この記事は機動戦士ガンダム00♯20『変革の刃』の後半パートの記事となります。前半パートはその1でご覧下さい。
※新型モビルスーツの名称をGN-Xに修正しました(情報提供M2さん)
CM明け、予告編でも登場した白い艦艇が、ユニオンの高軌道ステーションから発進します。
どうやら無人制御らしい艦艇の中には、これまた予告編に登場した宇宙服姿のアレハンドロとリボンズの姿。
「わざわざアレハンドロ様が同行なさる必要は無いと思いますが」
「君が苦労して手に入れてくれた情報だ。この目で見させて貰うよ。それに…これはコーナー一族の永きに渡る悲願でもあるのだから」
「アレハンドロ様、いえコーナー家は何世代も前から計画への介入を画策していたのですね」
「その通りだ。だがヴェーダがある限り私たちにはどうする事もできなかった。そんな時、偶然にも私の前に天使が舞い降りた…君の事だよ、リボンズ・アルマーク」
「拾ってくれた事への恩返しはさせていただきます」
「しかし、よもや本体の場所を突き止めようとは…」
「時間が掛かって申し訳ありませんでした」
「…リボンズ、君はまさしく私のエンジェルだよ」
まぁ、分かりきっていた事ですが、前回の会話と合わせて、アレハンドロは決して監視者としてではなくイオリア・シュヘンベルグの計画に介入する事が目的であると自白しました。
介入というからには、計画の真の目的は知っていて、それと違った結果を求めているという事でしょう。若しくはもたらされる結果の旨味だけ独占したいというのもあるかも知れません。
そして、その目的を知っているという事は、第16話の記事に書いたように、監視者という存在はイオリアからソレスタルビーイングの計画が曲がった方向に進まないためのタガとして選ばれ、全ての意見が一致した場合にのみヴェーダを通じてソレスタルビーイングの行動に拒否権を行使する事を代々の役目として引き継いでいるのでしょう。
監視者については色々と謎の部分も多いので別の機会として、アレハンドロは監視者の家系としてその計画を知った際に、己の目指す世界との違いを感じたにも関わらず、ヴェーダが障害となって己個人の願望が遂げられず燻っていた所にリボンズが現れたと。
今までの描写の中で、アレハンドロとリボンズの出会いを示唆するシーンは、木星付近のあのシーンしかなく、あそこで拾った物といえば紫ハロかその中身にリボンズ関する重大な秘密があるように思います。
天使という言葉からはO(オー)ガンダムの存在も疑えますが、あのシーンからは拾ったというニュアンスが想像できないので、木星での出会いという線が固い気がします。
そうなると、ますます80年前のあの場所にアレハンドロ(アーディ)がいたという事になりそうですが、以前書いたウラシマ効果の他にもコールドスリープ等SF的な考証はいくらでもできそうなので、あながち的外れでもなさそうです。
とは言え、その想像を裏切ってくれる事を常々願っているのですが(笑)
アフリカにあるトリニティの潜伏場所には、驚いた事に王留美と紅龍が現れます。
ヴェーダから情報が得られない以上、発見したのは彼女個人が持つ情報網の力という事でしょうか。
それにしても、トリニティの面々は益々道化に見えてきて、可哀相な存在にも見えてきます。
「私はあちら側の人間という訳ではありません」
「つまり、中立の立場であると?」
「いいえ、私はイオリア・シュヘンベルグが提唱する理念に従う者。それ以上でも、それ以下でもありません」
「成る程…そういう事ですか」
「よろしかったのですか?お嬢様。ソレスタルビーイングは彼らと敵対して…」
「構わなくてよ。トリニティは世界に変革を誘発したんだから」
「それ程までに、今の世界がお嫌いですか」
「ええ…変わらないのなら、壊れてもいいとさえ思う程に…」
ヨハンがどのように理解したかは分かりませんが、王留美はイオリアの掲げた理念による結果が全てで、その過程及び方法は問題ではないという、ある意味一番ソレスタルビーイングの中で純粋な存在のかも知れません。
メンバーの殆どがイオリアの理念に賛同しながらも、イオリアの理想の体現こそに果たせなかった自分の想いや過去を重ね合わせている中で、彼女は純粋にイオリアの描いた結果のみを見ているようにその言動からは感じます。
彼女の生い立ちが定かでない以上、何故そこまで世界の変革を望み、イオリアの理念に傾倒するのか分かりませんが、今だまったく語られない彼女の両親にその理由があるのかも知れませんね。
プトレマイオスに帰還した刹那たち3人のマイスター。ここの所、宇宙への帰還についてまったく描写されませんが、以前のようにリニアトレインで運んでいるのだとすれば、ラグナの存在もあり、結構毎回危ない橋を渡っているように感じます。
生真面目なティエリアは、命令違反(というか独断行動)についての罰を求めますが、知った上で黙認したスメラギさんを含めメンバーにその気はまったく無し。
そういう事だと肩を叩くロックオンと、それを戸惑いながらも受け入れるティエリアの様子に変化を感じたアレルヤ。
まぁ、彼はアレルヤでいる場合には元々気さくな人なので、これから4人の中で絆が深まっていくでしょう。
そこへラグナからの指示で人革連の軍事施設へと武力介入を開始したトリニティの動向が伝えられます。
「あ、悪鬼め!」
今まで通りの圧倒的な戦力差の下、次々と破壊されていく人革軍。
ドッキングによるランチャーで一気にカタを付けようとフォーメーションを取るスローネに放たれた赤い粒子ビームの光――
「な、何?!」
「また、エクシアかよ!」
「いや、違う…10機の編隊だ…これはガンダムではない!」
GN粒子を放ちながらも、自分たちの知るどのガンダムとも違う機体。トリニティもその存在を知らされていなかった(ラグナ・ハーベィは知っているにも関わらず)銀色の機体。
胸部を中心にX状に伸びたスラスター?が特徴的です。どうやら人革に届いた状態は輸送時の仕様のようで、機体そのものは各国共通のようです。
まぁ、機体ごと提供されたのであれば当たり前ですが。
「頂武GN-X(ジンクス)部隊、攻撃行動に移る。虎の子の10機だ、大破はさせるな。かかれ!!」
「何よ!この機動性?!」
「何という性能だ!やはりこの機体……凄い!!」
「何するのよ!アンタ!!」
「最早ガンダムなど…恐れるに足らん!!」
恐らく機種変換訓練もそこそこに、人革連にとっては未知の領域であるモビルスーツの空中戦をこなし、ネーナの操るスローネ・ドライを凌駕するのは、セルゲイのパイロットとしての素質も然るものながら、GN-Xの持つポテンシャルも相当高いのでしょう。
あのX状のスラスターが、GN-Xの機動性をスローネ以上にしているのかも知れません。
そして、そのX状のスラスターの中心、胸部にはスローネと同様に紫色のGNドライブのモニター?が確認できます。
「お前の相手はこの私だ!!」
どうせならピンクに塗って欲しかったですが(笑)
タオツーを超える機動性を持つGN-Xは、ソーマの強化されたパイロット能力を如何なく発揮できるようで、スローネ・ツヴァイによるGNファングの攻撃を機動力でかわし(タオツーでは致命傷を受けないまでも結構食らっていた)、接近する際の頭部にこれまたX状になる4つのカメラアイを輝かせながら、手持ちのビームライフル?と頭部のバルカン?でGNファングを叩き落していきます。
「機体が私の反応速度に付いて来る!これがガンダムの力!!」
もう水を得た魚のように満面の笑みで機体を駆り、次々とGNファングを堕していきます。
「撤退するぞ」
「しかし、兄貴!」
「反論は聞かん!!」
指揮官としてはなかなか優秀なところを見せるヨハン。
それでも、ソレスタルビーイング(世間ではそう認識している)が介入ミッションに失敗したという歴史上の転換点になりそうです。
最も、トリニティの介入は軍事基地への一方的な攻撃が中心なので、大部分の施設と装備を破壊した時点で失敗ではないかも知れませんが、人革軍兵の歓喜した様子を見る限りは、目的を果たしたとは言えないでしょう。
「これは?どうして…あれだけの被害を受けたというのに…」
「少尉は初めて味わうんだったな。これが、勝利の美酒という物だ」
その兵の歓喜した様子を見て戸惑うソーマに対してセルゲイはこれが勝利だと諭し、自らもガンダム登場以来、辛酸をなめ続けていた鬱憤を晴らす満足げな表情です。敵に与えられた勝利という事は忘れて……
トリニティ撤退と新たなGNドライブ搭載機の登場という結果を受けて一様にショックを受けるトレミー組。
擬似ドライブの持つ欠点というのが寿命であるとするならば、1戦闘での優位性は失われたのも同然ですから、その重い空気も当然でしょう。
「こんなにも世界が変わっていく…その向こうには一体何があるのかしら…」
この王留美のセリフには、自分の望む世界への変革ではなく、ただ今と異なる新たな世界さえ見る事ができればという刹那的な物を感じました。
先の見解と矛盾してしまいますが、王留美にとってはイオリアの理想に共感しているというよりは、イオリアの描いた理想が世界の変革を生むという一点に執着しているのかも知れませんね。
そして今回のクライマックス。
月面のクレーターが開き、その地下へと侵入していくアレハンドロの宇宙船。
以前書いた『7つの謎』の中でのヴェーダ本体の位置とは違いましたが、本体と呼べるべき物が存在した事は事実だったようです。
「こちらです。アレハンドロ様」
ティエリアと同様に虹彩を金色に光らせるリボンズ。リボンスとティエリアは同じ存在という裏づけですね。
リボンズによってロックが解除された部屋へと入ったアレハンドロは、巨大なモニュメントと透明の床下に位置するこれまた巨大な球体を目にします。
「これがヴェーダ!イオリア・シュヘンベルグ…いや、ソレスタルビーイングの根幹を成すシステム!」
歓喜するアレハンドロとその様子に口元を歪ませるリボンズ。今まであえてぼかして書いてきましたが、やはりこの状況を作り出しているのはアレハンドロを利用し動かしているリボンズという事のようですね。
恐らくアレハンドロはリボンズやラグナ、そして他の監視者を利用しているつもりでいて、ラグナも恐らく自らの利益が最優先の戦争商人のような位置づけでしょうから、アレハンドロを利用しているつもりで利用されている。
そして、それらに有益なエサを適度に提供しながらリードしているのがリボンズという関係性ですかね。
リボンズの思惑は今のところ見えてきませんが、それは彼が何者で何のために存在してるのかという事が明らかにならない以上分かりません。
恐らく第1部終局のカギはそこら辺になるのでしょう。
人にどのように見られているかは分かりませんが、ここで自分が書いている内容は先のことを予想して当たれば嬉しいとかいう事では全く無く、提示された情報から何を読み取れるのかという事を主眼としているので、リボンズに関する今現在の情報では彼の目的を想像しても全く意味がありません。
彼が一般的なヒトとは異なる存在で、ティエリアと共通する身体的特徴を持つ事以外は殆ど描かれていませんからね。
その辺りは、残り5話でのお楽しみという事でしょう。
ガンダムに対して新型モビルスーツが牙を剥く
それは戦争根絶などという夢想を求めてきた者への断罪か―
次回『滅びの道』
これが世界の答え―
次回予告からは、パトリックさん良かったね♪位しか(笑)
いやいや、宇宙でGN-Xと戦闘をしていた刹那が、再び地球上でマリナと出会う事から、地球の大気圏へ叩き落されるという事ですかね。
何気にそんな雰囲気のカットもありましたし。
絹江さんの容態と、それを知った沙慈の今後の行動が気に掛かります。
※この記事は25日(26日?)発売の(地域による差はあるでしょうが)模型誌各誌及びガンダムエースの情報を見ていない状態で書いています。
新型モビルスーツの名称だけは偶然知ってしまったので使っていますが、その内容如何では既に判明している部分もあると思います。
それらの情報は自分の目で確認した時点で、模型誌感想なり次回視聴感想に反映させていきますので、ご了承下さい。
※新型モビルスーツの名称をGN-Xに修正しました(情報提供M2さん)
CM明け、予告編でも登場した白い艦艇が、ユニオンの高軌道ステーションから発進します。
どうやら無人制御らしい艦艇の中には、これまた予告編に登場した宇宙服姿のアレハンドロとリボンズの姿。
「わざわざアレハンドロ様が同行なさる必要は無いと思いますが」
「君が苦労して手に入れてくれた情報だ。この目で見させて貰うよ。それに…これはコーナー一族の永きに渡る悲願でもあるのだから」
「アレハンドロ様、いえコーナー家は何世代も前から計画への介入を画策していたのですね」
「その通りだ。だがヴェーダがある限り私たちにはどうする事もできなかった。そんな時、偶然にも私の前に天使が舞い降りた…君の事だよ、リボンズ・アルマーク」
「拾ってくれた事への恩返しはさせていただきます」
「しかし、よもや本体の場所を突き止めようとは…」
「時間が掛かって申し訳ありませんでした」
「…リボンズ、君はまさしく私のエンジェルだよ」
まぁ、分かりきっていた事ですが、前回の会話と合わせて、アレハンドロは決して監視者としてではなくイオリア・シュヘンベルグの計画に介入する事が目的であると自白しました。
介入というからには、計画の真の目的は知っていて、それと違った結果を求めているという事でしょう。若しくはもたらされる結果の旨味だけ独占したいというのもあるかも知れません。
そして、その目的を知っているという事は、第16話の記事に書いたように、監視者という存在はイオリアからソレスタルビーイングの計画が曲がった方向に進まないためのタガとして選ばれ、全ての意見が一致した場合にのみヴェーダを通じてソレスタルビーイングの行動に拒否権を行使する事を代々の役目として引き継いでいるのでしょう。
監視者については色々と謎の部分も多いので別の機会として、アレハンドロは監視者の家系としてその計画を知った際に、己の目指す世界との違いを感じたにも関わらず、ヴェーダが障害となって己個人の願望が遂げられず燻っていた所にリボンズが現れたと。
今までの描写の中で、アレハンドロとリボンズの出会いを示唆するシーンは、木星付近のあのシーンしかなく、あそこで拾った物といえば紫ハロかその中身にリボンズ関する重大な秘密があるように思います。
天使という言葉からはO(オー)ガンダムの存在も疑えますが、あのシーンからは拾ったというニュアンスが想像できないので、木星での出会いという線が固い気がします。
そうなると、ますます80年前のあの場所にアレハンドロ(アーディ)がいたという事になりそうですが、以前書いたウラシマ効果の他にもコールドスリープ等SF的な考証はいくらでもできそうなので、あながち的外れでもなさそうです。
とは言え、その想像を裏切ってくれる事を常々願っているのですが(笑)
アフリカにあるトリニティの潜伏場所には、驚いた事に王留美と紅龍が現れます。
ヴェーダから情報が得られない以上、発見したのは彼女個人が持つ情報網の力という事でしょうか。
それにしても、トリニティの面々は益々道化に見えてきて、可哀相な存在にも見えてきます。
「私はあちら側の人間という訳ではありません」
「つまり、中立の立場であると?」
「いいえ、私はイオリア・シュヘンベルグが提唱する理念に従う者。それ以上でも、それ以下でもありません」
「成る程…そういう事ですか」
「よろしかったのですか?お嬢様。ソレスタルビーイングは彼らと敵対して…」
「構わなくてよ。トリニティは世界に変革を誘発したんだから」
「それ程までに、今の世界がお嫌いですか」
「ええ…変わらないのなら、壊れてもいいとさえ思う程に…」
ヨハンがどのように理解したかは分かりませんが、王留美はイオリアの掲げた理念による結果が全てで、その過程及び方法は問題ではないという、ある意味一番ソレスタルビーイングの中で純粋な存在のかも知れません。
メンバーの殆どがイオリアの理念に賛同しながらも、イオリアの理想の体現こそに果たせなかった自分の想いや過去を重ね合わせている中で、彼女は純粋にイオリアの描いた結果のみを見ているようにその言動からは感じます。
彼女の生い立ちが定かでない以上、何故そこまで世界の変革を望み、イオリアの理念に傾倒するのか分かりませんが、今だまったく語られない彼女の両親にその理由があるのかも知れませんね。
プトレマイオスに帰還した刹那たち3人のマイスター。ここの所、宇宙への帰還についてまったく描写されませんが、以前のようにリニアトレインで運んでいるのだとすれば、ラグナの存在もあり、結構毎回危ない橋を渡っているように感じます。
生真面目なティエリアは、命令違反(というか独断行動)についての罰を求めますが、知った上で黙認したスメラギさんを含めメンバーにその気はまったく無し。
そういう事だと肩を叩くロックオンと、それを戸惑いながらも受け入れるティエリアの様子に変化を感じたアレルヤ。
まぁ、彼はアレルヤでいる場合には元々気さくな人なので、これから4人の中で絆が深まっていくでしょう。
そこへラグナからの指示で人革連の軍事施設へと武力介入を開始したトリニティの動向が伝えられます。
「あ、悪鬼め!」
今まで通りの圧倒的な戦力差の下、次々と破壊されていく人革軍。
ドッキングによるランチャーで一気にカタを付けようとフォーメーションを取るスローネに放たれた赤い粒子ビームの光――
「な、何?!」
「また、エクシアかよ!」
「いや、違う…10機の編隊だ…これはガンダムではない!」
GN粒子を放ちながらも、自分たちの知るどのガンダムとも違う機体。トリニティもその存在を知らされていなかった(ラグナ・ハーベィは知っているにも関わらず)銀色の機体。
胸部を中心にX状に伸びたスラスター?が特徴的です。どうやら人革に届いた状態は輸送時の仕様のようで、機体そのものは各国共通のようです。
まぁ、機体ごと提供されたのであれば当たり前ですが。
「頂武GN-X(ジンクス)部隊、攻撃行動に移る。虎の子の10機だ、大破はさせるな。かかれ!!」
「何よ!この機動性?!」
「何という性能だ!やはりこの機体……凄い!!」
「何するのよ!アンタ!!」
「最早ガンダムなど…恐れるに足らん!!」
恐らく機種変換訓練もそこそこに、人革連にとっては未知の領域であるモビルスーツの空中戦をこなし、ネーナの操るスローネ・ドライを凌駕するのは、セルゲイのパイロットとしての素質も然るものながら、GN-Xの持つポテンシャルも相当高いのでしょう。
あのX状のスラスターが、GN-Xの機動性をスローネ以上にしているのかも知れません。
そして、そのX状のスラスターの中心、胸部にはスローネと同様に紫色のGNドライブのモニター?が確認できます。
「お前の相手はこの私だ!!」
どうせならピンクに塗って欲しかったですが(笑)
タオツーを超える機動性を持つGN-Xは、ソーマの強化されたパイロット能力を如何なく発揮できるようで、スローネ・ツヴァイによるGNファングの攻撃を機動力でかわし(タオツーでは致命傷を受けないまでも結構食らっていた)、接近する際の頭部にこれまたX状になる4つのカメラアイを輝かせながら、手持ちのビームライフル?と頭部のバルカン?でGNファングを叩き落していきます。
「機体が私の反応速度に付いて来る!これがガンダムの力!!」
もう水を得た魚のように満面の笑みで機体を駆り、次々とGNファングを堕していきます。
「撤退するぞ」
「しかし、兄貴!」
「反論は聞かん!!」
指揮官としてはなかなか優秀なところを見せるヨハン。
それでも、ソレスタルビーイング(世間ではそう認識している)が介入ミッションに失敗したという歴史上の転換点になりそうです。
最も、トリニティの介入は軍事基地への一方的な攻撃が中心なので、大部分の施設と装備を破壊した時点で失敗ではないかも知れませんが、人革軍兵の歓喜した様子を見る限りは、目的を果たしたとは言えないでしょう。
「これは?どうして…あれだけの被害を受けたというのに…」
「少尉は初めて味わうんだったな。これが、勝利の美酒という物だ」
その兵の歓喜した様子を見て戸惑うソーマに対してセルゲイはこれが勝利だと諭し、自らもガンダム登場以来、辛酸をなめ続けていた鬱憤を晴らす満足げな表情です。敵に与えられた勝利という事は忘れて……
トリニティ撤退と新たなGNドライブ搭載機の登場という結果を受けて一様にショックを受けるトレミー組。
擬似ドライブの持つ欠点というのが寿命であるとするならば、1戦闘での優位性は失われたのも同然ですから、その重い空気も当然でしょう。
「こんなにも世界が変わっていく…その向こうには一体何があるのかしら…」
この王留美のセリフには、自分の望む世界への変革ではなく、ただ今と異なる新たな世界さえ見る事ができればという刹那的な物を感じました。
先の見解と矛盾してしまいますが、王留美にとってはイオリアの理想に共感しているというよりは、イオリアの描いた理想が世界の変革を生むという一点に執着しているのかも知れませんね。
そして今回のクライマックス。
月面のクレーターが開き、その地下へと侵入していくアレハンドロの宇宙船。
以前書いた『7つの謎』の中でのヴェーダ本体の位置とは違いましたが、本体と呼べるべき物が存在した事は事実だったようです。
「こちらです。アレハンドロ様」
ティエリアと同様に虹彩を金色に光らせるリボンズ。リボンスとティエリアは同じ存在という裏づけですね。
リボンズによってロックが解除された部屋へと入ったアレハンドロは、巨大なモニュメントと透明の床下に位置するこれまた巨大な球体を目にします。
「これがヴェーダ!イオリア・シュヘンベルグ…いや、ソレスタルビーイングの根幹を成すシステム!」
歓喜するアレハンドロとその様子に口元を歪ませるリボンズ。今まであえてぼかして書いてきましたが、やはりこの状況を作り出しているのはアレハンドロを利用し動かしているリボンズという事のようですね。
恐らくアレハンドロはリボンズやラグナ、そして他の監視者を利用しているつもりでいて、ラグナも恐らく自らの利益が最優先の戦争商人のような位置づけでしょうから、アレハンドロを利用しているつもりで利用されている。
そして、それらに有益なエサを適度に提供しながらリードしているのがリボンズという関係性ですかね。
リボンズの思惑は今のところ見えてきませんが、それは彼が何者で何のために存在してるのかという事が明らかにならない以上分かりません。
恐らく第1部終局のカギはそこら辺になるのでしょう。
人にどのように見られているかは分かりませんが、ここで自分が書いている内容は先のことを予想して当たれば嬉しいとかいう事では全く無く、提示された情報から何を読み取れるのかという事を主眼としているので、リボンズに関する今現在の情報では彼の目的を想像しても全く意味がありません。
彼が一般的なヒトとは異なる存在で、ティエリアと共通する身体的特徴を持つ事以外は殆ど描かれていませんからね。
その辺りは、残り5話でのお楽しみという事でしょう。
ガンダムに対して新型モビルスーツが牙を剥く
それは戦争根絶などという夢想を求めてきた者への断罪か―
次回『滅びの道』
これが世界の答え―
次回予告からは、パトリックさん良かったね♪位しか(笑)
いやいや、宇宙でGN-Xと戦闘をしていた刹那が、再び地球上でマリナと出会う事から、地球の大気圏へ叩き落されるという事ですかね。
何気にそんな雰囲気のカットもありましたし。
絹江さんの容態と、それを知った沙慈の今後の行動が気に掛かります。
※この記事は25日(26日?)発売の(地域による差はあるでしょうが)模型誌各誌及びガンダムエースの情報を見ていない状態で書いています。
新型モビルスーツの名称だけは偶然知ってしまったので使っていますが、その内容如何では既に判明している部分もあると思います。
それらの情報は自分の目で確認した時点で、模型誌感想なり次回視聴感想に反映させていきますので、ご了承下さい。
GINX‥?(やっぱり勝てないジンクスがあると言う意味か?)一瞬、クロボンの木星帝国デザインとキングゲイナーを混ぜた感じに見えました。こやつもプラモになるとかっこよくなるのだろうか…
アレハンドロとリボンズの会話から、
コーナー家として代々、介入を図ったがヴェーダの存在が邪魔したという会話があります。
ですので、80年前の木星の話も、アレハンドロの祖父もしくは曽祖父?くらいではないでしょうか?
あと、GINXじゃなくて、GN-Xでジンクスです。
リボンズは、意外と黒幕というか、裏切り者を抹殺する存在の様な可能性も少しですが出てきた気もします。
(この時期にヴェーダ本体の元に、2人だけってのも、アレハンドロに死亡フラグ?)
来週は、AEUが宇宙でトレミー組を攻撃の様子。
しかし、25話にちょっと詰め込み過ぎに思います。
GINXは偶然見かけた記事ではそうなっていたのですが、M2さんのコメントにあるGN-Xかも知れません。
どちらにしても読み方はジンクスだと思いますが、模型誌等購入してから訂正します(汗)
立体化されたら…もうディテールが確認できないぐらいのギラギラメタリック仕様にしたいです(笑)
コーナーについては、仰る事が至極真っ当で当然の見方だと思います。
本文中にも書きましたが、正解予想が目的ではないので、妄言と思って聞き流して下さい。
個人的にはダラダラ長くて総集編満載の50話より、内容詰め込み過ぎの25話の方が好みなのであまり感じませんが、全ての決着は25話内で付くとは限らないので第2部と合わせて全50話と考えればいいのではないでしょうか??
ジンクスについては明日にでも模型誌で確認して訂正します。ありがとうございました。
生きていて欲しいと願いますが、ラジオを聴く限り、助からないみたいですね。
あぁもう佐慈はどうなるのか…。
あとここんとこグラハムには痺れさせられっぱなしですね。
すっかり本放映の後に艦長のレビューを読むのが習慣になっています、いい感じで内容が整理出来るのでとても助かります、この文章力はもはやプロですよ。
今回も思った事は全て艦長が語ってくれていますので自分が言う事は何もありません、あっ一つだけ言わせて下さいコーラとマネキン大佐です。
これは全く予想外でいい意味でやられました、大佐実は長髪美人→コーラをジンクスに乗せるか悩む→そこに狙った様にコーラ登場、しかもデカイ花束を持って食事に誘うという真っ向勝負で→大佐母性本能に火が付いた、もう食事だけではすまないぞ!
と脳内妄想が炸裂しまくりました、あまりの衝撃にサッカーの日韓戦を見過ごすという失態も演じるし。(泣)
しかし第2期があるとはとても思えない凄まじい盛り上がりですよね、あまりあれこれ考えず純粋に展開を楽しみたいと思います。
OOとは関係ないですが、ガンバ大阪優勝おめでとう!正直ベッカムは舐めてましたね。
安否に関しては書かれていませんでしたが
これからの沙慈の何らかの 行動にかかわってくる予感がしますね。
今回のリボンズの行動に「自分的想像」なんですが
リボンズ=ヴェーダの何らかの分身で アレハンドロつまり計画の障害になる者の排除するための行動じゃないかと思いをはせていますが
これから残り五話に期待しています。
最近はガンダム00関連の記事に限定させていて、模型ネタを掲載できていませんが、アクセスが集中するのは週末なので、これも時代のニーズということで、暫くその流れに乗っかっていきます(笑)
>スカウターさん
ソレスタルステーションってやつですかね?
ネットラジオでも放送してくれればいいのに…
グラハムさんは、自分の中ではギャブレット・ギャブレー(え?誰も知らない??)のように、もう一人の主人公のように見ています。
>パエリアさん
文章力…(大汗)
仕事でも文章を作成するのがメインですが、こことは180度異なるお堅い文章なので、多分月に平均10冊程度読んでいる本の影響が自分の中でごちゃまぜになって染み出ているのではと思います。
コーラさんの件は自分もかなり意表を突かれました。ハードなだけではない00の世界が、見ていてとても楽しいです。
>M2さん
さすが情報早いですね~
以前、別の方にご指摘いただいて修正した内容が、実は修正前が正しくて、その方にもいやな思いをさせてしまったかなと感じた事があったので、公式の文章を見てからと思っていましたが、公式HPで確認することができましたので、修正させていただきました。
ご協力ありがとうございます。
GN-Xのデザインはエクシアと同じ海老原さんが担当されているようで、デザイン画も本編とはまた違った雰囲気でカッコイイものでした。
>らいでんさん
ストーリーの上とはいえ、馴染みのキャラが血を流すシーンには何とも言いがたい感情が渦巻きます…
リボンズについては、冗談半分に対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースと言っていましたが、案外近い存在なのかなと思い始めています。
無機物であるヴェーダが有機生命体である人間を学ぶための人間型情報収集体だとしたら、アレハンドロを通して人間=愚かな存在としてしまいそうで…
彼を人間の標準的ケースと認識されたら困っちゃいますが(笑)
いつもレビューをROMさせてもらっています。
私なりの考察ですが、
ティエリアを
「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェイス」と考察されて、ピンッときたのですが、そうであったと仮定すると、
80年前の廃棄された宇宙ステーションで悪ハロを見つけ、「データ解析の準備を頼む」
「了解」
今回の
「君が苦労して手に入れてくれた情報だ。この目で見させて貰うよ。それに…これはコーナー一族の永きに渡る悲願でもあるのだから」
「アレハンドロ様、いえコーナー家は何世代も前から計画への介入を画策していたのですね」
「その通りだ。だがヴェーダがある限り私たちにはどうする事もできなかった。そんな時、偶然にも私の前に天使が舞い降りた…君の事だよ、リボンズ・アルマーク」
「拾ってくれた事への恩返しはさせていただきます」
「しかし、よもや本体の場所を突き止めようとは…」
「時間が掛かって申し訳ありませんでした」
「…リボンズ、君はまさしく私のエンジェルだよ」
から、アレハンドロの指す「天使」とは、悪ハロの解析データではないかと思います。
つまり、
リボンズ = 悪ハロ
ティエリア = ハロ
※ただし、右側は解析データを指す。
という図式ができるのでは、ないかと。
つまり、
リボンズ=ラグナ=SBの裏切り者
と考えられ、説明がつくかと。
長々と申し訳ありませんでした。