パキスタン首相逮捕命令、宗教指導者のデモも

パキスタン最高裁は１５日、電力事業をめぐる汚職容疑で捜査当局にアシュラフ首相の逮捕を命じた。首相の逮捕命令はパキスタンの歴史上極めて異例で、今後、最高裁による政権への圧力が再び強まる恐れがある。

　一方、パキスタンでは１３日に東部ラホールを出発した宗教指導者タヒル・カドリ氏の反政府デモ隊が１４日に首都イスラマバードに到着。１５日には数万人規模の支持者が議会周辺に集結し、警官隊と衝突した。カドリ氏は１６日もデモを続ける構え。　

ミャンマー、カチン独立軍に砲撃

ＡＦＰ通信などによると、ミャンマーの少数民族武装勢力「カチン独立軍」（ＫＩＡ）が拠点を置く北部カチン州のライザ中心部に１４日朝、政府軍が砲弾２発を撃ち込み、市民３人が死亡、６人が負傷した。

パキスタンで爆弾テロ

パキスタン西部クエッタや北西部ミンゴラで１０日、爆弾テロが発生し、ＡＰ通信などによると計１２０人が死亡した。テロによる１日の死者数としては最近数年間で最悪の規模。イスラム教スンニ派住民が多数派を占める同国で、少数派のシーア派住民が主な標的にされた。シーア派へのテロは社会不安などを背景に昨年から激化しており、政府や軍の無策を指摘する声が高まっている。

パキスタン：爆弾テロか…２カ所で３３人死亡

2パキスタンで１０日、爆弾テロとみられる爆発が２カ所で相次ぎ、少なくとも３３人が死亡、１１４人が負傷した。ＡＦＰ通信によると、北西部スワト地区では約１５００人が集まった集会で爆発があり、２２人が死亡、８７人が負傷。また南西部バルチスタン州のクエッタの市場での爆発では１１人が死亡、２７人が負傷した。

カシミール：再衝突、パキスタン軍攻撃

インド軍当局によると、インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で８日、パキスタン軍が実効支配線を越えてインド軍のパトロール隊を攻撃し、インド兵２人が死亡した。うち１人の遺体は故意に傷つけられていたといい、インドのアントニー国防相は９日、「非人道的で許されない」と強く批判した。