納得されます。


マウマウヴィーゼとシュネーベルク(1) (2007年撮影)


マウマウヴィーゼとシュネーベルク(2) (2007年撮影)

たくさん歩いた自分たちへのご褒美に、ヴィルシュというレストランでおいしい食事を楽しみましょう。


レストランFamilie Wilsch (2007年撮影)

わたしたちは2007年には、このマウマウヴィーゼからプフベルクに戻らず、さらにグーテンシュタインを目指して歩きました。前年の 2006年にウィーンからグーテンシュタインに日帰りしたときに、町を散歩していて案内表示でマウマウヴィーゼ、シュネーベルク方面、というのを目にしたので、その逆コースをやってみたわけです。

結論から言って、このときもとても長時間のコースで、おまけに途中で道に迷ってしまい、さんざんでした。はたしてグーテンシュタインに着いても最終電車に間に合うかというくらいの情けない状態のなか、とぼとぼ疲れた足を引きずるように歩いていたのですが、一台の車がわたしたちの横に停まると、ウィーンからの若いご夫婦がさきほど山で私たちを見かけた、ウィーンに帰る途中なので、駅まで送ってくれるといってくれたのです。おかげで電車に間に合いました。

これで、わたしたちとしては、パイエルバッハ、シュネーベルク、グーテンシュタインの縦のラインの全行程を歩いたことになりました。
ただ、ロザーリウムは、周回コースはいいけど、こういうように知らない場所にあてどなく延々歩いて行くコースは、二度とご免こうむる、とずいぶんご立腹でした。


グーテンシュタイン(2006年撮影)

2007年はグーテンシュタインに着いたものの、写真を撮るこころのゆとりもなくなっていたのか、ありませんので、この写真は前年 2006年に取ったものです。グーテンシュタインはビーダーマイアー街道の起点にもなっていて、自転車でツーリングしている家族連れを見かけます。また、ここには有名な巡礼教会がありますが、写真はそれとは違います。
ヨハン



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