ウィーンわが夢の街

ウィーンに魅せられてはや30年、ウィーンとその周辺のこと、あれこれを気ままに綴ってまいります

ホテル探し (バート・イシュルとバート・ガスタインのお薦めホテル)

2012-10-04 10:04:55 | 海外
地方のホテルに泊まるにはどうしたらいいか?

日本の海外旅行サイトで検索しても、なかなかいいホテルが見つからないのは、人気の都市に集中し、少し外れると選択肢がかなり窮屈になってしまうからです。

バート・イシュルのレハール・フェスティバルに行く予定をたてるとき、なにしろ終演時間の関係から、現地にホテルを確保しておくのがベストです。でも、その日にチケットが確保されていないと予定はおじゃんになりかねませんので、先ずはチケットが優先。とは言え、せっかくチケットを確保しても、その日にホテルが確保されていないとこれはまた大変。たまごが先かにわとりが先かの世界にいつも悩まされます。

幸い今はネットで確実にチケットが取れ、支払いもできるようになりましたから、かなり早い時期に計画をたてられるようになりました。

問題は、ホテル

バート・イシュルにある有名どころのホテルはどうもこのフェスティバルの期間中は団体に予約がおさえられているようで、ホームページの予約フォームからアクセスしてもいつも「ご希望の日は既に満室です」とでるばかり。馬鹿言ってんじゃないよ。こっちは何カ月も前に照会してんじゃんか。

というわけで腹が立つだけなので、最近はそういうホテルは最初から選択肢から外しています。

初めてバート・イシュルにオペレッタを見に行った1990年は、ザンクト・ヴォルフガングに泊まっていました。ホテルも飛び込みでしたが、バート・イシュルにオペレッタを聴きに行こう!と決めたのも予定してあったのではなくて、人から聞いたからです。真っ暗なシュトローブルでバスを乗り変え帰ってきました。

それ以後は現地に泊まることにしたものの、当時はまだネットでホテルを予約するような時代ではなかったし、現地に行ってから探すしかありませんでした。

いいホテルが見つかり、気にいって、それから4年後にまたそこに泊まろう、と駅からまっしぐら、いってみたら、もうそのホテルは営業をやめて、階下はマクドナルドに変わっていました。このときは汗をかきかき、スーツケースをひっぱりながら、ホテルの看板を見つけては尋ね歩きました。やっと部屋にはいって荷物を取り出していたら、Wirtin (おかみ) に「受付の子が間違って部屋をかしてしまったけど、ここは今日から団体がくる予定なので、部屋を変わってほしい。」
え~~~
でもまあ、文句を言っても、ため息ついても仕方ありません。
「ついてこい」と言われるままに Wirtin のあとをついていくと、ホテルの建物を出て、中庭を歩いて、向かい側の建物に。
でも、みなさん、人生悪いことばかりじゃありません。犬も歩けば、本当に棒に当たります。
家を丸ごと貸してくれた、と言ったら分かりやすいかと思います。
そのときはじめて Ferienwohnung なるものに泊まりました。ホテル側のミスだから値段は同じと言って下さいました。トイレもバスもキッチンも全部二つずつ、ようするにふた家族が泊まれるアパート形式のホテルにヨハンとロザーリウム二人で泊まったのです。

最近はヨハンもPCをするようになったので、もっぱら旅の計画もネットで検索、ホテルをあらかじめ日本から予約して出かけるようになりました。

で、冒頭の話に戻るのですが、町のホームページで「宿泊」というところをクリックして、空き状況を調べても、バート・イシュルに関しては有名どころはいつも「満室」と表示されてしまいます。

2009年には、以前町を歩いていたときに見たことのあるホテルがリストにもあったので予約しました。町のホームページからと言っても予約を取り扱っているのは旅行業者です。そのときは .de がついたドイツの旅行業者でした。予約を完了してしばらくして、本当に日本を出発する直前になって、メールが来て、「該当のホテルは当旅行会社とトラブルを起こしているのでお薦めできなくなったから、別のホテルに変えろ」と連絡がありました。
ところがその旅行業者が扱っていたバート・イシュルのホテルは一軒だけだったようで、ザンクト・ヴォルフガングのホテルにチェンジしろ、と言うのです。既に代金も支払い済みだったのですが、払い戻しの手続きをしてもらい、予約はキャンセルしました。そのあと実際にバート・イシュルに行ってそのホテルの場所を訪れてみると、やはり倒産したのかホテルは営業を取りやめていました。このときは根性で記憶を頼りに、たしかバスでザルツブルクからやってくる途中のあそこらあたりにホテルがあったはずだと、直に出かけて交渉してなんとか宿を確保しました。ここはベランダのついた別館でゆったりでき、とてもよかったのですが、2泊しかあいておらず、最終日は朝食事をしたあと直ちに近くのホテルに行って部屋を確保して、移動しました。よく朝っぱらからそのホテルは受け入れてくれました。荷物をとりあえず部屋に入れ、以後の時間は有効に使うことができました。

Hotel Stadt Salzburg

2009年7月29日撮影
写真の左上に見えているのはジリウスコーゲルの展望塔です


2011年8月8日撮影
ゆで卵は自分でつくります。タイマーの使い方が分からないで困っていると、Wirtin (おかみ) が飛んできて教えてくれます


2011年8月8日撮影
食堂には可愛らしいグムンデン焼きが飾られています


ホームページ
http://www.stadtsalzburg.at/

ÖBBの駅からタクシーで1メーター ( 2012年の料金で 6ユーロでした)
ザルツブルク (ザンクト・ヴォルフガングもザンクト・ギルゲンも ) に出るときはホテルの目の前がバス停なので、とても便利です。
オペレッタの会場も、カトリン・ロープウェー乗り場に出かけるにも、歩いて行かれます
朝食は Wirtin がお客が困ったりしていないか、ずっと世話を焼いています

昨年2011年は、そのときのホテルの領収書を探し出して、直にホテルのホームページから予約をすることにしました。それはそれでうまく行ったのですが、やはり、それでも、予約フォームは旅行業者が介在していました。今度はアドレスに .at がついたオーストリアの会社でした。

この会社、インスブルックにある旅行会社で、オーストリアの特にリゾート地専門のようです。
親切です。なにより品揃え ( ホテルのことだから、品と言うのも変か ) が豊富です。

tiscover.com

これを検索バーに打ち込めば予約検索フォームのついたホームページがでます。英語バージョンに切り替えることも可能です。
今年はホテルのホームページからではなくて、直接ホテルにメールで予約しました。
行ってみると外壁が真っ赤に塗りかえられていました。




世界中を相手に予約受付をしているオーストラリアにある会社は、ヨハンとしてはあまり勧められません。価格がいったんオーストラリア・ドルで計算請求され、後日、現地通貨→オーストラリア・ドル→日本円と2度のレートを通して確定請求され、なんとなく釈然としないし、格安ホテルは、注意して見ないと、素泊まりのケースが多く、現地で朝食を追加するととてつもなく高くなることがあるからです。

あるときそれに気がついて、朝食つき、という条件で何度も検索していると、「現在予約はいっぱいになりました」と出たことがあり、以来、ヨハンはその会社をもう信用しなくなりました。



☆ ☆


昨年久しぶりに、そして今度は日帰りではなくて、宿泊して山をハイキングする予定で、バート・ガスタインを訪れてみる予定をたてました。

前回の記事に書いた tiscover.com のホームページから検索しました。

こういう旅行サイトはいろいろなホテルをPC上で比べることが出来るのが利点ですが、デメリットは実際に行ってみないと細かなことが分からない点です。

特に駅からのアクセス。部屋の広さ、窓からの眺め、などなど
比べるものがなければ、何も不満の材料はないわけで、ありがたく泊まらせていただく、というしかありません。

でも、いざ当日そこに行ってみると、周りになんだかよさげなホテルがあって、目移りしてしまうのも人間の性というもの。
なんで、検索サイトでここがでてこなかったんだろう、と悔しい思いをしますが、やはり旅行業者によって登録、契約しているホテルが違うんでしょうね。ネットで検索していると選択肢は限られ、そのなかから選ぶしかありませんが、実際に現地に行ってみると他にもホテルはたくさんあります。
このようにヒットしなかったときには、また機会をあらためて、よさげに見えたホテルのフロントに行ってパンフレットでも貰っておいて、次回直にホテルのホームページから予約を入れるしかありません。


で、2011年、ヨハンが tiscover.com から予約したバート・ガスタインのホテルの話です。

写真では、そのホテルなんとなく記憶にあったような気がしたのです。
なんとか間違えることなく駅からそこにたどり着けるだろう、そんな気がしました。

ただ、やはりつんのめりそうな坂道
うん、タクシー使えばよかったのかもしれませんね
でも、ヨハンはあまりタクシーを使わないのです。こっちか、いや、あっちだ、と迷い迷い、汗をかきながらスーツケースをロザーリウムと二人でごろごろ引きながら行くのが、案外本音のところでは気に入っているのかも知れません。
( ちなみに今年2012年は、ウィーンに戻る日、珍しくホテルからタクシーを使いました、さすがに坂道の上りはもう年で疲れます。ここもワンメーター6ユーロでした。というか、バート・イシュルでも、バート・ガスタインでも、運ちゃんはそもそもメーターを倒しもしません。近いところは6ユーロってなってんですかね ― みなさんへ。 こんなこと、イタリアでしてはいけませんよ。ほぼ確実にタクシーはひどい遠回りをして料金をぼられます。オーストリアではそういうことはまずありません、と思います )



汗をかきかきたどりついたホテル
Mondi-Holiday Hotel Bellevue

アクセスがちょっとつらいだけがデメリットですが、気前よくタクシーを使えばなんてことはありません。

あとはすべて完ぺきです。

部屋が広い!!! Ferienwohnung (滞在型アパートメント) なので、キッチンとベランダはすべてについています。
ホテルには温泉プールもあります。これは雨の日など山にハイキングに行かれないときには本当に便利です。時間に縛られずにお客の少なそうな時間帯に利用すれば独占状態です。あはははは。でも、利用したときに限って悪ガキがはいっていて、わざとばしゃばしゃ水しぶきをあげています。とほほほ。でも、そんな悪ガキが翌日朝食で顔を合わせると、にっこりしますからね、昨日のことは忘れてやる、って気持ちになりますよ。

そして、このホテルはグランド・ホテルよりも高い場所に立っていて、しかも山側を背にしているので、ベランダからの眺めが素晴らしい!!! ガスタイナータール(谷)を眼下に見下ろして、さらに向かいの山並みをぐるっと180度展望できます。


昨年、2011年は2泊しかしませんでしたが、もらった部屋は最上階の屋根裏

   

       
       最上階の左はじに温室のようなものが突き出ています。ヨハンたちの部屋はその真横でした
       2011年8月11日撮影

夏は日が落ちるのが遅く、9時を過ぎたころからようやく薄暗くなっていきます。たまに夕焼けが出て、ベランダから山々が赤くなっていくのを眺めながらワインかビールでも傾ければ、ああ幸せ、となること間違いなしです

このときの部屋は、ベッドが収納式で、寝るときには、テープル、椅子をキッチン方向にかたずけて、ベッドをぱったんととりださなくてはなりませんでした。

それはそれで面白い体験でした。

今年は

2012年は、このホテルが気に入ったので、5泊の予定ででかけました。

部屋は、

グレードアップされていました。

スウィート!!!!

ベッドは取り出す必要はなく、寝室と、リビングが分かれておりました。

そして部屋には VIP ボックスなるものが置いてあり

中をあけてみると「ホテルからのご挨拶」として、ワイン、コーヒー、ジャム、クラッカーなどが入っていました。



お薦めです


ヨハン  (この記事は 2012/09/16 の二つの記事をまとめたものです)


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