白い彗星の艦長室のひとり言

ガンプラをはじめとして、各種トイ、話題のアニメについて盛り上がりましょう。

ガンダムエース&模型誌感想 4月号

2008-02-26 00:17:56 | ガンダム・模型情報
今月はガンダム00が佳境という事もあり情報量が多めなので、ガンダム00に絞っての記事となります。
他の記事が気になる方は(いや、そうじゃなくても)書店で買って読んでください(笑)


■ガンダムエース4月号

巻頭の記事から、緊急会議に召集された監視者は「N1」「T2」「D3」「J4」「C5」「V7」「S8」「L9」というコードネームの持ち主である事が判明しました。
6が抜けているのは、アレハンドロ・コーナーがこれに該当するという事ですかね。

そして20話レビューに当初掲載した「GINX」という新型モビルスーツの名称はガンダムエースの誤植っぽいですね…おいおい(汗)


外伝「ガンダム00F」は非常に濃い内容で、今まで推測に過ぎなかった事が色々と判明しました。

ガンダムプルトーネにもトライアルシステムを搭載予定だったそうですが、現状では搭載されておらず、先月号の感想で書いた通りプルトーネはやはりコアファイター搭載機でした。

太陽炉及びマイスターを緊急時に守る目的のコアファイターですが、それ自体に戦闘力が殆どないために、後継機であるナドレでは機体そのものを緊急時のコアとして、それにヴェーチェという外装を被せるシステムが考案されたのだと思います。

シャルが「私から仲間を奪ったプルトーネ…」と言っているので、何からの理由でプロトーネが他のマイスターの死亡に関連したという事でしょうね。
プロトーネの持つ秘密がコアファイターとトライアルシステムだとすれば、何らかの理由でコントロールをトライアルシステムに奪われた事が原因でしょうか。

外伝におけるハロ型ロボット「ハナヨ」が、ガンダムマイスター874というのは以前にも書きましたが、874に人と同じように接し、「我思う ゆえに 我あり」という言葉を送ったフォン・スパークの命を救うために自らの意思でヴェーダの決定(フォンの死)に逆らう事になる行動をとります。

その際に見せた目はモノクロなので確実とは言えませんが、ティエリア、リボンズと同様の虹彩に幾何学パターンが走る金色(多分…)の目で、これはティエリア、リボンズの出生を紐解く重大なヒントだと思います。

対峙していたネーナが、フォン・スパークの本名と身の上を語っていますが、これは以前プトレマイオスのターミナルルームで盗み見した記憶を思い出しての発言でしょうね。
また去り際に気になる一言として、粒子も使い過ぎているから帰ろうと言っているので、ますますτ型GNのドライブの持つ有限の意味合いが分からなくなってきました。


改ざんされたヴェーダのレベル7にある情報とは、ヨハンの発言(刹那やロックオンのパーソナルデータ)でも予想された通りにマイスターに関する情報でした。
更にソレスタルビーイングのメンバーにはそれぞれヴェーダに対するアクセスレベルが設定されていて、監視者はレベル3、スメラギさんはレベル4という事です。
レベル7の情報にもアクセスできるティエリアは(何らかの理由で拒否られましたが)、ヴェーダから見た順位としてはスメラギさんより上という事でしょう。
その事をスメラギさんが意識しているかどうかは分かりませんが…

また、フェレシュテのガンダムマイスターの一人であるオッサン(名前忘れた…)は監視者の存在を知らなかったようなので、刹那たちトレミー組マイスターズも知らないと見るべきでしょうね。


そして874の発言からは彼女と同様の存在が(姉弟たち)は世界中に大勢いて、そのほとんどは自分が何者かも知らずに行動しているようです。
そして色々な描写から874が単なる立体映像ではなく、質量を持った存在のようなので、そこから導き出される答えは……

ハロにはそれぞれ中身?と呼ぶべきモノがあり、彼女、彼らはナノマシンの集合体のような存在なのではないでしょうか。
そして、そのことを意識して行動している個体はそう多くはない。
彼らにもランクというか特別な役割というのがあるかも知れません。

木星付近でアレハンドロが拾った紫ハロ…
その中身がリボンズだとすれば、抜け殻となっている現在の紫ハロに過去の記憶がないことも理由付けられます。

ティエリアは……オレンジハロの中身とは思えない(思いたくない)ので、自室とかにオリジナルがあるのかも知れませんね(笑)

そして、もう一人疑わしいのはフェルト。彼女は自分の事を知らないクチでしょうが、端役である彼女に両親の事を匂わすエピソードがあるのも伏線の可能性が高いですね。00の世界では割りときちんと人種を意識したキャラクターデザインがされている中、不釣合いなピンクの髪は結構怪しい気がします。
ルイード(赤毛という解釈でギリセーフ)と他の2人の栗毛と金髪と掛けてもピンクにはならないでしょうし…

いずれにしても、緑や紫など、現実感のない髪の色をしている人物は、何らかの形で一般的なヒトとは異なる存在に思います。

そして、彼らの存在目的は、以前から半分冗談のつもりで書いてきましたが、やはりヴェーダが人間を理解あるいは監視するための情報源ではないでしょうか。
874の言葉「ヴェーダには善悪も感情もない、ただのデータの集合。あるのは計画をより良い方向へ進めるための選択のみ」からも、ヴェーダは彼、彼女らが感じた意識をデータとして受け取る事でヒトという存在を探っているような気がします。

そして、874が自らの意思でヴェーダに背いてフォンの命を救う行動に出た事は、ティエリアが他のマイスターに仲間意識を持ち始めている事と同じように見えます。
彼らと違い、アレハンドロの傍で彼の行動を見ているリボンズは人類に対して何を思うのでしょうか…

他には、やはりトリニティは当初から計画にあった存在ではなく、有益だからということで容認されているのに過ぎず、トリニティが現れた事で存在価値を失った(ヴェーダの基準)フェレシュテに対して、組織の解散と保有するGNドライブ及びOガンダムの回収を迫った事が判明しました。
ヴェーダにとっては、第2世代の改修機は必要ではなく、Oガンダムが必要だという所に、今後の楽しみがありそうです。

今後のガンダム00Fは、いかにヴェーダにフェレシュテの存在価値を再認識させるかという事と、フォンの命を救う手段としてプトレマイオスに接触しようとする874が見所になりそうです。
そして、プトレマイオスに乗っているイアンの友人ジョイス・モレノって一体何者??


■電撃ホビーマガジン4月号

少しだけ00以外の記事に触れると、巻頭特集のASTRAYSは、00の第1部終了そしてSEED映画へ向けて、徐々にSEEDへシフトしていこうという試みですかね?

そして付録DVDにもなっている川口名人のコーナーに掲載されている名人製作のグロス仕様のゲルググ……クリアの厚吹きがタレまくっていたり、ホコリを噛み込んでいたりと、これがあの川口名人の作か?と目を疑ってしまいました(汗)
もう1体も、いかにも80年代な仕上げで…

00関連の設定資料も掲載されていますが、別の媒体の方が詳しいので省きます。
唯一、GNアームズとエクシアがドッキングした状態は、GNアーマーだそうです。なるほど~


「ガンダム00P」では、第2世代マイスター初の実戦が描かれます。
気になったのは、ガンダム開発の舞台となっているソレスタルビーイング所有のコロニー「クルンテープ」は、人革連に経済基盤を置く、とある華僑の財閥がリーダーとなり開発を進め、このリーダーはソレスタルビーイングのエージェントの一人という事なので、王留美の明かされていない過去の一旦が垣間見えます。
彼女は先代からエージェントの役割を引き受けたという事ですね。

そして、初の実戦(当然人の命を奪った)を終え、落胆するマイスター達をモニタリングしていた874の言葉―
「これが人間の限界……それとも優位性?」
と、ヴェーダは人の本質を知らない。それを理解するためには、人間の世界に入り、人間と同じ生活を行い、生きた情報を送ってくれる端末が必要だ。という一文からは、今までの見方が間違っていなかったと裏付けられました。

「私は、人間を見つめ続ける必要がある」
この言葉が、後の時代である「ガンダム00F」に繋がっていくんですね。


■ホビージャパン4月号

「ガンダム00V」では、ガンダムスローネのデザイナーである鷲尾直広さんによるスローネの追加ユニット「ツゥルブレンツ」が掲載されています。
元々変形メカぽかったスローネを、まさしく変形メカにするこの追加ユニットは、非常に鷲尾さんらしい航空機らしいアプローチがされていてカッコイイです。
スローネ自体は個人的にあまり好きなデザインではありませんでしたが、この追加ユニットを背負った状態はとても好みです。

アニメ本編には登場しそうも無いですが、GNアームズを装備したエクシアと対峙してくれると嬉しいんですがねぇ…


他には恐らく初出となるティエレンの宇宙指揮官型(鹵獲作戦でセルゲイさんが乗ってたタイプ)、国際テロネットワーク「ラ・イデンラ」が使用していた水中型mビルアーマー・シュウェザァイなどがカラー画稿として掲載されていて、GN-Xは線画で掲載されています。
アグリッサやデュナメス、キュリオスの追加武装の線画も掲載されていて、資料性は高いと思います。


■ガンダム00 オフィシャルファイルVol.3

ついでなので、オフシャルファイルからも気になった記事を。
見開きには、公式スタッフの一人である中谷誠一さんによるGN-Xのイラストが豪華に前後描かれています。
エクシアと同じ海老川兼武さんによるGN-Xのデザインは、人間に対して無慈悲な天罰を与える天使のような雰囲気もあり、とても好みの形です。

今回の特集は刹那たちのライバルになる各陣営の特集で、ジョシュアたちユニオンのトップガンのパーソナルマーク、ティエレン高機動B型防塵仕様(タクマカラン砂漠で使用されていた奴)や人革連の陸戦型モビルアーマー、AEUのヘリオンのバリエーション等、他には掲載されていない設定画が多く掲載されていて非常に資料性が高いです。

また、ラグナ・ハーヴェイ(こう記述するのが正しいようで、次回からこう表記します)さんの記事では、トリニティに命令を下す存在という興味深い一文もありました。
これが、彼が独自の意思でトリニティを動かしていると判断していいかはまだ分かりませんが(彼が指示を出すところ、またトリニティが受ける描写がまったくないので)、戦争商人の一面を感じさせる彼にとっては、紛争根絶と言う世界を望んでいるとは思えないので、τ型GNドライブ、スローネ、専用艦等のトリニティの装備は彼の資金で賄われているのかも知れませんね。

アレハンドロとの関係性は利害が一致するからお互い利用しているといった所でしょうか。

巻末には、グラハム役の中村悠一さん、セルゲイ役の石塚運昇さん、パトリック役の浜田賢二さんによる対談も掲載されていて、大変読み応えがあります。


ガンダム00も第1部の終焉に向けて、多くの謎が明らかになってきました。
残された大きな謎は、イオリア・シュヘンベルグの真の目的、アレハンドロ・コーナーの野望、そしてルボンズ・アルマークの思惑といった所でしょうか。
これらの謎は残り5話で明らかになると思いますので、残り少ない話数存分に楽しみたいと思います。


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14 コメント

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ジョイス・モレノについて (バツマル)
2008-02-26 11:26:06
こんにちは、お邪魔致します。

膨大な情報の整理とレビューお疲れさまでした。毎回その洞察の鋭さと仕事量の多さに瞠目しています(汗)

さて、ガンダムAは未読ですので、どのような疑問かは分かりませんが、私の知ってることを記しておきます。

ジョイス・モレノ女史は、プトレマイオス船内勤務の医師らしいです。TVオンエアで、ブリッジ会話に登場したそうです。姿が見えないマイスターの誰かが、船医のモレノさんのところに行ってるとかいう会話が、最初のほうの話数だと思いますが、あったらしいです。私は録画していないので、確認できない情報で申し訳ありませんが、そんな話をネットで見ました。
返信する
各誌、レビューお疲れ様です。 (M2)
2008-02-26 17:06:13
彗星さんの各誌レビューを参考に、
電ホ以外(HJ、オフィシャルファイル、ガンダムA)を買ってきました。
ガンダムAの巻頭の記事では、話数を間違えてますが、絹江は亡くなってしまった様ですね。

実は、HJ4月号の80ページのGN-Xの線画設定の画像を他所で見つけて、GN-XのCGを(下手ですが)作成中です。

ブログに画像を掲載しました。(リンク先)

よろしかったら、おかしなトコロなど(まだ、色々変な箇所ばかりですが)教えていただけると
助かります。(場違いですいません)
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ありがとうございます (彗星)
2008-02-26 22:56:14
>バツマルさん
洞察力については分かりませんが、仕事量という部分については、確かに膨大なテキストを起こすのはそれなりに時間が掛かりますが、音楽やネットラジオなんかを流しながら楽しんで書いていますので、苦痛には感じません。

ジョイス・モレノさんについては仰る通り医師らしいのですが、まったく気が付きませんでした(汗)
しかも女史という事は女性なんですね…
15年前から国境なき医師団の一員として活躍しているという事はそれなりのお年の方のようですね。

ともあれ、彼女を基点にして本編と外伝が直接交わる事になる次回以降の展開がますます楽しみになりました。

>M2さん
直接ブログの方へコメントをと思ったのですが、YahooIDかYahooメールアドレスでの書き込みしかできなさそうだったので、すみませんがこちらに感想書かされいただきます。

回数を重ねる毎に徐々にブラッシュアップされていて、とても雰囲気出ていると思います。

自分はお遊び程度のソフトで、ポーズ変更や手持ち武器の変更くらいしかした事がないので、エラそうな事は全然言えないのですが、立体物を趣味にしている立場からは、頭身バランスと箱っぽく見えない面構成が一番重要な気がします。
自分も立体物に触れるときはその部分に一番注目して見ています。

3Dデータとはあまり関係ないかも知れませんが、ますます手が加わって完成するのを楽しみにしています。
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ぎくっ(-_-;) (HKR)
2008-02-27 01:04:11
箱っぽく見えない面構成…今まさしくそれで四苦八苦。スクラッチって大変だと身をもって感じております
ところで、最近は何か作ってますか?こちらは相変わらずプラ板と瞬着まみれの毎日です…
記事と直接関係ないコメントで失礼しました
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あ、いや(汗) (彗星)
2008-02-27 01:15:27
以前見せてもらったライデンの頭部は全然箱っぽくなかったですよ。
勿論、M2さんのCGモデルがそうだという事でもまったくありません。

自分がフィクションのデザインを見たり、立体物を見たりする場合の一つの基準というだけです。ハイ(汗)

最近は殆ど模型に費やす時間(モチベーションかな)がなく、1/100デュナメスも細部の塗装を残した所で頓挫しています。

自分にハッパを掛ける意味でも今の状態をアップしてみようかな~
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ハロの中身 (通りすがり改め貧乏医師)
2008-02-28 04:05:59
いつも興味深く読ませて頂いてます。

>そして、もう一人疑わしいのはフェルト。
フェルトがハロ好きなのもその伏線かもしれませんね。
あと5話では全ては解決しないですよね…きっと…。
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ありがとうございます (彗星)
2008-02-29 01:22:24
>貧乏医師さん
お名前があった方がお返事しやすいので助かります。

フェルトの話はなかり強引かも知れませんが、以前からあのピンクの髪が気になってしかたがありませんでした(笑)
仲良しのオレンジハロがオリジナルとかだったら……ちょっとアレですね(汗)
ロックオンとの絡みがあったのもそういう事だったとか…

第2部に期待しましょう♪
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ジンクスのデザイン (バツマル)
2008-02-29 15:35:46
お邪魔します。

ホビージャパン4月号とオフィシャルファイル3読みました。

物凄い情報量で、ここまでネタのフォローをしないと本編を理解できないほど、TVサイズの尺で加速度的に詰め込むつもりなんでしょうね。中でも、ジンクスのデザインを気に入りました。Zガンダムのガブスレイ(だったかな?)にも通ずるような印象で、MSとは別の力の可能性を信じさせるデザインが好きです。エックスデザインのスタビライザー(かな?)とか、格納しそうに見える腕や脚にドキドキしました。顔は、映画「幻魔大戦」で出てきた、サイボーグ戦士ヴェガを思い出しました(笑)



お話の流れを考えると、まだまだ消化不良です。ラグナ=ハーヴェイが武器商人や軍需産業でも財を成しているなら、CBと国連軍の争いが永久に長引く方が良いですね。イオリアが目指す人類の変革なんて、阻止したいのかな?では、何のためのスローネ3機なのか。わざわざスローネをCBとして事後承認させた意図は?まだ第二部があると思えないほどの盛り上がりと急展開に、ワクワクしっ放しです。失礼な発言などありましたら、申し訳ありません。

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いつも… (彗星)
2008-02-29 16:21:42
ご丁寧なコメントありがとうございます。

GN-Xに受けるイメージは私もほぼ同様で、ゴチャっとしたスローネのデザイン(これはこれでアリだと思いますが)よりも、より天使らしいイメージを受けました。

ラグナの思惑は仰る通りに世界の混乱が続く事かなと自分も思いますが、大きなカギを握っていると思われるリボンズの思惑との絡み等、まだまだ見えていない所もたくさんあって、ますます目が離せませんね!
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ご無沙汰してました。 (M2)
2008-03-01 19:56:58
彗星さん、お褒めのお言葉を頂き恐縮です。
ブログですが、「ガンダム00」の書庫は、
ログオンしていない方でも、書ける様にしてますので、試してみてください(駄目な時は、設定を見直します)

GN-Xのモデルの進捗も、ゆっくりと進めています。
現在は、ソフトをShade系に移行させてるので、
全体像は、作り直してる最中ですが、
完成させるべく、作業中です。
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