春季大会は一冬越えて選手がどのくらい伸びたかを確認するうえでは意義ある大会といへども、シード獲得大会の感あるを否めずといったところでせうか。
これを一気に血湧き肉躍る大会にする方法を考えてみました。
しかし一歩間違うとつまらない大会になることもあり得ます。
まあおもしろ半分に読んでみてくらはい。
まず、シード権の現状についてみてみますと・・。
春季大会の上位4校は夏の大会のシード校になります。組合せ抽選会を見ていますと1位校から4位校までが順番にA~Dのどのゾーンに入るかをクジで決めるだけなのです。ですから強豪が散らばるというだけのことです。出場校が100校を越えれば3回戦から登場ということもありえるでしょうが、現状、岐阜県の場合はそれは無理でしょう。ですからせいぜい4校が散らばるというメリットだけです。
それが目的というならまあそれでいいのでせう。
ですが、小生のやうな部外者から見るってぇとイマイチ4強の意味が、こう、なんといいますか、ぐぐっとこないわけであります。燃えてこないといいましょうか。
特に春季の3位決定戦なんて燃えないです。
ここで、春季の4強がシードだけではなくもっと大きな意味を持つようにするために(もっとおもしろくするためといったほうがいいかもしれません)、夏の組合せの決め方を変えてみてはどうでせうか。
ではどう変えるかといいますと、シード獲得校がくじを引くのは一番最初と最後です。まずシード校がくじを引いて単にシード校が入るべき場所だけを決めます。(この時点ではどの高校がそこへ入るかは決まっていません。それは最後です。)次ぎにシード校以外の高校がくじを引いて組合せが順次決まっていきます。ここまでで組合せ表はシード校以外の組合せが決まっている状況です。この時点でいわゆる”死のゾーン”が形成されていたりします。あるいは”完全無風区”が存在したりします。会場がざわめいています。
さていよいよここから春季大会の1位校の有利性が発揮されるのです。1位校から順番に自分が入る場所を選択できるという仕組みです。
春季1位になった高校は、「ラッキー!」といいながらVサインを作って勝ち上がれそうなゾーンを選ぶことが出来ます。その際、司会者は意地悪く口を挟んでもいいことにします。たとえば「あ、○○主将!そこを選んで楽して甲子園にいくつもり?男ならやっぱ強豪ゾーンに入るでしょ」などとけしかけるのです。勝ち気な1位校の主将は「楽して」と「男なら」という言葉に敏感に反応して”死のゾーン”をあえて選んだりして学校に戻ってチームメイトからブーイングを浴びます。あるいはそのやうな言葉をものともせず楽勝ゾーンをあっさり選んで抽選会場にため息が流れたりします。
こうなりますと3,4位校はヒヤヒヤものですな。「こんなことなら別にシードとらなくてもよかった」などと弱音も出たりします。
4位校の主将は「ガーン!」などといって”死のゾーン”に吸い込まれていくのです。これによりこれまであまり意味の無かった春季の3位決定戦が俄然大きな意味を持ち始めます。
(※これをやってつまらない結果になる場合は1位校がいわゆる”無風区”に入ったときです。なーんだ、今年は○○で決まりかってなことになります。でも”無風区”があるということは”死のゾーン”もあるわけで、それはそれでおもしろいわけですが・・。)
以上、小生の春季のシード獲得を夏に生かすための夏の組合せ改革案でした。