台風30号に見舞われたフィリピンでは避難者数が推定400万人に達し、2005年に米南部を襲ったハリケーン「カトリーナ」の25万人や、04年にインドネシア・スマトラ島沖で発生した地震・大津波の200万人を上回った。フィリピン政府や援助機関はかつてない困難に直面している。
世界銀行は18日、異常気象による年間の経済損失規模が過去10年間で約2000億ドルに膨らんでおり、気候変動の深刻化に伴い今後も損失規模は拡大する見通しとする報告書を公表した。
全国の土砂災害の発生件数がこの20~30年で1・5倍に増えていることが、国土交通省のまとめでわかった。国交省が増加の主な原因とみるのは、地球温暖化が招く大雨の頻発だ。大雨の頻度は今後さらに増す恐れがあり、土砂災害への一層の警戒が必要になっている。
ロイター通信によると、猛烈な台風30号の直撃を受けたフィリピン中部では、レイテ島の中心都市タクロバンだけで少なくとも1200人が死亡した。同島に隣接するサマール島では300人以上が遺体で収容され、なお2千人以上が行方不明としている。
猛烈な台風30号が8日、フィリピン中部を直撃した。
AP通信は9日、比航空当局者の話として、中部レイテ島タクロバンの路上で100人以上の遺体が確認され、負傷者も100人以上いると伝えた。被害の詳細は不明だが、台風に伴う激しい風雨で土砂崩れや洪水などが起きている可能性がある。
AP通信は9日、比航空当局者の話として、中部レイテ島タクロバンの路上で100人以上の遺体が確認され、負傷者も100人以上いると伝えた。被害の詳細は不明だが、台風に伴う激しい風雨で土砂崩れや洪水などが起きている可能性がある。