『Welcomeのぶ・ろ・ぐ』A recluse in Manila

隠遁オヤジは今日もまた桜散る散る日本と陽はまた昇るマニラにて世の無常を嘆きつつ、後は野となれ山となれ。

老後準備資産100万円未満が50%超え

2014年04月30日 | 閑話休題(世相、健康、独白等)

一昨日、昨日と、続けてアラバンは夕だちに見舞われました。
暗い雲が東から移動してきますので、晴れていてもやがて来るな、と分かります。
だいたい一時間ほど雨を地面を叩きつけてお天道様も気分が変わるようです。
そろそろ雨季が近づいてきたのでしょうか。

恐ろしいアンケート結果です。これは本当かな?これが小生の正直な感想です。

自分の身の回りを見て見ますと、偶然かもしれませんが、自営業よりも公務員が多いです。
数年前になりますか、内輪のことまで話せる相手といろいろ話していたのですが(幼馴染って結構細かい点まで話せることがあります)、それらをまとめてみますと、50代の時点で彼らは、すぐに使う資金ではない資金(=老後の資金)として、最低でも1,000万円は鉄板で持っています。銀行の定期だけで最低それくらいあり、それ以外に保険会社の変額個人年金とか養老保険とか、あるいは終身保険で、その時点で解約すれば戻ってくるお金がかなり見込めるものにも資金を投入しています。
彼らは奥さんもパートで働きながら、子供たち(平均二人です)を大学まで行かせて卒業させています。子供に使う資金を、自分たちの資産を崩さずことなく、それ用に貯めたお金と毎月の給料から賄ってきたのです。定期預金は崩していないのです。
小生にしてみれば、「少しはこっちへ回してくれ!」と言いたいほど羨ましいことです。

あるいは、独身の公務員に至っては「定期はまだ3,000万円。俺は独身だし子供がいないから、自分だけが頼り。これに退職金を足してもまだ老後の金は足らんやろなぁ」とこういうわけです。まあそりゃそうかもしれんけど、あるとこにはあるものですなぁ。不動産は全く別で、金融資産だけの話です。親が公務員で健在。この先相続でお金が転がり込み、自分の退職金も入れると、億の世界ですか。そういうのに限って独身ときているわけで、、、うまく行きませんな。

「全然金がなくて」なんて言いながら、だいたい人に言う時の金額の2倍は持っているのが世間ってェものですから、実際は彼らはもっと持っているということですか、、、。

指をくわえて話を聞いていましたが、聞いていてふと気付いたことがあります。
皆共通点があるんですよ。
みなさん、親の代から公務員だったり、規模は大きくないですが、資産家だったりします。商売人と違って大きく儲けることはありませんが、地道に公務をしてきて、しかも高度成長の波に乗って家も建て、預金も増えて、年金ももらえる、その恩恵をモロに受けたのが小生たちの親の世代です。同級生たちは良き時代を良く生き抜いた親たちを持っているわけです

この親の世代でかなり差がついているわけです。
小生は、案外、これが今、ボディブローのように効いているのではないかと思っています。
そして、その親たちが亡くなって結構な額の相続をしている場合が多いです。

つまり、彼らは、親の資産を相続し、且つ自分も堅実に金を貯めてきたのです。(ため息)

腕組みをしながら、もう一度この表を見ます。100万円未満が52.6%を占めていますか。
もし本当なら、強烈ですね。

まず、資産と呼べる金額はいくらから?と言いたいですが、せめて1,000万円からじゃないか?と思うわけです。100万円を、、そりゃ資産といやぁ資産には違いないかもしれませんが、、。半年持たないですね。

退職後の準備として持っている資産ですから、現在の預金高ではありませんし、将来もらえる予定年金額でもありません。「別勘定」として将来のために使わずに置いている金です。

先ほど親が資産を持っており、それを受け継いだと書きました。
例えば、今資産のない人でも、その親が持っているかもしれない、と思ったのですが、、。
よく考えて見ますとそれはないと思うのです。
自分が親で、息子や娘が将来のための資金がもし「0」だとしたら、親としてそのような状況を許さないからです。つまり、贈与でも何でもして、子供に金を渡すからです。どうせやがては子供に行く金ですから。それができないということは、とどのつまり、親も余裕の金がないということです。
言葉は悪いですが、貧乏の連鎖です。

ものの見事に、「資産のある人の連鎖(=富裕の連鎖)」と、「資産のない人の連鎖(=貧困の連鎖)」がこの国で起きているのではないでしょうか。それがこの先ますます顕著になって行くのでしょう。
さらに言えば、小生たちの代では、子供には資産をもう残せない状況だということです。
そして今後、自分の年代では新しく資産を増やして行くこともほぼ不可能かと。
つまり、資産の部分だけを捉えてみると勝負あった、なのです。あくまでも家族の幸せ、個人の幸せは別の問題で、金銭部分だけの話ですが。

小生達の世代でかなり差がつき、小生達の子供の世代から、日本は目に見えて貧困が増えて行き、中間層が崩れてなくなって行くと予測します。まあ、一言で言えば、実に世知辛い将来が口を開けて待っているってぇところですか。昔、一億総中流意識なんてありましたが、それはもう夢なのですね。「みんな夢の中」

今更ですが、このアンケート結果が本当だとしたら、大変なことになりますね。

加えて、以前書きました東京の多重債務者の話ですね。なんというか、厳しい(としか言いようがないです)将来が待っています。

ズバリ言いますと、これからの日本は、死ぬかぶっ倒れるまで働く人生が待っているということです。

小生も他人事のように言っていますが、えらいこっちゃ!です。
マニラくんだりまで来て、何だか切ない気持ちっすね。


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